実は最近まであまりスピーカーに本気で取り組んでいなかった。
はじけるような低音を出すには軽量コーンの大口径ウーハーしかダメだと思うし、トランジェントの良い中音を出すには大型ホーンと2インチドライバーでないとだめだと思うし、それらを繋ぐパッシブなネットワークもいろいろ試してみたけど、やっぱりフルデジタルマルチの2WAYでないとそういう音は出ないなと思ってから、それを極めるには優秀なDACとパワーアンプが2組とフルデジタルチャンネルデバイダーも必要な事が分かった。
それらをそろえるのが難しくて(金銭的にばかりではなく、納得のいく機材を2組そろえるのが難しいので)、スピーカーの音質を追い込むところまでなかなかたどり着けなかった。最近やっとイノキーさんのDACとPASSのX350を手に入れ、MOTU828Xも外部クロックで同期がとれるようになって、やっとその環境がそろった。
今はスピーカーで音を聞くのが楽しくなったし、音源系の音の差がスピーカーでしっかり判別できるようになった。(以前はヘッドホンの方がそういうのに向いていたのだが)
何年もかかってやっとだよ。パーツを集めて組上げるオーディオって本当に難しいと思う。

- 2016/09/24(土) 23:02:02|
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NP-S2000とMOTU828Xを直結した方が良いと思ったんだけど、スピーカーで聞いていたらちょっと変だなと思うようになってきた。DA-3000が無いほうが音の広がりや空気感が良いかと思ったんだけど、よく聞いてみると音のフォーカスが甘くなっていた。一方、DA-3000を入れると音のフォーカスは良くなるんだけど音に少し濁りが加わる感じだった。
そこでDA-3000を改善する方法が無いかと考えてみた。あれこれやって結局、ワードクロックをカスケードにするのをやめたらかなり改善した。(時間を見つけて、内部の電源をいじりたいところだが。)
これならDA-3000を入れた方が良かった。うーん、奥が深いね。
どこかにパーフェクトなSPDIFクリーナーが無い物だろうか。。。
ESOTERICは今は低音駆動用にPLLモードで使っているのでワードクロックは要らない。

- 2016/09/22(木) 23:15:16|
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試しに、SPDIFに質の悪いSPDIFバッファーを入れるとどうなるのかやってみた。
NP-S2000とDA3000の間に、写真のOpticalとCoaxial を変換するバッファーを一往復分入れた。
音は悲惨になった。やっぱり、 質の悪いSPDIFバッファーを入れるとダメなんだ。

もしやと思い、DA3000を外してNP-S2000とMOTU828Xを直結してみたら、そっちの方が良いじゃないか。空気の流れがより明快に聞こえる。MOTUはDACの音もかなり良い。SPDIFに良い信号を入れればD-70並みの音だ。DACとしてもかなり高音質。ちなみにワードクロックの有り無しではやはりワードクロックを外部から入れた方が良かった。
これでわかるのは、今のデジタルオーディオに必要なのは、SPDIFのクオリティーを上げてくれる質の良いデジタルプリアンプだってこと。質の良いデジタルプリアンプが有れば、DACを変えなくてもかなりの高音質化が期待できる。アナログと違ってSPDIFの質を明確に改善する事は可能なはずだ。
アナログでも高音質のプリアンプが高値で取引されているが、デジタルにもそれが必要なんだな。今のオーディオ業界にはそういう商品は全く見当たらないけどね。
これらの実験の結果、うーん、残念だがDA3000がお役御免になってしまった。。。 DA3000は内部の電源を改善すれば良くなるのかもしれないね。
これで完全にネットオーディオ派に戻ってしまった。。。とりあえずNASのバッテリーは使わなくても良い様に、Jungのレギュレーターを入れたら、音はバッテリーより良いみたいだ。
トータルで1ランク良くなった。儲けもの。:-)

- 2016/09/18(日) 16:40:01|
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クロスオーバーは320Hz。これ以上にすると中域に雑味が加わるし、これ以下にすると中ぬけした感じになる。中高域ホーンが出せる限界が320Hzなんでしょう。ホーン用のスピーカーケーブルはカルダスのCROSSが立体感も有って音もクリアで非常に良い。スピーカーケーブルですごく音が変わる。(あたりまえだが)
再度、中高域のアンプをB-2102にしてみたがやっぱりよろしくない。真空管アンプが圧倒的に良かった。不思議だ。ヘッドホンを鳴らすならB-2102の方が良い感じなのだが。。。
X350で駆動するKPT-684は素晴らしい。歯切れ良いし、小さな音量の低音もしっかり聞き取れる。軽量コーンのウーハー+駆動力の高いアンプならではだと思う。低音をキチンと出すのはすごく難しいんだね。今までいろいろなアンプで鳴らしてみたが、今のような低音は出なかった。
やっとスピーカーが理想形に近づいてきた感じがする。
再度、音源をDA-3000のSDカードとする場合とネットオーディオ(NP-S2000)とする場合とを聞き比べてみたが、スピーカーでも差がはっきりわかる。音の深みが全然違う。DACにお金をかけるのも大事だけど、音源側にもっとお金をかけるべきなのが良く分かった。SPDIFを簡単確実にクリーニングする方法は無いのだろうか?ネットオーディオ以外に画期的な音源は無いのかねー?
ネットオーディオをもっと改良していきたい。まずはNASのバッテリーがめんどくさいから低ノイズ電源を手に入れよう。

- 2016/09/17(土) 15:59:44|
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DACも良くなったし、低音用パワーアンプも良いのを手に入れたので、スピーカーを本気で鳴らさないといけない。
(いままであまり本気でスピーカーは鳴らしていなかった。良い部品は持っていたけどね。)
今は、エレキベースなどの音像が小さくまとまって締まりのある良い感じになっている。以前はウーハーを全く生かせていなかったと言うことが良く分かる。
今後中高音をもっと改善していきたいのだが、まず気になっていたパッシブプリ(ボリューム)に手を入れた。
DACのライン駆動力が充分あったとしても、パワーアンプとの間にボリュームを入れる時に気を付けないと音がひどいことになる。
何故かと言うとパワーアンプにも入力容量が有るし、ましてや我が家の様にラインケーブルを合計2.5m位繋いでいる場合、容量はすごく大きくなる。(特に我が家ではケーブルがBELDENの8412なので、容量が大きい)なので、それを駆動するには低インピーダンスで駆動しないと音がひどく荒れてしまう。
ボリュームを入れるなら経験的に5KΩから20KΩの間が良い線だと思う。
しかも、我が家は2WAYマルチなのでどうしても4連ボリュームが必要になるのだが、普通に入手しやすいアルプス製の4連ボリューム(RK27-A50k4連)は50KΩと100KΩだ。それ以外は特注になってしまう。他社の物はあっても1万円以上するのでおいそれと使えない。(音が良いかどうかも分からないし)
そこで悩んだ末に考え出したのが下図の回路。(50KΩの4連ボリューム買っちゃったので、捨てたくないし。)
これなら駆動側から見たケーブルのインピーダンスは、VR1を変化させてもR1(5~10KΩ)以上にはならないから、アンプ側の入力容量を十分駆動することが出来る。我が家ではスピーカー駆動には7.5KΩが一番良い感じだった。R1にはTDOのRSN1S(またはALPSのRK27)を強くお勧めする。
これの利点はスピーカーの個性に応じて音色を変えられること。R1が大きければ元気な音になり、小さければ控えめな音になる。R1をボリュームにして連続可変にしてしまうのも面白いと思う。自分が一番良く聞く音量のときのインピーダンスを好みに変えられる。
単なるボリュームは音を小さくするために電圧を分圧する事しか考えていなくて、ケーブルの先のコンデンサをいかに早く充電するか(いかに電流を多く流すか)は考えていない。50KΩなんて抵抗をケーブルに直列に入れたら音がどうなるかはだいたい想像がつくだろう。
うんと質の良い4chバッファアンプが有ればボリュームの直後に入れれば済むんだけど、そんなものを用意するには数十万円かかるだろう。また、電流伝送と言う方法も有るけど、そこまでしなくてもと私は思ってしまう。。。

また今回、高音用のスピーカーケーブルも交換可能なようにした。
いままでBELDENのメッキケーブル(JBLでは標準的に使っている)を使っていたのだが、すこしキラキラし過ぎの様に思ったので太めのバランスの良いケーブルに変えてみた。思ったとうりで良い感じの温かみのある音に変化した。

- 2016/09/11(日) 15:25:33|
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今日色々実験していて、もう一つ驚いたことに、ネットオーディオからきれいなSPDIFをDA3000に入れて、DA3000とMOTU828XでワードクロックでSPDIFをクリーニングしてやると、MOTU828Xのアナログ出力もD-70並みに音が良くなることが分かった。
さすがにイノキーさんのDACには及ばないが、SPDIFをきちんとクリーニングしてやればDACの性能差はすごく小さくなることが判明。
我が家ではD-70の存在意義が薄れてきた。(SPDIFがきれいでないときは存在意義があるんだけどね。)
SPDIFのクリーニングはどこまで効果が有るのか追求しなくては。
世の中にまともな 『SPDIFクリーナー』 と言う製品が無いのが不思議だ。それがあれば高価なCDプレーヤーやPCオーディオは要らないのにね。
- 2016/09/04(日) 22:30:46|
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この週末はいろいろな組み合わせを徹底的に聞いて、なるべく構成がシンプルになる様に整理しまくった。
X350が来たおかげでスピーカーの音が素晴らしく良くなった。
だが、ヘッドホンアンプとしてはB-2102が一番良かった。奥深さも有り、きれいな中高音が良い感じ。B級の伸び伸びした感じがヘッドホン向きなのかな。ほとんど熱を持たないのも良い。
ヘッドホンアンプとしては、X350は色気が少し足りない。音を大きくすると驚くほど細部まで聞き取れるんだけど、少し耳が疲れちゃう感じ。 X350は低音スピーカー駆動用で決まりだね。X350とB-2102の良いところを併せ持ったアンプが欲しい。
やっぱり真空管アンプには色気が有るね。ホーンスピーカーを駆動すると歴然だ。ヘッドホンを駆動するのとではこうも違うものか。
X350はアンプ回路が2段構成らしい。(回路図を探したがどこにも出てこない。どなたか知りませんかねー。)
こうなると、
最高のホーンスピーカー駆動用真空管アンプが作りたくなってきた。EL34のP.P.のモノブロックで、全段独立電源の真空管2段+段間トランスで行けそうだと思う。部品数を減らし、最高の電源と最高の部品で構成したい。幸い我が家の中高音ホーンは超高能率だからアンプのゲインは通常より12~15dBは低いほうが良い。そうすれば今は出力側を抵抗で分圧しているのが要らなくなる(かな?)。電源トランスも全段独立でも4個で済むから良い事づくめだなー。。。

- 2016/09/04(日) 17:21:27|
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パワーアンプを比較中。
予想どうりだったところと、意外だったところと両方あったなー。
もし真空管アンプより半導体アンプが良かったらどうしようかと心配していたのだが、杞憂だった。
低音に関してはやっぱり X350 がダントツだった。低音自体の質が良いというのもあるのだが、それだけでなく中高音に悪さをせず、繋がりが良い。キッチリ低音だけを出してくれる。まさに余計な音は出さないアンプと言える。
一方、中高音に関しては真空管アンプがダントツ良かった。音の響き、楽器の色つや、立体感などすべてがダントツ。ここまで違うとは思っていなかった。出力トランスが有るのが良いのかねー。ヘッドホンで聞いているとそこまで差は感じないのだが。マッキントッシュの出力トランス付きのトランジスタパワーアンプも聞いてみたいね。
マルチの低音用アンプは、低音が上手く出るだけではダメだと言う事が分かった。ダンピングファクターなんてほんの一部の評価パラメータの様に思う。

- 2016/09/03(土) 13:28:13|
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X350:冷却ファンを付けてエージング中。
段々に音がハッキリクッキリしてきた。しばらく使われていなかったのかな。
アイドル時でも600W食うんだって。熱いわけだ。
素晴らしい音のアンプだと思う。とにかく音に濁りがない、混ざらない。

- 2016/09/02(金) 22:36:03|
- アンプ
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