
D/Aユニットの配置案を考察中。
Dual Mono 構成にして電源の強化を図る。大型のトロイダルトランスとブロックコンデンサを60個使ってコンデンサアレーを作ろう。ケースはシナ合板とアクリルパネルで東急ハンズで切ってもらおう。基板側は余裕の配置にして将来の基板変更などに備えておきましょう。


トランスは1個3400円だから2個で6800円、コンデンサーは1個70円だから60個で4200円。まあまあの値段だね。電源基板が2枚で4000円くらいか?色々入れて2万円くらいの支出かな。。。
- 2011/12/30(金) 22:17:47|
- システム解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4

クロスオーバーについて、実験したり他の方のWebなどを読んでみると、暫定的と思っていた上記のセッティングがかなり理にかなっていることが判ってきた。聞いた感じも文句なし。
理由は、
(1)ウーハーの駆動はパワーアンプ直結にしないと、せっかくのアンプのダンピング力が生かせない。
LやCを間にかませたくない。
(2)ウーハーのクロスオーバー(200Hzなど)をスピーカー側でLやCで行おうとすると、
とてつもなく巨大な素子が必要で非現実的。(LやCの価格も恐ろしく高い)
(3)中高音にチャンネルデバイダーを通すと明らかに音が悪くなる。高音スピーカーから出るノイズ
も気になる。(チャンネルデバイダーにはOPアンプが20個以上使われている)
(4)中高音のクロスオーバーはスピーカー側のパッシブ素子でやった方が音が良い。
1.5KHzくらいなら、リーズナブルな大きさのLやCで実現できる。
(VRS800には内蔵されている)
(5)中高音用アンプに入れた低域カット用コンデンサーは実際にはスピーカーの保護のためであり、
クロスオーバーとしての意味はほとんど無い。クロスオーバーは中音ドライバーの低域再生能力で
決まっていて、チャンデバ並みのかなり急峻なカットである。(メカニカルなクロスオーバーともいえる)
(6)低域アンプの入力の高域カットをコンデンサーだけで行おうとしても、-6dB/オクターブでは
ウーハーから高域が出てしまって中高音が濁る。チャンデバで急峻にカットしないと
中高音に影響してしまう。もし低域クロスオーバーを-6dB/オクターブのフィルターで
行うなら、中域まできれいに再生してくれるウーハーでないといけない。(20cm程度が良い)
ということで、上図の構成が我が家のスピーカーには理想的であると思われる。
もし、中高音をマルチで(3WAYで)駆動するなら、下記のようなアッテネーターを使ってみたい。

これを入れれば少なくとも高音ホーンスピーカーから出るチャンデバのノイズはうまく消すことが出来ますね。
- 2011/12/29(木) 00:52:08|
- クロスオーバー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

今までやってきたことを振り返ると、これの繰り返しだね。良い音を聞き分ける耳を育てるのが目的だから、3つの課題のうち一つだけを徹底的に改善するというのは難しいのだと思うし、技術に溺れるのは道を外れる事の様に思う。徐々に、このサイクルを繰り返しながら、音全体をグレードアップしていくのがオーディオ道なのでしょう。このチャートに従うと、次はD/Aコンバーターの改善だね。
スピーカーを巨大化して判ったのは、”大きいことは良いことだ!" だね。
VRS800はとにかく余裕度がすごい。音質が良いの悪いの言う前に迫力がまず違う。近くで聞いても離れて(隣の部屋で)聞いてもうるさくない。とにかく音の通りが良い。知らず知らずのうちにボリュームが上がっていてビックリする事がある。この余裕度は大きいスピーカーならではだと思う。我が家のリスニングルームは小さくてあちこちボンつくからお世辞にも良いオーディオルームではないが、それでも大きなスピーカーはそんなこと関係なく良い音を出してくれる。部屋を完全にコントロールしている感じだ。小さい部屋には大きなスピーカーは合わないなんていうのは迷信だというのが良く判った。
アンプだって結局は電源が大きい物の方が小さい物より良い。小さな電源のアンプで良い音を聞いたことは無い。恐らくグランドが簡単に振られてしまうからでしょう。大きな電源トランスやデカいコンデンサーは安定したグランドを育むのでしょう。
こういう考え方は技術ではなく哲学の部類だよね。それを実践するのがオーディオ道だと思う。
その点で考えると、次にD/Aコンバーターでやるべきことは、グランドの安定化つまり電源の巨大化だ。 巨大な電源トランス、巨大で多数のコンデンサーによるコンデンサアレー、左右の電源のDual化など、徹底的に過剰なくらいやってみたい。
まずはD/A用巨大電源の置き場所を作ることかな。

- 2011/12/26(月) 23:15:09|
- システム解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2


VRS800をセッティングした。ケーブルクロスオーバも使い始めた。良い感じで鳴っている。
外観的に部屋にぴったりあっている感じがするのが不思議だ。はじめからここに来ることが決まっていたような感じ。傷だらけの外観も愛着を感じるようになった。表面をリストアしようかとも思ったがこのまま使うことにした。布で隠してある部分には片チャンあたり40Kgくらいのコンクリートブロックを乗せてある。
低域のクロスオーバー周波数はもう少し聞き込んでから決めた方が良さそうだ。中高音部のローカットを入れて聞いてみると、低音部のハイカットが200Hzだと低すぎるような気がする。片や-6dB/オクターブ、片や-24dB/オクターブだからかな。。。
クロスオーバーは奥が深い。
- 2011/12/25(日) 18:32:50|
- スピーカー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
中高域にはチャンデバを使いたくないので、パッシブ式のクロスオーバーをパワーアンプの前に仕込みたいのだが、新たな箱を作ったりコネクタを入れるのは、容量負荷や反射の原因を作るので極力避けたい。色々考えた末、ケーブルクロスオーバーを製作することにした。


まずは中高音用のローカットケーブルを作った。素子は0.022μFのフィルムコンだけ。アンプ(M-509)側の入力抵抗(45KΩ位)をフィルターの一部として使う。さらにコンデンサーのバイパススイッチを付けてヘッドホンの時はフルレンジで聞けるようにした。
フィルムコンデンサーは海神無線で推薦された(解像度が良く低ノイズだそうだ)サンリング電子のPPSDコンデンサーにした。
PPSDコンデンサー色々と不明な面もあったのだが、聞いてみたら良い感じで低域カットが出来ているし、ローカット時の中高域の音質劣化も全く感じない。スイッチ切り替えでフルレンジでも使えるのも助かる。
ケーブルクロスオーバーはいける!とわかった。次は低域用のハイカットケーブルを作ろう。それでチャンデバとバイバイ出来る。
- 2011/12/24(土) 22:20:20|
- システム解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
いま、わが家のシステムの最大の課題はスピーカーのクロスオーバーをどうするかだ。
スピーカーが基本的にマルチ2WAY専用だから、どうにかして帯域カットしてあげないといけない。
低域にはチャンデバを使ってもあまり気にならないが、アンプと直結したいがために中音ユニットに低域を入れてしまうのはやっぱり気になる。(破損は避けたい。今のところ問題なさそうだが。。。)

どうにかして低域をカットしてやろうと考えている。
スピーカー側にコンデンサを入れてカットしようかと考えたが、計算すると200μFくらい必要で、そうなると電解以外ありえないので没。
チャンデバを使ってローカットすると、明らかに中高音の鮮度が落ちるのでだめだ。D/Aコンバーターで色々頑張ってやってきた事が全て台無しになる。中高音にチャンデバをかますにはよほどレベルの高いチャンデバでないと無理だが、そんな物は有り得ないね。
中高音アンプの入力側にコンデンサを入れてローカットするなら、M-509の入力インピーダンスが実測45KΩ位だったので、0.02μFくらいのコンデンサーを入れれば200Hzくらいでのカットになるので、これなら良いコンデンサも手に入りそう。0.01μFをたくさん買っておけば色々実験できそうだね。これしかなさそう。
だけど困っちゃうのが、そうするとヘッドホンで聞くときに低域カットで聞こえちゃうんだよねー。さて困ったなー。。。
スイッチでコンデンサーの有り無しを切り替えるか? ON/OFF可能の低域カットボックスでも作るか? でもボックスを余分にかますのは信号経路が長くなって嫌だねー。。。
LM3886ヘッドホンアンプを復活させるか?久しぶりにLM3886ヘッドホンアンプも聞いてみたけど、やっぱりM-509のヘッドホンアンプには敵わない。特に低音がモターッとした感じに聞こえる。電源のせいでしょうね。巨大な電源にすれば良くなるかも。
あちらを立てればこちらが立たずだねー。。。
- 2011/12/23(金) 22:20:58|
- システム解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

VRS800に合わせてシステム構成を色々いじってみた。
本来なら中高域は200Hzで低域カットした音声信号を入力してあげないといけない(マーチン社に聞いてみたがスピーカー側に低域カットの機能はないとの事)ので、チャンネルデバイダーでカットした信号を入れても見たが、やはりチャンネルデバイダーが入ると音はかなり変化する。気持ち悪いのでチャンネルデバイダーは入れないことにした。中音ドライバーはキャビが小さいのでメカニカルに低域カットになっているようで、低音成分は全くといって良いほど聞こえない。中音ドライバーに低域信号が入ってしまうが、30cmで耐入力300Wもあるドライバーなので、家庭で使う程度の音量では壊れることはないと判断する(そう祈る)。
ウーハーもチャンデバを入れないで直結したらどうかやってみたが、これはウーハーから中音が出てしまい音が濁ることがわかった。(あたりまえだが。。。)なので、ウーハー用にはチャンデバで200Hz以上カットの信号を入れている。
これで、良い感じで鳴っている。ブロック図的には前とあまり変わらず。この構成はほぼ普遍な構成になりつつあるねー。簡単で音に影響を与えないパッシブのチャンネルデバイダーを考えたいなー。。。
- 2011/12/21(水) 00:04:42|
- システム解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
しばらく見なかったら、e-onkyo musicがすごく良くなっていた。DRMフリーも増え、ハイレゾ音源が随分良いのが増えていた。
e-onkyo music 24bit/96KHz中でもぜひ買ってみたいのがあった。

short straps の Alice というアルバム。ボーカルが良い!演奏はあまりうまい感じではないが、シンプルで聞きやすい。オノセイゲンさんの録音が良いみたいだ。DSDでも音が良いのも有るんだね。まあ、理屈の問題ではなく実践技術の問題だから続けていれば段々に良くなるんでしょうね。
そのほかにも、

ミレック 70th ミロスラフ・ケイマル(トランペット)、アレシュ・バールタ(オルガン)
も音がすごいようだ。ぜひ買ってみたい。
やっと本当のハイレゾの時代が来たかなー。。。
- 2011/12/20(火) 23:21:36|
- 音楽ソース
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
業界の人とお話をすると感じるのだが、プロの方は金に糸目をつけずに良い音が出る方法を見つけだし、それと同じ様な音をいかに安く作り出すかを考えるみたいですね。まあ、正しいやり方なのでしょうが、アマチュアは本当に良いと思えばある程度はお金をかけてもよいわけで、例えばボリューム1個に1万円かけたってそっちの方がよいと判っているのならあまり問題はないですね。でも、30万円のアンプやスピーカーを買っちゃって”あー、しまった"って思うようでは困るんですよね。(何度か痛い目にあいました)だから私は、アンプ買うならオークションで買うしか方法が無いのよね。最近買ったスピーカーのVRS800だって、正規に購入したら200万円ですからとても買える様なシロモノではないですね。これは凄く良くてめちゃくちゃ安かったけど、何かオーディオをうまく楽しむ方法が無いのかなー。毎回1万円を30回出すならOKだけど、一気に30万円出すのはいやだねー。。。(もう二度と30万円でオーディオを買うのはしたくない。。。)
- 2011/12/20(火) 23:21:26|
- 独言
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
VRS800でピアノの音なども聞いてみたが、アタックが良くダイナミックな感じでグーだ。
あえて弱点を探すと、トランジェントの良い音なのでしっとりした音を求めるには少し無理があるかなという点と、高域をより良くするためには2405の様なツイーター(5KHzより上)が欲しい気がする。でもそれほど必要性は感じない。現状でもクラシックの弦の音なども十分楽しめる。2425はかなりハイレベルなドライバーだ。
中音ホーンのグラスファイバーによるダンピングの様子を撮ってみた。(ぼけぼけですいません)念入りな感じで良い感じだ。さすがにプロ用だけあって、各部のメンテナンスもしやすいし、各パーツも良い感じ。見れば見るほど私好みの設計だ。色々改善の実験もし易そう。気に入った。


VRS800の裏蓋が固着していてなかなか開かなかったんだけど、やっと開けられた。内部は予想よりもはるかにきれいな状態だった。グラスウールも新品の様だ。これは意外に新しいのかな?
内部構造とドライバーが見えた。強力そうなドライバー君達だ。特に中域の30cmドライバーがいいね!ホーンは樹脂にグラスファイバーで補強がしてあるようだ。ウーハーは一番下にちょっとだけ見える奴。ネットワークの部品も良さそうな物で、ケミコンは無いので、経年変化によるメンテをする必要はなさそうだ。ますます安心した。
このスピーカーは、外観の傷やさびを除けば機能的には完璧な状態だとわかった。イギリスから来て日本でイベントでがんばっていた子達だと思うといとおしい。

- 2011/12/19(月) 00:45:37|
- スピーカー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
半田付けについて以前から疑問に感じていたことがあります。”半田で音が変わるのか?”です。
よく、”XX半田を使っているから音が良い" みたいな広告を見かけますが、本当なのか疑問に感じていました。また、半田付けよりネジによる締め付けの方が音が良いという広告も良く見ますが、これも疑問でした。
これらに”かないまるさん”が明確にお答えされていますので、ご紹介します。
半田とネジしめどちらが良いか? 半田の質について私達は、この中でかないまるさんがおっしゃっている、
”もちろん圧着とハンダ付けの両方が使える場所では、両方作って音質比較ができます。当然違いが聴こえます。しかしそれは (電気的接続がきちんとできているかぎり) 本質的な善し悪しではなくて、機械的共振状況の差が作り出す「音色の傾向」にすぎないことがほとんどだと思います。”
の ”本質的な良し悪し”と”音色の傾向”の違いを良く認識しないといけないですね。
- 2011/12/17(土) 21:55:03|
- 音の比較/技術解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2

VRS800が着いて音出ししたが、全く問題無く鳴った。ひと安心。家に入れるとかなり大きい。奥行きがかなりある。こんな大きなジャンクだったらどうしようかと思っていたが。。。良かった。
音は期待したとうりの音。ホーンらしいキレの有る音で、ホーンシステムで気になる中低音の中抜け感がない繋がりの良い音だ。ホーンの能率バランスを上手く合わせてありアンプのノイズもほとんど聞こえない。
写真の上部が高音ホーンで、一般的な1インチ開口で1.5KHz以上を担当。
中央部がディヒューザーの付いた中低音ドライバーとホーン(単なるコーン型スピーカーではなかった)で、200Hz~1.5KHzを担当。こういう本格的な中低音ホーンが市販されていないからホーンシステムは諦めていた。
ウーハーは200Hz以下を担当。
期待どうりのトランジェントの良さでボーカルやホーンの切れが良く、ドラムなどのアタック音もパシンとくる。1.5KHzのクロスがどうかと思ったが素晴らしく繋がりが良く、ボーカルがとてもきれい。ホーンらしいノビノビした音でホールトーンの再現も素晴らしい。中低音が充実していて臨場感と安定感が良く、高音ホーンもしっかりしているので、ジャズやロックはもちろんだが、うれしいことにクラシックもいける。
PA用とは思えない繊細な音だ。これはPA用でも定評のある高価なシステムなので、以前持っていたエレクトロボイスの安物とは全然違う出来の良さだね。
1年近く使われていなかった様なので、まだエージング中だけどどんどん良くなってきている。これは素晴らしい買い物をした。こんな素敵なフルホーンシステムは他にないよ。ペアで72000円は安かった!これは愛用品に決まり!
- 2011/12/16(金) 19:02:26|
- スピーカー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2

MARTINのRS800に縦型バージョンのVRS800という物があることがわかって、これなら家に収納できるので、我慢できなくなって手配した。私好みの無骨でかっこいい外観!シビレル!幅は57cmくらい、高さは130cm位なので、サイズ的には家庭でも問題ないが、重さは100Kgある。。。オークションで安かったが、定価は一本100万円近くだそうな。
46cmウーハーによる低音ホーン、30cmコーン型による中音ホーン、1インチチタンドライバ:JBL2425による高音ホーン。クロスは200Hzと1.5KHz。私の好みがほとんど反映されている感じがする。フルレンジではなく、2WAYか3WAYのマルチでないと使えない。その辺がPA用である。
PA用なので家庭で使うとどうなのか判らないが、とても魅力的な構成だ。恐らくダイナミックな音だと思うが、問題は音に繊細さがあるかだなー。。。もしかしたら超高音用にショートホーンツイーターを加えた方がよいかもね。低音の200Hzのクロスはとてもよいと思うが、中音の1.5KHzのクロスがどうだろうか?まあ、3WAYマルチで使えばその辺はある程度変えられるだろうからイジリ甲斐がありそうな気もする。中高音のパッシブネットワークに能率を合わせるような工夫がされているようなので、それもどうなのか楽しみ。
また、内部がどうなっているのか見るのが楽しみ。ウーハーはどこに入っているのだろう? スコーカーのキャビはどうなっているのか? ホーンの材質は? パッシブネットワークの構成は? 色々疑問がわいてくる。
PAで使われていた物をオークションで仕入れたから、外観があまりきれいでないのは判ってはいるのだが、もし音が良ければ傷んだ外観をリストアして愛用するつもり。正月の作業だな。
”今春まで使われていた”という準ジャンク保障だけなのでちょっと品質が心配。。。届いたらまずはきちんと音が出るかどうかのチェックだなー。。。まあ、高音ドライバとホーンだけでも買った値段の元が取れそうそうだけどね。

- 2011/12/13(火) 21:15:02|
- スピーカー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

私はホーンスピーカーの音が大好きなのだ。あのパリパリとした中音がたまらない。ボーカルやサックスの音にしびれる。だが、今現在挫折している理由がある。
主に下記の3つである。
(1)良い中音ホーンがなかなか手に入らない
(2)ホーンスピーカーの能率が高すぎるので、繋ぐアンプのゲインが高すぎる。
(3)チャンデバの質で音が決まってしまう。
(1)に関して、一般的な中音ホーンのドライバー(JBL:2440など)を使うと低音とのクロス周波数はがんばって下げても500Hzが限界だ。だが、ウーハー(38cmなど)の音を聞いてみると、500Hzは高すぎる。200Hzが理想だと思う。そう考えると、だいぶ昔のJBLのスピーカーが中低音に20~30cmくらいのコーンスピーカーを使っていた理由がわかってくる。これの対策としては、中低音用にコーンスピーカー+ホーンという組み合わせが必要だと思えてくる。
(2)に関して、ホーンスピーカーは能率が115dBもある。低音のウーハーより20dB近く高いことになる。なので、アンプにホーンスピーカーを直結すると能率が高すぎてノイズは聞こえちゃうし、アンプをうんと小さな音でしか駆動できないから、リニアリティーも悪いだろう。これの対策としてはオートトランスを入れてゲインを下げるという手があるらしい。
(3)はどうしようもないなー。ASHLYのXR4001はまあまあ音が良いほうだと思うが、それでも通さない場合と比べると若干だが音が悪くなる。スピーカーをLCのネットワークを使ってデバイディングするのとどっちが良いかの選択ですね。
(1)と(2)に関しては、MartinのRS800では対策されていることがわかった。しかも低音をホーンにして能率を5dB上げて中音や高音のホーンとのバランスをとるようにしている。完璧な設計ではないか。
うーん、それを知ってまたムズムズとホーンスピーカーへの憧れがうずいてきた。。。
- 2011/12/12(月) 00:43:23|
- スピーカー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

高名な ”なき王女のためのパヴァーヌ/L.A.4”をCDで購入した。1974年当時、アナログレコードが全盛の時代で、ダイレクトカッティングという究極のHiFiレコードがもてはやされていて、要するにマイクやミキサーを通った音をテープレコーダーを通さずにレコード盤に仕上げるという究極のダイレクトレコーディング技術であった。私も何枚かそのレコード盤を持っていて(DAMの弘田三枝子の盤など)、凄い音だなと思ったもんだ。このLA4のアルバムもそれで記録された物だが当然テープレコーダーにも残っていたわけで、それをCD化したものだ。
ものすごく期待して今回購入したのだが、早速聞いてみたががっかりした。うるさいだけだ。ちっとも良い音ではない。
おそらくアナログレコード盤は凄く良いに違いない。だがこのCDはだめだ。
だが今回のCDが音が悪い理由はもう一つ考えられる。今回のマスタリングにはDSDを使っているのだ。DSDはSACDにも使われている技術だが、簡単に言えばパルス密度変調をして1ビット化するデジタル技術だ。
DSDについて ⊿Σ変調について私はこの技術を信用していない。そもそも密度変調をかけるということはそこに何かしらアナログ的な変換が入るはずで、理論的に正しくてもそれを実践する技術が伴っていない場合が多くあるからだ。いくら理屈が正しくても聞いて音が悪ければ最悪だ。例えば、デジタルアンプより重たいアナログアンプが音が良いし、CDはアナログより音が良いはずだったのにちっとも良くない場合が多いし、デルタシグマ変換の多くのD/Aコンバーターが世の中にあるが、音が良いと思えるのはバーブラウンのPCM179Xシリーズだけだ。(他にも良い物も有るかもしれないが、多くの物がだめだという意味です) 実際、DSDの音は私には窮屈でうるさい音に感じられる場合が多い。
エンジニアの多くが理屈が良いから良いに決まっていると訴えるが、決してそんなことは無い。技術が伴わない理屈も世の中には多くある。(原発事故だってそうでしょう。。。)正しいオーディオマニアは技術のマーケッティング作戦にだまされないようにしましょう。
ぜひこの ”なき王女のためのパヴァーヌ/L.A.4” もアナログ原版を聞いてみたいものだ。
DSDマスタリングでないCDもあるのかもしれませんので、このアルバムの全てが良くないのかどうか判りませんので、悪しからず。
- 2011/12/10(土) 23:01:16|
- システム解説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ