いろいろとスペクトルを見て判ってきたのは、発振源のPhase Noise を評価する以前に、ちゃんと回路的に動作しているかを確認しないといけないってこと。
OCXOも製品による差が大きいようだから、いろいろ試してみようと思う。
ルビジウムも、ルビジウムだからどうこうというより、各製品の回路の個性の影響が大きいように思われる。
私が買ったものはスペクトル的にいかん様だから、回路に問題が有るんでしょう。原理的な問題ではない様に思う。要するに周波数精度は高いけど、低Phase Noise を狙った商品ではないってことか。残念ながら比較対象にならないね。。。
別のOCXOも手配してみた。

これも楽しみではあるけれど、なんかもっと素敵な発振源は無いものか。。。
GPSを使った発振源はGPSの1秒信号をもとにOCXOで10MHzを作っているようだから、Phase Noise はOCXOの特性次第なんだね。つまらない。。。
どうも腑に落ちないんだけど、我が家での音の差は本当に発振器のPhaseNoise の差によるものなのかねー?回路の影響の方が大きいような気がするんだけどなー。。。いくらOCXO(10MHz)の特性が良くても、44.1KHzを作る段階で質がドンと落ちるような気がする。
今度、高級な中古Function Generator を買って、直接44.1KHzを発振させてマスタークロック(ワードクロック)として使ってみようと思っている。測定器だから出力駆動回路も強力だろうし、波形やスペクトル的には美しいと思うな。そっちの方が大事なような気がするんだけどどうなんでしょうね。。。Phase Noiseは管面ではなかなか見れないから、耳で確かめるしかないが。
- 2016/05/19(木) 15:17:46|
- クロック
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うーん、そうなのでしょうね。
私もAD9854の(逓倍用)アナログPLLの出力は信頼しています。(OCXO 10MHzから200MHzを生成)
- 2016/05/21(土) 23:09:51 |
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- kei #-
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keiさん、TAKASHIさん
だんだん核心に近づいた感じでしょうか。:-)
歴史的に考えると業務用機器でワードクロックを使うようになったのは、多くの機器からの音をミキシングするときに同期が取れないと音がずれていってしまうからで、音質を改善しようという意図ではなかったと思います。ですが、結果的に音が良くなると言う事にエンジニアたちが気がついて一般のハイエンドオーディオ機器にも使われるようになったいうのが正しいのではないかと考えています。
x256クロック(MCLK)を長距離伝送するというのは現実的ではないから、LRCKを分配したというところではないでしょうか。
ワードクロックを使うメリットは、データの送出側が正しいタイミングでデータを送ってくれるから受け側のPLLが乱されることが無いからだと思っています。(もちろん取りこぼしもない)
D-70VUではスイッチでワードクロック無しでPLLのみ、ワードクロック無しでPLL+メモリーバッファにも切り替えできます。
さらにワードクロックを受けるときのPLLの効き具合を2段階に調整できます。それによって明らかに音が変わりますし、当然ながらワードクロック有でメモリーバッファ有が一番音が良いです。
ワードクロックの有り無しは決定的に音が変わるので、送出側のデータがきれいになることで受け側のPLL動作が安定すると考えるのが正しいと思っています。
私は最近はPLLは車のサスペンションのような物だと思っているので、それが有ること自体が悪いことではなく、PLLに過剰な外乱を与える事が良くないことだと思っています。ですので、そのためならワードクロック(LRCK)で道路を平坦にしてやればサスペンションに過剰な振動が伝わらないので、それで十分なのではないかと考えています。
- 2016/05/21(土) 23:00:34 |
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- Cocoパパ #mQop/nM.
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推測ですがD-70VU
・ワードクロック入力
データ受信の同期には使われるが、DAC内部の基準クロックには使われていない。
・ワードクロック出力
D-70VU内部の基準クロックよりワードクロックを生成し、出力している。
・DACの基準クロック(MCLK)
内臓のクロックを使用している。
ワードクロック入力には影響を受けない。
ワードクロックも大事でしょうがDACの基準クロックを高精度化するのが一番効果的と思うのです。
- 2016/05/21(土) 16:19:57 |
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- TAKASHI #SIR.BgG2
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44.1kHzはI2Sで言うところのLRCKですよね。
この周波数はそのままではほとんど役に立たないのでなぜこれを分配することになったんだろう、というのが不思議です。
ビデオのGenlockと同じ意味合いなんですかね。
(一水平掃引と左右一音のアナロジー?)
- 2016/05/21(土) 11:38:31 |
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- kei #N/7Pc.D2
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マスタークロックと言う言葉は、スタジオなど業務系では機器間の同期をとるワードクロックのことを指していますね。業種によって使われ方の違う曖昧な言葉の様です。
- 2016/05/21(土) 08:07:51 |
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- Cocoパパ #-
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D-70VUのクロック入力はワードクロック入力ですよね。
マスタークロック入力ではないです。
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/d70vu/
- 2016/05/21(土) 01:18:59 |
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- TAKASHI #SIR.BgG2
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業務用の機器や高級オーディオにはマスタークロック(ワードクロック)の入出力が有り、基本はそれにすべての音楽波形のタイミングを合わせるのが正しいですが、内部でどうやっているのかは各社まちまちと言うのが実情の様です。出力側の機器はそれに合わせてSPDIFを出すし、DACなどの機器はそれに合わせて音楽波形を出してきます。データがクロックに同期しているので、PLLを使わなくてもデータの取りこぼしが無いですね。内部的にはマスタークロックに合わせてPLLで内部のデータ処理のためのタイミング(X256クロックなど)作っているはずですね。
- 2016/05/20(金) 22:24:49 |
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- Cocoパパ #mQop/nM.
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なるほど、D-70には44.1khzの入力があるのですね。内部でこれをどう使っているのでしょうね。
- 2016/05/20(金) 18:22:48 |
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- kei #N/7Pc.D2
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原理は良くわかりませんが、Phase Noiseが良いのもあるようですよ。これで直接44.1Khzを作ればベターなように思いますが。
http://www.testequity.com/documents/pdf/hp8662-3a.pdf
マスタークロックはD-70などに突っ込む44.1Khzです。
- 2016/05/19(木) 23:22:43 |
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- Cocoパパ #-
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よく調べていませんが、高級なファンクション・ジェネレータって、DDS(Direct Digital Synthesis)だったりしませんか?
それと、44.1KHzをマスタークロックにするというのはどういう意味でしょうか???
- 2016/05/19(木) 22:53:31 |
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- kei #N/7Pc.D2
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