ずっとスランプで困っていた。
以前に高域側のアッテネータートランスが要らなくなる改良をしてから、音は良くなった(無駄な音がしない)のだけどなんか不満な感じが有るにも拘らず、どうすれば良いのか想像できずにずっと困っていた。無帰還の限界なのかとか、低域のアンプの駆動力不足かとかあれこれ考えたけど、どうも納得がいかず手が出せなかった。
だがやっと先日に改善案を思いついた。音の不満は、何だか中音域がスッキリ爽やかな感じがしないというものだった。こもったような感じでもあり、空間が狭くなっていて中音が過剰な感じ(低域や高域がスッキリしない)もして不思議でどう対処して良いのかわからなかったのだ。
ふと思って対処したのは、クロスオーバーの仕方。
クロスオーバーは急峻な方が良いのではないかと思って、-24dB/Oct くらいにしていたのだけれど、それがいかんかった。試しに-6dB/Oct くらいにしてみたら、音がノビノビして気になる中域のもたつきや過剰さが無くなり、空間の広がりもばっちり良くなった。 楽器の音が爽やかになり、聞いてて楽しい爽やかな音に変身。ただ、少し暴れ気味な感じなので、結局-12dB/Oct が一番良い事が分かった。音の緻密さも有り、空間表現も綺麗な状態。(クロスポイントでの減衰は-6dB)
クロスオーバーがこういう風に音に影響するとは全く知らなかった。シンバルの音などもとてもきれいだし、低域も歯切れよく、中域との繋がりも良く、空間がばっちり綺麗に広がっている。これで、大型ホーンによる2WAYではかなり理想に近づいたと思う。
なにより音楽が楽しく聞けるようになった。またオーディオをやる気が出てきた。よかった。やっとスランプから抜け出せた。
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- 2021/11/26(金) 23:08:44|
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MOTU: 828X 購入して実験中。なかなか良いね。気に入った。
ワードクロックも繋げて、音も良い。入れないより入れた方が若干だが良くなる。クリア系の音で、若干硬質な感じの音かな。エージングすればもっとよくなるかな?

チャンネルデバイダーもできる事を確認。
FireFaceUFX は、ハイパスフィルターが低域のみで使えるので、チャンデバには使いにくかったんだけど、828Xはそういう制限はなく、ローパスもハイパスも20~20KHzまで全域で設定できるので、チャンデバに使いやすい。 単純な3WAYチャンデバならLPFとHPFだけで下の絵の様に実現できたし、それ以外のフィルターもたくさん使える。減衰量も自由自在。
しかもSPDIF出力を1つとTOSLINK出力2つに別々にミックスもイコライジングもできるので、DACを3台まで繋いで3WAYに出来る。チャンデバにするならおすすめだ。(下の絵の様に3WAYが簡単に出来る。500Hzと5KHzで作成。)
これで完全デジタルでフレキシブルな3WAYマルチシステムが実現できる。(私は2WAYだが)

操作性はFireFaceUFXのミキサーの方がスマートで好みなんだけど、機能的にはこちらのミキサーの方がオーディオユース向きだ。
- 2015/12/23(水) 22:57:50|
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いよいよ、FireFace UFX からSPDIFを2本出して、外付けDACでマルチの実験だな。
一方はAES/EBUで、他方はOPTICALで繋ぐので変則的だけど仕方ない。
多分問題ないと思うけど。
中高音側のDACに暫定チャンピオンDACとWolfsonのDAIのゴールデンコンビ。音がきれいで奥行き感のある堂々とした音だ。

- 2013/08/12(月) 00:06:49|
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これがよいらしい。ステレオ3WAY可能で値段も10万円以下で買える。DRIVERACKより良いらしいぞ。USB端子があってPCで設定が編集できるらしい。それは魅力だ。音も良いらしいが、私はまだ試したことはない。内部は48KHzなのはWZ-DM35と同じ。ベーリンガーよりはだいぶ良いだろう。普通に買える(オークションで8.2万円で売っている)スピーカープロセッサでは一番よいかも。。。(自分の耳では確かめていないけれど)
EVのDC-ONE
- 2013/04/13(土) 00:44:08|
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ジッターによる音質悪化を減らすと言う観点では、マルチシステムはいろいろと難しいことが多い。
(ジッター対策を施した高度なD/Aコンバーターを多数用意しなくてはいけない)
一方、ネットワークはパラメーターを変更しようと思うとコイルを変えたりコンデンサーを変えたり物理的に大変なことが多い。クロス特性も簡単には変えられない。
とりあえず我が家ではネットワークによる非マルチ化システムがひと段落して良い感じで鳴り始めている。SDTrans384+低ジッターD/Aから出るジッターの少ない音に慣れてしまうと、スピーカープロセッサーのジッター混じりの音に耐えられなくなってしまった。
けれど、本当はマルチシステムでいろいろパラメーターをいじくれたら一番うれしい。どっちもどっちで困っちゃうねー。早く最良のマルチシステムが完成することを願いたい。
理想は、下図の⑤のPCによるデバイディングシステムとFIFOジッタークリーナー、低ジッターD/Aコンバーターだ。これが出来ればマルチに戻れる。。。

うーん、当分実現できそうな気がしない。。。
- 2013/03/27(水) 16:04:45|
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2440+2350や376+ショートホーンのF特も測ってみた。
(2446も床から離してもう一度測ってみた)
376はさすがにドライバーの最高峰とも言われるだけのことはある。ショートホーンでも500Hzから20KHz近くまでいけている。聞いた感じとも一致している。500Hz付近の充実が音の厚みを感じさせる。この特性の滑らかさは何なんだろう。。。500Hzまでなら2インチドライバーはショートホーンでも十分いける。音響レンズも不要だ。

2440+2350もかなりいける。この2440はラジアンのダイアフラムなので、標準品よりも特性が良いはずだが、さすがに20KHzまで伸びている。驚きだ。ラジアンは業務(SR)用ではデファクト品。

前回、2446は床の近くで測定したので、気になったので再度測定してみた。多少影響有ったようだ。2446の高域は15KHzくらいまでのようだ。(充分だとは思うけど)

やはり数百ヘルツから2KHzくらいの音の厚みは大型ホーンならではか。
どのドライバーも十分素晴らしいと思うが、音の違いが見えるような感じがするね。。ダイアフラムの違いかなー???見比べたい衝動に駆られる。
実は、376以外はまだ音は聞いていない。(*^^*)
- 2013/03/19(火) 20:51:22|
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ついでに、2インチドライバーの2446と2350ホーン(デカイ!)の特性を測ってみた。さすが評判の良い2446と大型ホーンだ。低い方も300Hzくらいまで、高域も15KHzくらいまで余裕で出ている。(ドライバー保護のため300Hzでカットしている)ショートホーンで測ったLE85と比較するのはかわいそうだけれど、中音がフラットな感じが良い。こうやって見るとやっぱり大型ホーンと2インチドライバが良いと言われる理由がわかる。。。


- 2013/03/18(月) 20:43:06|
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スピーカーの測定を実際してみると、±5dB位は単なる測定誤差範囲であり、細かい数字を語っても何も意味が無いことが良く判る。ましてや3WAYのスピーカーではどのスピーカーの正面にマイクを置くかで特性がまったく変わる。(スピーカー同士が干渉するからマイクの位置が少し変わるだけで測定値が大きく変わる)それをうまく平均化して測る方法を編み出したが、一般に言われるスピーカーの前1mにマイクを固定して測る方法なんてとても私には信じられない。。。シングルコーンなら良いが、3WAYならスコーカーの前1mなの?ツイーターの前1mなの?微妙に距離が違う場所で測ってまともなデータが取れるんかいな?ピークディップが凄く激しいギザギザの測定データになってしまうよね。。。どうも測定自体に胡散臭さを感じてしまう。。。
カットオフ周波数近辺で数デシベル落ちているかなんて、とても判ったものではない。では何を基準にフィルターの定数を決めればよいのか?私が思ったのは、2オクターブ先の周波数でー24dBになる値を見つけることだと思う。要するにフィルターがどういう定数か、フィルターの方式が何かなんて議論は不毛で、スピーカーを鳴らして測って2オクターブ先がー24dBになっているならそれが本当のー12dB/octのフィルターだって事。
下図のような特性なら、このスピーカーの平均出力レベルはー10dBだから、2オクターブ先でー35dB位になる定数を見つけることかと思う。この図のように、クロスオーバー800Hzで2オクターブ先は3KHzくらいだから、そこでー35dB位になるLCの値を探す。

また、ホーン型スピーカー用のパッシブネットワークの設計は少し特殊な事情が有る様に思う。ホーン型の場合、ホーン自体のカットオフ特性がハイパスフィルターになっていて、1インチドライバーだと800Hz以下は何もしなくても急激に(2段スロープで-40dB/octくらい)減衰している。極端に言うとネットワークは単に低周波からドライバーを守る機能さえあればよく、減衰効果は不要だ。そう考えるとこの定数が良いと思った。

とにかく、フィルター回路の数値を計算するのは単なる目安で、測定する以外に意味が無いことは明白だ。
- 2013/03/18(月) 01:20:50|
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測定したのは、LE85とH91のコンビ+12dB/Octのパッシブフィルター。
(Throughはアンプ直結だが、ドライバ保護のためスピーカープロセッサで300HzでHPF)
コイルは3.3mH固定で、目標クロスオーバーは800Hz(LE85の標準)
あまり大きな問題はなさそうに思う。
これを見て判るのは、
(1)LE85はやっぱりすごい!2WAYで十分いけちゃうね。
(2)パッシブネットワークだと少しピークとディップが出てしまうんだね
(3)低域は20マイクロ、高域は13マイクロが良さそうだ。
(4)50~200Hzが盛り上がっているのは手違いでイコライザが少し効いているせいのようだ。









- 2013/03/17(日) 00:57:19|
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横浜に行くついでがあったので、横浜ベイサイドネットさんに寄って部品を仕入れて来た。
トロイダルコアとPコアのコイル、フィルムコン。
この部品達、高級感有るねー。
さらに、ダイナミキャップと言うコンデンサが良いんだってさ。手巻き、サイン入りなんだって。物欲系人間は萌えるなー。(*^^*)
さっと繋いで実測してみよう。
- 2013/03/15(金) 17:04:51|
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クロスオーバー法による音の違いをわかりやすく解説する方法を思いついた。
スピーカーは多かれ少なかれ音質の違いがある。明るさとか、スピード感とか、臨場感とか色々な差がある。
なるべく傾向の似たウーハーとスコーカーを選んでも多少の差は有る。
従来のクロスオーバー法は、二つのスピーカーの帯域ををバッサリ切って繋ぐやり方だ。
図の上の絵のように色(音の傾向)の違うスピーカーがクロスオーバー周波数を境にバッサリと繋がっている。
これだとちょうどこの境目にある楽器の音が変な音に聞こえるのだ。
ウーハーとスコーカーの両方にまたがる音の楽器、例えばギターやボーカルなどの音がウーハーが鳴る場合とスコーカーが鳴る場合で
傾向の違う音で鳴ってしまう。その結果、まるで楽器が二つ鳴っている様に聞こえる。
しかし、ノンカットクロスオーバー法を使えば、図の下の絵のように徐々に音が混ざるから
あまり違和感を感じないですむ。切って繋ぐのではなく混ぜながら繋ぐ方法だ。
従来、-6dB/Oct が究極のクロスオーバーだといわれていた理由はこれだ。徐々に混ざるから良いのだ。
それを一歩進めて、完全に重ね合わせて混ぜながら繋ぐようにするのが、ノンカットクロスオーバー法だ。
実際に聞いてみるとこの差は凄く判る。ぜひお試しください。

- 2012/09/13(木) 23:58:23|
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この”ノンカットクロスオーバ法”を見つけるまで、色々なチャンネルデバイダーでマルチのスピーカーを組もうとしてやってみたけど、結局どうもしっくり来なかった。市販品のCRによるネットワークがいかに良く出来ているかを再認識するばかりで、本当にマルチシステムは良いのだろうか?という疑問がわくばかりだった。
”ノンカットクロスオーバ法”を使って初めてVRS800もマルチでちゃんと鳴るようになったが、今思うとそれ以外のスピーカーでもこの方法を試してみたくなってきた。この方法なら小さなスピーカーのマルチもかなり良くなるのではないかと思うし、スピーカープロセッサとの組み合わせなので、かなり面白い実験が出来る。もう少し突っ込んでやってみるべきだなー。WZ-DM35をもう一台手に入れれば4WAYまで対応できるし。。。
実験に手ごろなスピーカーが欲しくなってきたなー。とりあえず手持ちのJBL:Control-1Xでやってみるかな?これは昔は良い音だと思ったのだが、最近はCRネットワークが劣化したせいか、あまり良い音だと感じない。アンプ直結のマルチなら復活するか?
”ノンカットクロスオーバー法” いままで色々実験して色々なノウハウを得てきたが、一番の発見はこれだと思う。一番長時間悩んだ課題だったので、解決できてうれしかった。
スピーカーユニット間の音の繋がりが悪くてお悩みの方はぜひお試しください。いままでの切って繋ぐやり方よりこれの方が良い事はすぐに分かるでしょう。もちろん中音と高音をクロスオーバーする場合でもやり方は同じです。
従来のチャンネルデバイダーでは切って繋ぐやり方でしかクロスオーバーできなかった。これは、新しいデジタルチャンネルデバイダー(スピーカプロセッサ)になって初めて出来るやり方だ。技術が変わった事で初めて出来るやりかたで、これこそデジタルの勝利だ!

スピーカープロセッサ:WZ-DM35(音は最高!定価は30万円近いが、オークションなどでは3万円程度で売られていてお買い得)

色々クロスオーバーを実験した結果、一番良かった方法がこれだった。
低音用スピーカーと中高音スピーカーをクロスオーバーするには2つの方法がある!
(2つに切った紙を、セロテープで繋ぐにはどうするべきか考えてみてください。)
(1)切った部分をピッタリ合わせて繋ぐ方法
(2)重ね合わせて繋ぐ方法
今までのクロスオーバーは(1)だ。
今回の提案は(2)。
HiFiオーディオにおいてはマルチスピーカーを実現する場合、いかに2つのスピーカーの音を馴染ませながら繋いでいくかが大事であることは異論が無いと思う。にもかかわらず、従来は2つのスピーカーの音をバッサリ切って(1)の方法でチャンネルデバイダーで繋いでいた。
今回の提案は、切らずに重ね合わせて繋ぐべきだというもの。こうすれば重ねた部分は2つのスピーカーの音が50%ずつ均等に混ざり合う。そのままだと音圧が高くなりすぎるので、その分をグラフィックイコライザーで音圧を下げる。
実際、我が家のスピーカで色々悩みながら実験したが、これ以外にうまく繋がる方法は無かった。これが私のクロスオーバーに関する結論です。デジタル式のチャンデバ(スピーカープロセッサ)があれば簡単に実現できる。
スピーカーの音のつながりでお悩みの方はぜひお試しください。ビックリすると思います。
”カットオフして繋ぐ”という考え自体が間違いだったのだ。 ”重ね合わせて繋ぐ" が正しい。
- 2012/08/16(木) 00:45:42|
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アナログ部の拡大写真。
黄色いコンデンサーは106なのでタンタルかなー?赤い帯のところに" S " と書いてあります。
これとOPアンプが音に貢献していそうですね。高音など本当にきれいな音です。
(分解能と低音の歯切れ、ダイナミックさが少々足りない感じ。電源の非力さに起因すると思われる。)
改造作戦としては、電池駆動にするのが良いかな?
基板の改造は細かすぎて大変そうだなー。。。

- 2012/07/21(土) 12:49:23|
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foobar とSound Blaster X-Fi Surround 5.1 Pro を使って、マルチスピーカー用のクロスオーバーを構成してみた。foobar にCrossover のDSPを入れて設定した。
各出力チャンネルからデバイドされた音が聞こえることを確認。(3WAY)
こんなに安く出来ちゃうのね。。。改造してもう少し音が良くなれば言うことなし。
- 2012/07/20(金) 22:38:28|
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システムコントローラー Creative CA0189-2AG についての記事があった。
Creative CA0189-2AGなかなか良さそう。OEMしているので、かなり汎用性がある。
6chまでのD/Aに対応している(I2Sが6本出ている)のが凄いね。
ということは、このチップからI2Sを引き出せば、好みのD/Aチップを繋げるって事だ。。。
これを改造すれば、マルチ出力対応のD/Aを、好きなチップと組み合わせて作れるかな?
その前に電源を改造してどこまで良くなるかが先だね。OPアンプはかなり良さそうだから。
- 2012/07/17(火) 00:19:32|
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