
ここ数日びっくりするような音の改善が続いている。今日も、、、
Mi-Takeのオーナーさんとメールでやりとりしていて、デジタルボリュームがすごく音が良いから確認してみてとの事。お客さんの評判が良いとのこと。正直どうなのかなーと思いつつ、Mi-Takeのオーナーさんのおっしゃる事だから何か根拠があるのだろうと思い、確かめてみた。デジタルボリュームって良いイメージ無いんだよね。。。
キットの中の制御基板と外付けボリュームをつければできあがり!! いとも簡単。
音はどうか?半信半疑で聴いてみる。
アナログボリュームは最大に固定して、デジタルボリュームで調整。 あれ??なんだかぜんぜん違う音に感じる。。。でも気をつけよう、、、ぜんぜん違う場合、良くなった場合と悪くなった場合がある。。。まだ判断が付かない。。。
試しにデジタルボリュームは最大に戻して、アナログボリュームで絞っていってみる。おー、音が悪くなった。。。
これは明白だ。デジタルボリュームの方が音の深みと瑞々しさがすごい。切り替えて聴いてみるとカラー写真とセピア調の写真ぐらいの違いを感じる。
うーん、なんで??デジタルボリュームだよね。。。良いはずないよね!? でも、出てくる音はすごい!
よく考えてみると、これはD/Aコンバーターチップの制御回路のパラメーターを直接いじくっている。(誤解の無いように付け加えると、デジタルボリュームの値は制御基板が読んでいるだけで、D/Aコンバーター基板にはパラメーターが送られるので、アナログ信号はこのボリュームは通っていません。) アナログ出力は電流出力だから、その電流出力をアッテネーションしてやれば、ボリュームが簡単に出来る。そう考えると音が良くて当然か。。。
そうは言っても、こんなすごい音がこんな小さなチップと基板から出てくるのは信じがたい。。。PCM1796恐るべし。
ただ注意しなければいけないのは、デジタルボリュームはD/Aコンバージョン自体に働くので、その後のOPアンプのノイズなどは減衰されずに出て行ってしまう。我が家ではD/Aコンバーターの後に1/5ぐらいに減衰するライントランスが入っているのでちょうど良かった。パワーアンプ直結もやってみたがノイズがすごく、音もひどかった(この辺が安価なD/Aコンバージョンシステムの限界か。今後に改善すべき事柄の指針かもしれない)。
パワーアンプに直結するならOPアンプのゲインを落とすなどのノイズ対策は要りそうだ。電源入り切り時のポップノイズも怖いね。アナログボリュームとデジタルボリュームの両方必要かな。リレーで出力を切るなどの対策も有った方がよいかな。。。いろいろと妄想が膨らむ。
バーブラウンはこのデジタルボリュームの事をデジタルアッテネーションと呼んでいる。その方が正しいし、かっこいいね!
それにしても、このところ自身のオーディオ感が揺さぶられる事が続いている。最近のD/Aコンバーターチップは安くても音はすごいのね。。。 その性能を最大限に生かす必要がある。 素晴らしい経験だ。
- 2010/11/30(火) 00:21:45|
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hiFace Evo の内部:SPDIF系の出力にはすべて絶縁処理がされ、I2Sの出力はLVTH125で駆動されているのがわかる。SPDIF信号については、下記に良い解説が有りました。
RATOC社の解説I2S信号についてはD/Aコンバーターチップの資料を見るのが早いと思います。

SPDIF信号は、本来別々に送るべきデータ信号とクロック信号を無理やり一本の信号線で送れるようにエンコードして送っています。その事自体はコンピューターの通信の世界でも行われているわけで、データのエラーはよほどひどい通信環境でなければ起こりえません。つまり完全に可逆性の変換で元の情報(データ)を復活させる事ができます。
しかし問題はクロック信号です。SPDIF信号が繋がるD/A変換機器などではこのクロックを基にして音楽信号を再生しているのです。クロック信号はSPDIF信号から完全に復元できるのでしょうか?これは不可能ですね。デジタル伝送をすると必ず時間的な揺らぎ(ジッター)が信号に乗ります。それは一度乗ってしまったらきれいに取り去る事は大変難しいです。
低価格なD/Aコンバータ機器などではSPDIF信号から得たクロック信号で音楽信号を再現しています。要するにSPDIF信号に乗ったジッターのあるクロックそのもので音楽を再現しているのです。
こんなシステム設計はインチキとしか言いようがありません。HiFi再生を目指す人たちはこの作戦に乗ってはいけません。このやり方はあくまでも低コスト機器で音の良し悪しなどどうでも良い場合に限られます。
高級なD/Aコンバーター機器ではクロックを再生する方法に手間をかけ、リクロックしたり一旦メモリーバッファーに音楽信号を蓄えてから再生するようにしてSPDIF信号のジッターが音楽再生に影響しないようにしたりしています。
また、プロ用機器では精密なマスタークロックを各機器に配信し、すべての機器がそのクロックに同期して動くようにしたりして、データ伝送や音楽再生の正確さを得ようとしています。
それはそれぞれ理論的には正しいやり方だとは思います。しかし、よーく考えて見ましょう。
そもそもなんでSPDIF信号を使う必要があるのでしょうか?
I2S信号を送ってやれば良いじゃないですか。そうすればデータもクロックも送れる。
そうならなかった理由は、1本のシリアル信号で送らないとコストもかかるし、配線の手間もあるからで、それを定義した人たちがコンシューマー用のオーディオ機器を設計するSONYとフィリップスだったからです。
I2S信号は、D/Aコンバーターチップ用の信号ですので信号線を長く伸ばせませんから、低コストなコンシューマ製品には使えません。
それはもっともなんだけれども、その結果定義されたSPDIF信号からHIFIなオーディオ信号を得るのは大変難しくなってしまったのです。
何が言いたいかというと、低コストなオーディオ機器用のデータ伝送を考えて作ったSPDIF信号を、高級オーディオ機器で使うのがそもそも間違っていると思うのです。
だからそれを克服するために家庭用オーディオにプロ用機器(マスタークロック)を使って数百万円もかけている人たちがいますけど、私はそれはクレージーだと思うのです。
I2S信号を使えば、hiFace Evo と安価なD/Aコンバータ基板(チップ)で大変高度なD/A変換デバイスが構成可能な事がわかりました。(このままでは10cmしか伸ばせませんけどね)
プロ用機器ではクロック信号をきちんとすべての機器に分配しているのです。最初からやる気があれば出来るのです。それをやっても数百万円もするような機器になるわけではありません。
今一度、高級オーディオ機器のための信号伝送インターフェースを定義する必要があると思います。
- 2010/11/28(日) 14:35:59|
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hiFace Evo からはSPDIF、I2Sと他の出力が同時に出ているので、数台のD/Aコンバーターを同時に稼動できる。
CN201がI2S信号のコネクタ(5ピン)で、D/A変換チップがそのすぐ近くでよかった。I2S接続したこの小さなD/AコンバーターボードとSPDIF接続したHAVANAとどっちが音が良いのか聞き比べて見た。
I2S接続の方は、大変クリアーで一点の曇りも無い感じ。音の奥行き感がすごいし、音楽の背景の音の静かさがこれまたすごい。今までに聴いた事のない音だ。さすがに安価でまだエージングも済んでいないD/Aコンバーター基板なので若干音が荒い感じはするが、ほんのわずかなレベルだ。これは電源回路やI/V変換回路のOPアンプを改良すれば改善されるだろう。それがあってもこちらの方がトータルで素晴らしく良く感じる。手持ちの楽曲に改めて聞き入ってしまった。
HAVANAの方は真空管バッファーのせいかD/Dコンバーターの特性かわからないが、すこしだけ柔らかい感じの音だ。SPDIFで繋いでいる事を考えると素晴らしい出来だと思う。内部のSPDIF ---> I2S変換回路が素晴らしいのだろう。音のクリアさでは負けているが、味わい深さはある。hiFace EvoからHAVANAにI2Sで繋ぐ事ができたらもっと素晴らしいだろうと思う。
今後、Mi?Take D/A変換基板の改善点として考えられるのは、
(1)電源回路を改善
(2)OPアンプを定番で音が良いと評判のOPA627に変更
(3)抵抗やコンデンサーを高級なタイプに
などが考えられる。
- 2010/11/28(日) 09:59:06|
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hiFace EvoのI2Sについて、海外のWebを調べてみたら、すでにD/Aコンバーター機器に接続している人がいた。接続上の注意点も書いてあった。さすがUSA!それに勇気付けられて私もトライして見た。hiFace EvoとD/Aコンバーターチップ:PCM1796のマニュアルを良く読んでみると、どうもそのまま繋げば動きそうな気がしてきた。さっそく接続ケーブル(RJ45)を作ってやってみた。

写真のように大変シンプルな構成。hiFace EvoとD/Aコンバーター基板のみ(もちろん電源基板はあるが)。 I2S信号は直接(バッファすら通さず)D/Aコンバーターチップ(PCM1796)に入力される。I2S信号は25mAまで駆動できると書いてあるので、距離が短ければ問題ないでしょう。
結果的にはあっさり繋がった。音はどうか?
これがすごい!SPDIF接続では若干おとなしく、音の背景の静かさが足りない感じだったが、それも完全に無くなり、すばらしくクリアで深みがあり、ダイナミックで、且つ弦の音などもきれいな音に変身。シンバルの音はクリアな”ツーン"という音に、パーカッションやブラスは綺麗な破裂音に、生ギターの音は色気のある響きに。言う事なし。こんな音を聴くのは初めてだ。
念のため、PCオーディオFANにおまけで付いていた176.4KHzのソースも聴いてみたが、問題なく再生される。この音もすごい!こんな音だったのね。。。
D/Aコンバーターチップに直接hiFace EvoのI2S信号を繋いだ人は他にはまだいないかもね。:-)
これで判ったのは、世間一般で "D/Aコンバーターの音の質"といわれている場合の、音の良し悪しの要素はD/Dコンバーターの質と、その出力をD/Aコンバーターチップへ渡すまでの伝送(SPDIF)で決まっているという事。SPDIFという信号がいかに音を汚しているかがわかる。それと、この小さなD/Aコンバーター基板の音が素晴らしいという事。(SPDIFという非同期の汚い信号を使わなければ、ΔΣでデジタルフィルタ式のD/Aコンバーターでも素晴らしい音が出せるという事)
I2S信号での接続はビットクロックとデータ信号、LR信号による完全クロック同期だから業務用機器で行われているワードクロック同期より確実だと思います。ただし、I2S信号での接続は10cm程度にする必要があると思われます(きちんとバッファで受ければもうちょっと延ばせるでしょうが)。 一般の人には向かないね。マニアだけの楽しみ。:-)


I2S用のRJ45ケーブルは被服を剥くとこうなってます。このケーブルの場合は1番ピンは茶色で、2番ピンはそれとツイストペアになった白、3番ピンは緑、5番ピンは青、7番ピンが橙色でした。
- 2010/11/27(土) 23:03:50|
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何だかイイ感じ。
これですべて。左から制御基板(無くてもよい)、D/Aコンバータ基板、DAI基板、電源基板
とりあえずバラックで組んでみた。音が比較的おとなし目の様だったので、アナログケーブルはハイスピードのものにした。Mi-Take さんのD/Aコンバーターが届いて組み立て完了。といっても配線を繋いだだけですべて動作OK。こんなに簡単でよいのか? エレキットを組んでいるようで楽しい! オーディオの新ジャンルに成り得るような気がする。
音はというと、これもびっくり。。。かなり良い。色々と改善すべき点があるはずなのに、この良さは何だ。。。よほど冷静に聞き比べないと差がわからないかも。。。もう少し荒い音がするのかと思っていたが、違っていた。
弱点として、電源、ΔΣ方式、I/V変換回路がOPアンプ、OPアンプの種類、などを想定していたのだが、どれもあまり問題ではないのか???
PCオーディオではD/Aの差よりD/Dコンバーターの差の方が大きいとどこかに書いてあったが、hiFace Evo がすごく良いので、差がでにくいのかもしれない。。。(??)
まだエージングも済んでいないのに。。。今晩一晩鳴らしっぱなしにしておこう。
さて困った。どこを改良したらよいのかわからなくなってしまった。
- 2010/11/26(金) 22:55:53|
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D/Aコンバーターのどの部分が音に最も影響するのか調べてみる事にした。
Mi-Takeホームページ Mi-Takeさんで、D/Aコンバータ関係の基板を販売していただけることがわかったので、早速オーダーした。SPDIF入力を受けてアナログ出力可能なD/Aコンバーターセットが安定化電源やACアダプターまで付いて1万円弱。安いと思う。
これは主要な基板のセット(電源などは別)。電源線の接続に配慮があるのがわかる。これなら安心して部品交換したり色々と実験できる。しばらくこれで遊べそうだ。
DAI基板 にXTALの乗ったDIR9001 と DAC基板 にPCM1796 と3個のDual OPアンプによるI/V変換回路を使った物。非常にスタンダードな回路だ。最初の実験にふさわしい。インターフェースもきちんと定義されているし、回路図も公開されており、コンデンサーなどの部品もかなり気を使われているようだ。オプションも色々有って楽しい。私好み!
これを使ってどの部分がD/Aコンバーターの音に影響が大きいのか実験してみたい。
最大の目的は、hiFace Evo とDAC基板とをI2Sで直結する事。DAIを通さずに接続できるか?それが出来れば、ほとんどhiFace Evo とD/A変換チップ、I/V変換回路のみを使う事になり、音が悪くなる要素がぐっと減らせる。今回の基板を皮切りに最後はPCM1704を使ったD/Aまでやってみたい。
今回購入した基板は、DAC基板のPCM1796は8倍オーバーサンプリングのΔΣ型で、アナログ出力バッファーはOPアンプによるI/V変換回路だ。この部分がどの程度がんばってくれるのか?
まずはSPDIF接続の標準状態でHAVANAとの音の比較からやってみよう。
- 2010/11/25(木) 23:36:45|
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D/Aコンバーターを評価するときに何が重要か考えてみた。
(1)アナログ要素
D/Aコンバーターチップ以降のアナログ回路や、電源回路、シールドなどアナログに
関する要素。
判りやすい例として、MHDT社のHAVANAはバッファ回路に真空管を使っている。
また、スイッチング式のACアダプターを使っている物などは論外でしょう。。。
(2)D/Aコンバーターチップのコンバージョン方式
デルタシグマ方式や1ビット式はチップの生産コストを安く出来るが、音はいまいちだという
話がある。D/A変換自体に時間軸の要素が加わっているかららしい。
そうではないR2R式など単純な構造のチップの方が音が良いらしい。ただしそういうチップは
抵抗値の調整にレーザートリミングが必要で、コストが高くなる。バーブラウンのチップ
PCM56やPCM1704が音が良いと有名。
(3)オーバーサンプリング
標準的なD/Aコンバーターは8倍オーバーサンプリングの物がほとんどだが、
ノンオーバーサンプリングの方がよいという話がある。PCM56はノンオーバーサンプリング。
(要するに非常に古く原始的D/Aコンバーターチップだという事) PCM1704は
8倍オーバーサンプリング。
オーバーサンプリングするとローパスフィルターが簡易ですむためコストが安くなる。
MHDTのHAVANAはノンオーバーサンプリングで、バッファーを真空管にしてフィルターしている。
(4)DAI回路
SPDIF信号をD/Aコンバータチップが受け付けられるI2Sなどの信号に変換。
SPDIF信号はデータ信号だけなので、そこから同期のためのクロック信号も生成。
この回路でSPDIF信号のジッターが抑えられるかがキーポイント。
クリスタルのCS8416やTIのDIR9001が有名。
CSシリーズは192KHzまで対応だが水晶振動子を持たないフリーラン型のPLLだから
私はあまり信用できない。入力信号にジッターがあってもそれに追従してしまうのではないか?
基準となる水晶振動子を持たないのだからそうなるしかないはず。
DIR9001は水晶が付けられる。スペック上ジッターが50PS以下だから良いという話があるが
私はそれは信用していない。もしDIR9001が水晶振動子の周波数を元に元信号に
ジッターがあってもジッターを補正するように働いて出力を出すなら素晴らしい設計だと思う。
もしそうでないなら、リクロックなどしてI2S信号を生成するべき。高級なD/Aコンバーターは
そうしている。DIR9001は96KHzまで入力信号に対応。
こんな回路もあるようだ。
(5)PCのUSB端子からD/Aコンバータに繋ぐまで
最近はD/Aコンバータ自体がUSB回路を持つ例が増えている。だが問題はその内部回路が
デジタル信号のジッターを抑えるようにきちんと設計してあるかどうか??
非常に怪しいと思う。そういう意味でUSB回路内臓のD/Aコンバーターを買うのは危険だ。
一部のD/AコンバーターはD/AするクロックをSPDIF信号によらずに持っている。
そういうものでないと危ない。
D/Aコンバーターに同期用のワードクロックを入力できればすべての回路がそれに
同期して動くからジッターの問題は無いはず。だが、数百万円単位のものもあり。
私はそんな法外なコストをかけるのは間違っていると思うし、きちんと設計すれば
そんな必要はないはず。
残念ながらHAVANAのUSBインターフェースはあまり音が良い物ではない。
したがって、SPDIF入力を使う。hiFace EVOを使ってSPDIF信号を
作りHAVANAに入力すると素晴らしい音で鳴る様になった。
残念ながら内部でリクロックしたりはしていないようだ。
MHDT社のHAVANAは極力複雑な方式をとらず、シンプルな(原始的)方法で
解決する方法をとっている。私は好きだし、音も良いと思う。
- 2010/11/23(火) 22:21:36|
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さて、D/Aコンバーターの回路について少し調べてみる事にしました。

フィリップス製のDACチップで、ノンオーバーサンプリングで音がよいと評判のよい機種です。
Lite DAC-AHに関する参考Web比較的低コストで結構有名なこのD/Aコンバーターの回路はこうなっているそうです。
Lite DAC-AH 回路図これを見てまずびっくりするのは、XTAL(水晶振動子)が無い事です。つまりこの回路はSPDIF信号に含まれるクロック成分に同期して働くのであって、自ら音楽信号の元となる時間軸成分は持っていないという事で、いくらDAIのCS8414に同期用のPLLがあるとはいえ、タイミングはSPDIF信号に全て委ねていると言う事です。
もし音源側で何らかの理由でSPDIF信号に揺らぎを生じたらそれがそのまま音楽の波形に現れる事になります。
これでよいのかと疑問に思いますが、まあ、それでも評判が良いのだからよいのですかね!?
わたしは何が評価されているのかにも疑問を感じてしまいました。こういう回路のD/Aを使うなら、PCの特性が相当音に影響するでしょうね。
一方で、Soul Note社のD/Aコンバーター:dc1.0のブロック図はこんなです。

D/Aコンバータチップ自体に、水晶振動子からオリジナルのクロックを提供をしているのが判ります。
他社にも同様な回路は有るようです。こういう回路がシステム設計的には普通だと私は思います。
- 2010/11/23(火) 14:04:08|
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我が家のリファレンス用のCDプレーヤー:Meridian 506は素晴らしい音を聞かせてくれます。アナログ出力もかなり良いですが、特筆すべきはSPDIF出力の質の良さでしょう。特にCOAXIAL出力にD/Aコンバーターを繋ぐと最高の音質です。"PC + hiFace EVO + Wave File Player + D/Aコンバーター" の音と較べてもまだいい勝負をしていてどちらが良いとも言いがたい音です。順位をつけると、
1番: PC + hiFace EVO + Wave File Player + D/Aコンバーター
1番: Meridian 506 + D/Aコンバーター (COAXIAL接続)
2番: PC + hiFace EVO + WINAMP + ASIO + D/Aコンバーター
2番: Meridian 506 + D/Aコンバーター (光接続)
2番: PC + BRAVO + D/Aコンバーター (COAXIAL接続)
2番: iPhone + ND-S1
3番: Meridian 506 (アナログ出力)
という感じです。以前使っていたこれ以外の機材はこれらの音のはるか下です。比較する気も起きません。
1番と2番を較べると2番はどこかの帯域で音が曇った感があったりします。
光接続の506は若干ですが高音が曇ります。iPhone + ND-S1は、低音の歯切れがよくないです。
PC + hiFace EVO + WINAMP + ASIO + D/Aコンバーターは、良く言えば重厚な感じ、悪く言えば少しもたつく感じです。
3番は高音に若干のシャカシャカ感があり、音の背景の静寂さが少し劣ります。
でも、やっとPCの出す音がリファレンスのCDプレーヤーの音と同等になりました。私としては感激です。今までなかなか追いつけなかった領域でした。
我が家のD/Aコンバーター:MHDT社のHAVANAはこのレベルになっても破綻せずに働いてくれています。かなりレベルが高いのではないかと思っています。

さて、PCの出す音がリファレンスと同等になった今、次の一手はどうしたらよいのか?ちょっと見えなくなって困っています。別のD/Aを試してみたい気もしています。
- 2010/11/21(日) 00:08:33|
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BRAVOを購入してから、D/Dコンバーターが実は音に影響が大きいと言う事がわかったので、少し突っ込んで検討してみる事にした。そもそも調べてみるとSPDIF信号を受け取るD/Aコンバーターが内部でアナログ信号を作るためのクロック信号をSPDIF信号のデータ数を数えて(PLLで)作っているとのこと。信じられない構成だ。
だったら伝送される波形のジッターの影響で音が悪くなるのも当たり前だ。それならSPDIF信号のクオリティーを最高レベルまで上げるしか方法が無い。(それか外部クロック同期でデータ伝送をするか)常識的に考えるとシリアル伝送で受け取った信号は一旦バッファーにためてそこから伝送とはまったく別のクロックで読み出すのが常識だと思うが、そうなっていないと言うのが信じられない。ないしはそんなに重要なクロックならクロックもちゃんと一緒に送ればよい。I2S信号がhiFace Evoから出ているがそれがD/DコンバーターとD/Aコンバーターの接続信号として実用になれば解決するのかもしれない。
何度も言うが、こんなクレージーな設計思想の回路の問題を解決するために百万円もするようなクロック同期のシステムを導入するのは私には納得できない。だいたい、たかがクロックが何でそんなに高いの?そんな高精度な物が要る訳ではないでしょうに。。。誰かが悪い訳ではないでしょうが、結果的には設計の悪さをごまかすための補助的機械を高く売りつけると言う詐欺行為としか思えない。
何でこうなっちゃったかを考えると、D/Aコンバーターなどのチップ屋さんとシステム屋さんのコミュニケーションが悪いからでしょう?チップ屋さんはきれいなSPDIF(I2S)信号が来ると思っていて、システム屋さんはチップがきれいに受けてくれると思って信号をきれいに受け渡す事を考えていないからこうなるんじゃないの?どうも納得がいかないなー。。。そもそも”ジッター率”とか”ジッター除去率"ってスペックを見た事がない。PCオーディオに関して言えば歪率なんかよりはるかに重要でしょうに。なんか間違っているねー。。。
そういう前提でD/Dコンバーターを調べるとあまりピンと来る物が少ない。SPDIF信号を極限まできれいに整えなくてはならないのに。。。どうも今のところ良さそうなのが写真のhiFace Evoのようだ。オーディオ機器的な見方をするとまったく色気の無い外観。端子が並んでいるだけで電源スイッチすらない。電源は入れっぱなしで信号が通過するだけの箱と言う意図なのだろう。潔いと言えば潔い。
本当は入力セレクタ機能もある物が欲しかったのだが、今の時点ではそういう物で良い物はないようだ。入力はUSBとクロックしかない。あとは全部出力信号。
hiFace Evoの音は素晴らしい。中野のFujiya AVICさんで他の機種も含め聞かせてもらったがこれが一番良かった。
さらに、手元に届いた雑誌 ”PC オーディオ fan” のCDに入っていたプレーヤーソフトのWave File Player が素晴らしい。44.1KHzのWAV Fileを1曲ないしフォルダ全部で再生する事しかできない超シンプル構成のプレーヤーだが、その音の深みにびっくりした。44.1KHzの再生に関してはWINAMP+ASIO以上だ。
もしまだ使っていないならぜひお試しください。信じられない音がします。

我が家でもPCの出す音がオーディオ機器を越えるようになった。
LA Four のドラムの音がすごい臨場感で聞こえる。ドラムの各パートのどこを叩いているかがはっきりわかる。
- 2010/11/19(金) 21:00:09|
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S?UK3の4連仮想同軸完成! うーん、自分で言うのもなんだが、素晴らしく良い音になった。ステージの広がり(臨場感)、音のダイナミックさ、背景の音の静寂さ、ボーカルのフォーカスの良さなど言う事なし。スコーカーばかりでなくツイーターも4連にする事で抜群によくなった。スピーカー4個の置き方も色々やってみたが、この置き方が一番良かった。置き方で音が激変する。やはり仮想同軸的な置き方が良いんですね。
もともとS?UK3はヨーロッパ調のきれいな音だったけど、1個では空気の空振り感があり、上手く音を伝えきれていなかった。4連仮想同軸にすることで振動版の振動がもれなく空気に伝わってる感じ。そういう意味では私の好きなホーンの音に近い。ホーンより良くなったのはウーハーとのクロスを200Hzまで下げられる事と、ソフトドームでありながらきれいで且つダイナミックな高音が得られた事。
ギターやピアノの形が見えるような感じの音だ。ピアノのペダルを踏む音や色々な背景の音が聞こえる。弦の音も艶やかで最高! 且つ1個ではまったく出なかったドラムのアタック音やサックスの破裂音がきれいに出ている。シンバルも気持ちよい。
結局、クロス周波数は、200Hzと5KHzになった。スコーカーに5KHzまで出させた方が音がきれいだった。試しに38cmウーハーを止めてみたが、S?UK3の4連だけでも低音の量感は十分だったが、歯切れのよさでは38cmウーハーの勝ちであり、S?UK3に200Hz以下を出させると音が濁る。こういう実験がすぐ出来るのはマルチシステムならではですね。
最初はどうなる事かと思ったが、やはりスコーカー(中低音)が命だという事が実証できたし、多数のフルレンジユニットをスコーカーに使う事で全体として今まで使っていたホーンシステムをはるかに越える音の良さを得る事が出来た。
また、今回買い集めたS?UK3は4セットで3万円程度。3セットはオークションで、最後の1セットをハードオフで買ったのでそれは少し高くついたが、それでもトータルではすごくコストパフォーマンスの良い買い物だ。売り払ったホーンとドライバの半額くらいの出費。
これでスピーカー改良もまた一段落ですね。
- 2010/11/17(水) 23:39:10|
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ヒノオーディオさんにこんなのが有った。楽しいねー。12cm x 2だって。いいなー。
- 2010/11/16(火) 00:08:55|
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形がいびつな砂袋を撤去し、コンクリートブロックをウーハーの上に2個置いて、4連スタックにする準備。1個25Kgのコンクリートブロックを2個。S?UK3の土台が平坦でしっかりしたので、良くなった。880円が2個(左右で4個)。
試しにソフトドームツイーターもスタックにしたらいい感じになった。ギターの音がとてもきれいで艶やかになった。アタック音も出るようになった。ツイーターも複数個にした方が良くなるってことか! ツイーターも空振りするんだな。。。 2404Hよりつながりが良い。4連にするのがますます楽しみになった。
S?UK3の外観は地味だけどかっこいいと思うけどなー。。。大人の味か?
- 2010/11/15(月) 22:21:37|
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メインシステムのスコーカーにS?UK3をスタックして使ったら、予想をはるかに超えてよくなった。ダイナミックさも、奥行きの深さも、余裕感も、スピード感もすべて言う事なし。中音といえども駆動面積が必要なんですね。今思うと1個のときはスピーカーが空振りしていたんでしょうね。そういう音だったと思う。仮想同軸がもてはやされるわけだ。。。びっくりだ。
そうか、、、ホーンスピーカーがいい感じなのはスピーカーが空振りしないからなんだな。。。私がブックシェルフ型スピーカーが嫌いなのは、空振りの音が嫌いなんだ。。。悟りました。
スピーカーを複数個使えばホーンは要らないってことになりそう。。。
ぜひ4連を試してみたくなった。縦に4個が良いのか、2X2が良いのか? 空振りを防ぐと言う意味では2X2が良さそうだな。外観的にも迫力が出て良さそう。
クロスオーバーは、200Hzと4KHzに設定している。38cmウーハーが中音を出さないので、すごくきれいな音になった。
一般的な中型ホーンをスコーカーに使うとこの200Hzが実現できない。ドームスコーカーなども同じ。対策としてはコーン型のミッドバスを加えた4WAYにするか、スコーカーにコーン形を使うかどちらかでしょう。
スタックしたコーン型に答えがありそうだ。
- 2010/11/11(木) 22:33:07|
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S?UK3のウーハー(フルレンジ)ユニットを本格的にメインシステムのスコーカーに入れ始めた。このユニットは音の響きがとてもきれいでうるささがまったく無い。ダイナミックレンジも結構ある。エージングでどんどんよくなっているので、いけそうな感じだ。
構造的にも写真のように結構凝っている。ボイスコイルとコーン紙が離れているのが何か意味がありそうな気がする。コーン紙は針葉樹パルプだそうで軽くて程よい硬さのように見える。フルレンジスピーカーだともう少し繊維が柔らかい場合が多いので、これはスコーカーにはちょうど良いと思う。
ツイーター(シルクソフトドーム)もメインシステムに入れて試してみたが、それはどうも芳しくない。ダイナミックレンジが無い感じがする。JBL2404Hの勝ち。フランス製と書いてあったが。2404Hのダイナミックさ、指向性の良さは抜群だ。
このユニットは、いずれフロントロードホーンにしたいがとりあえず2連装にして様子を見る事にした。早速もう1セット購入。今度は1セット3700円だった。なんと安い。。。こんなに良い音なのになんで人気が無いのだろう?見た目が地味だからかなー。。。S?UK3はデザインも私好みなんだけどね。
スコーカー2連装にして奥行き感・スピード感がもう少し出てくれるとベストなのだが。。。
- 2010/11/10(水) 23:15:09|
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