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Pure Digital Audio

デジタルオーディオ、ホーンスピーカー、真空管アンプによるピュアオーディオシステム

M-AUDIO Profire 610 とクロスオーバーソフト

610mixer


foo_dsp_xover

渋谷の池辺楽器をぶらついていたら、AMAZONで買おうかと思っていたM-AUDIOのProfire 610の中古が安く出ていたので、思わず買ってしまった。ラッキー!

1394で繋ぐと音はすぐに出た。PCからのコントロール用に上図のようなMIXERソフトが付いているので便利だしマスターボリュームで全チャンネルの音量を変えられるのが最高だ。(他の機種にはなかなか無い機能)

音はメインのシステムと比べるとやはり荒っぽい音だ。帯域感やダイナミックさは悪くないが、繊細さはまったく無い。気持ち悪い音ではないが長時間聞く気にはなれないなー。このままではアナログクロスオーバーの音にかなわない。

foobar 用のクロスオーバーのソフトもすぐに動いた。上のような画面が出てきて色々設定できる。実に楽しいソフトだ。各チャンネルの音を聞いてみるとちゃんとクロスオーバーになっている。(当たり前だが)610がラインアウトが8chなので、出力数がちょうどぴったり合っている。調整できるのは、

  クロスの周波数
  フィルタの特性
  ローパス、ハイパス、バンドパス
  減衰率
  チャンネル数と割り当て
  ゲイン
  ミュート

などと多彩だ。スペクトルも出る。こういうのがパソコン的で好きだなー。。。

でも、さすがにクロスオーバー用のソフトは種類があまり無いね。選択肢が無いのがつらい。

基本的にこの方向性が良さそうだけど、音はやっぱりこのままでは我慢できない。音を良くするには610を改造するか、マルチ出力のD/Aコンバーターを自作するかどっちかだねー。。。D/Aコンバーターの多出力化(5.1ch対応)ってどうやるんだろう??


  1. 2012/01/31(火) 22:50:44|
  2. クロスオーバー
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チャンネルデバイダーのフルデジタル化

Profire610

アナログのチャンネルデバイダーに限界を感じ、フルデジタル化することにした。
調べた結果、二つの方法があることがわかった。

(1)DCX2496を使って改造する方法
(2)チャンネルデバイダーソフトと多出力オーディオインターフェースを使う方法

どっちが良いか考えて後者で行くことにした。

理由は、前者は96KHzまでしか使えず、後者はよりPCオーディオらしくて将来性が在ると思うから。

まずはオーディオインターフェースを手に入れよう。

良く使われている物で、M-AUDIOのProfire610 が価格も手ごろで普及していて良さそうだ。
(6入力、10出力で比較的安い。192KHz対応。また全チャンネルのマスターボリュームがあるのも良い。)
お金があるならRME社のものが評価が高く使いたいが、とりあえずは実験なのでそこそこの物で。

チャンネルデバイダーソフトはここから。

  チャンネルデバイダーソフト

これは、Foobar用。 Winamp用は無いのかな?


  1. 2012/01/31(火) 00:25:57|
  2. クロスオーバー
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そろそろデジタルチャンネルデバイダーを考えるか?

kenrick

ケンリックサウンドさんのデジタルチャンネルデバイダー

そろそろこういうやり方を考える時期か? これなら今のシステムを生かしつつマルチのデジタル化が出来るかな? ちょっと高いけど機能を考えたらリーズナブルかも。。。

こんな記事もありますね。   diyAudio

要するに、DCX2496から直に Low, Mid, High 用のI2Sの信号が取り出せるって事なんだ。。。
ふーーーん。 前記の改造キットはI2SからSPDIFにしているだけなのね。。。

てことは、I2SのD/A基板を3枚そこに繋げば良いって事か。。。D/Aのデジタルボリュームを使えば6連ボリュームの問題も解決できるなー。。。

DCX2496をばらして内部の基板を使っちゃえば良いのかなー。。。
うひ! なんか先が見えたね!


  1. 2012/01/30(月) 00:50:52|
  2. クロスオーバー
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クロスオーバーの変更、システム変更

block12

クロスオーバーは相変わらず悩みの種だ。まだベストとは思えない。

ウーハーは200Hzできっちりカットして余分な高域を出したくないので、24dB/Octでカットできるチャンネルデバイダーが必須だが、中高域は今のシステムはかなりディテールにまでこだわって設計しているので、下手にチャンネルデバイダーを入れると音が悪化してしまう。本当はチャンデバを使って3WAYマルチにしたいのだがリーズナブルなコストで良いチャンネルデバイダーが見つからない。仕方なくコンデンサのみで低域をカットしている。

中音ホーンのカットオフが0.022μFだと少し高すぎて中抜けしたような感じだったので、もう少し低域まで出るように定数を変更し、品種もAMTRANSのAmcoに変更した。この方が良い感じだ。恐らくカットオフは150Hzくらいになったはず。中音ホーンはメカニカルなカットオフが効くのでコンデンサーは低域保護の役割なのでこれで(適当で)OK。

YAMAHAのB-4は本当に素晴らしい。コストパフォーマンスは最高でしょう。M-509(改)と比べて一長一短だ。低域の歯切れよさとディテールまで聞き取れる再現性では勝っている。中高域のきれいさではM-509(改)の勝ち。ここまで来るとスピーカーとの相性で決まるね。まさかここまでやってくれるとは思いもしなかった。

今、ヤマハのBシリーズのアンプが気になる。


  1. 2012/01/29(日) 00:59:31|
  2. クロスオーバー
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YAMAHA B-4 恐るべし!

B-4-6

エージングを続けるにつれ、どんどん良くなってきている。低音はより豊かになり、中音高音が色っぽい音に変身してきた。オークションで2万円程度で入手できるアンプとしては最高レベルだと言ってもよいでしょう。ツインモノ構成だし、トランスも大きいし、カッコ良いし。。。出力インピーダンスコントロールも効果ありますね。テレビのピクチャーコントロール(あでやかさのコントロール)のようなイメージで、音の奥深さやアタックの強さなどが総合的に変化させられる。

ACインレット化とボリューム撤去は必須だと思いますが。。。超お勧めアンプです。


  1. 2012/01/28(土) 00:45:00|
  2. アンプ
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スーパーキャパシタの実験

実験に使ったKAMCAPのスーパーキャパシタはメモリーバックアップに特化しているのか?充電して電圧がある状態でも、豆電球すらつきません。これ以上実験不能ですので、下記記事は意味が無いので読まないでください。失礼しました。


SC2

スーパーキャパシタ(SC)の実験を始めたが、1Fという巨大なキャパシタなので何が起こるか心配だったので慎重に実験した。

(1)まずは単3乾電池に繋いで充電できるか実験した。特に問題なく出来るようだが電圧が低い。??
(2)次に三端子レギュレータに繋ぐとどうなるかやってみた。
   おっかなびっくり繋いで、破裂しないことを祈った。
   すぐにはずして電圧をチェック。あれ?1V??変だ。
   充電中の三端子の出力電圧を見るとちゃんと5Vになっている。
   またはずして電圧を見ると今度は2Vくらい。
   また充電してはずして計ると今度は3Vくらい。
   結局、5Vになるのに数分かかった。三端子のヒートシンクはほんのり暖かいので電流は流れたようだ。
(3)これはどういうことだ?
   仕様書を見ると内部抵抗が10Ω@1KHzとある。
   要するに内部抵抗が高いので充電するのに時間がかかるんだ。。。
   なーんだ、これなら危険性は低いね。
   ためしに充電されたSCをショートしてみたが何事も起こらず。電圧を測ると少し下がっていた。
   仕様書に直列接続をすると電圧不平衡を起こして危険性があると書いてあったが、
   こんなに内部抵抗が大きいならその心配はなさそうだ。
(4)容量は大きいけどコンデンサーのような瞬発力は無いんだね。極めて安全な物のようだ。
(5)このスーパーキャパシタは分単位でゆっくり充放電される巨大なコンデンサーであるという事がわかった。
   別の言い方をすると、分単位で充電出来る急速充電器を内蔵した電池の様な物(化学変化の無い)ともいえる。
   どちらと見るかでイメージが異なるね。

これがオーディオの電源用フィルターコンデンサーとして使って効果があるのか疑問になってきた。

効果があるとすればAC電源からの分離による効果かな? 役に立ちそうな気がするのだが、使い方を考えないといけないのではないだろうか? 大容量ケミコンと同列に扱うのは間違いだと思う。


  1. 2012/01/28(土) 00:16:32|
  2. 電源回路/アイソレーション
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YAMAHA B-4のメンテナンス完了

B-4のメンテが意外にてこずった。下の写真のようにリアパネルをはずした状態だとプロテクターが働いてしまう。実は電解コンの下に見える銅板に乗ったメタル抵抗が出力インピーダンス調整回路のセンサーになっていて、銅板がリアパネルに繋がっていないと不安定でプロテクターが働くようだ。それが判るのに時間がかかって冷や汗をかいた。

B-4-5

メンテが完了した状態。惚れ惚れするような部品配置と部品選定。とても定価13万5千円では採算が合わなかったでしょうね。この頃のYAMAHAのこだわりを感じる名品だ。

B-4-4

このスピーカー端子は小型だが太い線も挿さり、バナナプラグも完全に挿入できる優れ物。

スピーカー端子

AC入力のインレット化、スピーカー端子交換、RCA端子交換、ボリューム撤去、入力回路のローパスフィルタ用コンデンサを銅箔入りの高級品に交換、入力のシールド線をCANAREのGS-4に交換。

素晴らしくダイナミックで深みがあり音のきれいなアンプになった。M-509(改)に大変近いクオリティーの音になった。B-4ではインレット化とボリューム撤去は必須ですね。

ボリュームは試しに新品の同じメーカーの同じタイプの物に交換してみたが、入れると音の深みが無くなってしまうことがわかった。結局ボリュームは撤去することにした。使い勝手は若干悪くなるがこれほど音が違うのでは選択の余地は無い。不思議だが、ボリュームでこれほど音が悪くなるとは意外だった。一番安いタイプ(16mm)のボリュームだから仕方ないのかな。(ボリューム全開でも音が悪い)

今のB-4の音は低音は歯切れ良く、中音も深みがあり、高音はストレートに出てくる感じ。出力インピーダンスコントロール機能はマイナス側に設定した方が音の深みが増し、M-509(改)の音に近づく。

M-509(改)の音と比べると、
ダイナミックさは同等。音の深みは若干だがM-509(改)の方が深い。低音の豊かさは同等だが歯切れ良さはB-4の方がベター。中音は味わいが違うが甲乙付けがたい。高音はM-509(改)の方が穏やかで色気があってベター。

B-4の音はまさにストレートなナチュラルサウンドって感じ。オペアンプに例えるなら、B-4はLME49990系のナチュラルな音で、M-509(改)は若干だがOPA2604系の臨場感豊かな音。

どちらも捨てがたい。B-4の方がナチュラルでディテールまで聞き取れる感じはする。耳に心地よいのはM-509(改)。正直どちらが良いのかわらなくなってきた。

我が家のウーハーはホーンシステムなので、甘い低音になりがちなので、歯切れ良い低音を出すアンプが欲しかったので、B-4を低音用に使うつもりだった。だがエージングが進んでいるのか(しばらく使われていなかった物なのかな?)どんどん音が良くなって来ている。全域でM-509(改)に勝るとも劣らない感じになってきている。予想外の出来の良さだ。


  1. 2012/01/26(木) 19:55:10|
  2. アンプ
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スーパーキャパシタが届いた。

superC

スーパーキャパシタがきた。ボタン電池のような外観で、直径2cmほどで1F(100万マイクロF)だからすごい。これを3個シリーズにして耐圧を15Vにして使ってみたい。容量は1/3になるが、それでも33万マイクロFだからこないだケミコンで作った巨大なコンデンサーアレーの10倍の容量。すごい容量だねー。

オーディオに使うとどうなんでしょうね? あまり情報が無い様に思う。。。
まあ、やってみてから考えよう。

こんな記述もあるね。

”電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)は、小型で圧倒的な大容量(Fオーダー)であり、小型の蓄電池と考えて問題ない。ほかのコンデンサに比べてESRが極めて大きいので大電流を取り出すのには向いていない”

”スーパーキャパシタは、一定量の高電圧エネルギーを非常に素早く蓄放電できることから、ディーゼルトラックや鉄道の機関車などに搭載されているような大型のモーターを始動する際の中継的な装置として利用されている。また、小型カメラのフラッシュ装置などといった家庭用機器でも、エネルギーの蓄電および瞬間的な放電に利用されている。さらに、これらのキャパシタはエネルギーを素早く蓄えることができることから、自動車でブレーキをかけたときに発生するエネルギーの回収(回生制動)などにも利用することが可能だ。”

火花が出るほど放電するとも書いてあるが、どっちが正しいんでしょうか?
やってみる価値はありそうだ。


  1. 2012/01/24(火) 23:27:40|
  2. 電源回路/アイソレーション
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YAMAHA B-4のメンテナンス: ボリュームの弊害

B-4-2
70年代製とは思えないデザインのよさ。

volume2

B-4を聞いていてなんとなく左右の音質とレベルが異なる(変化する)ような気がして、ボリュームが怪しいと思ったので調べてみた。案の定、値が変だ。一方は全開時の抵抗値が20オームくらいから90オームくらいまでフラフラ変化している。もう一方は完全に絞れずに500オーム有った。これじゃーだめだよね。

とりあえずボリュームを取り外して聞いてみると、もちろんレベルの変化はないし、少し荒かった音が随分繊細できれいな音になっていた。やっぱりメンテ前の音は変だったんだね。それが聞き取れた自分の耳を褒めてあげよう。

今までボリュームというのは全開にしておけば0オームで問題ないのだと思っていたが、そうじゃないんだね。古い物だとこういう音質的な不安定要素になるんだね。安いボリュームは在る事自体が弊害だなー。。。

この頃のYAMAHAのトランジスタのアンプ(B-5、PC2002Mなど)は低域の駆動力が良いので、手ごろでデザインの良いB-4を試してみたかったのだが、電源のインレット化とボリューム交換をすればB-4は低域ばかりでなく中高域もかなり良い。M-509(改)に匹敵するくらいだ。どこかのWebに、”少し手を入れれば50万円クラスの音だ”と書いてあったが、あながち嘘ではなかったね。


  1. 2012/01/22(日) 20:03:07|
  2. 音の比較/技術解説
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電源ケーブルをインレット化すると何でこんなに音が良くなるの!?

B-4

アンプの電源ケーブルをインレット化すると驚くほど音が良くなる。本当に不思議だ。オリジナルのケーブルは電気スタンドの様にすごく貧弱ではあったけれど、アンプが必要なAC電流なんてたかが知れているのに、何でこんなに音が変わるのかなー。。。ダイナミックできれいで伸びやかな音に変わる。これは音の傾向が変わったなんてものではなく、明らかに良くなる。まるでACケーブルが電池になって電気を貯めているかのごとくだ。

不思議としか言いようが無い。このアンプは他は何も手を付けずACケーブルだけをインレット化したが、まるで別物のように伸びやかな音になり、高音もきれいになった。押さえつけていた天井が取れちゃった感じ。。。M-509も同様だった。数十万円分は音が良くなった感じ。どういう理由なんでしょうねー。。。

インレット化することでケーブルから来る機械的振動がカットできるから良くなるのだという話を聞いたことがあるが、ヘッドホンで聞いても良くなるのはすぐ判るから、それだけではないよねー。何らかの理由で拠り線ケーブルが電源の応答性を改善しているのだと思う。。。そうとしか思えない。。。

私の経験では壁コンセントからテーブルタップまでは屋内配線と同じVVVFなどの単線の方が良く、そこからアンプまでは極太の拠り線ケーブルで繋ぐのが良い。(もちろんケーブルの個性が音に出るが)
これも理由は全く不明だが、私の推論では、電源の応答性を改善出来る特性を持ったケーブルがアンプに直に繋がるので音が良くなるのではないだろうか。


  1. 2012/01/21(土) 20:13:00|
  2. 電源回路/アイソレーション
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荒井由美:HIKO-KI GUMO D/Aが良くなると懐メロが聞きたくなる

Hiko-ki gumo

不思議だが、私はD/Aやオーディオ機材が良くなると懐メロを聞きたくなる。今回はこれ。言うまでもない名盤だけれど、
 
  荒井由美さんの "HIKO-KI GUMO"

私にとっては胸がときめくアルバムだ。もう何十年も聞くのを避けていたような気もする。。。久しぶりに聞いたらどんどん昔のことが思い出された。

1年浪人して大学一年になった年、バンドをやっている友人に頼まれて京都までPAをしにいった。今となってはなかなか近づけない人に頼まれて、交通費も宿代もただで観光付き、しかもお小遣いももらったような気がする。京都へ向かう車の中でこのアルバムを聞かされて、この中の曲をやるからと言われた。男子校の出身だった私は女性に縁も無かったし、日本の女性歌手の曲には全く興味が無く、グランドファンクレールロードだディープパープルだ、シカゴだピンクフロイドだとコアなロックばかり聴いていた私には、この初めて聞くアルバムは刺激が強すぎた。

頭では ”こんなの男が聞く音楽じゃねー”みたいなことを考えるのに、あまりに女の子らしい詩と信じられないような豊かなイメージの曲にフラフラになってしまった。(もちろんそんなことは口には出せないが)

しかも、このアルバムで歌っているのは高校の同級生だった荒井くんのおねーさんだよと聞かされて、腰が抜けそうになった。荒井君とこのアルバムのイメージがどうしても結びつかなかったから。。。

それ以来私の女性観がネジ曲がって変に美化してしまい、結果色々苦労する羽目になったような気がする。
その意味では罪作りなアルバムだなー。。。


  1. 2012/01/20(金) 01:13:05|
  2. 音楽ソース
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パスコンのエポキシ団子化完成!

epoxy2

コンデンサーアレーのパスコンを改良すべく、エポキシ団子化した。手間がかかるので、とりあえず後ろの4段を実施。これではっきりくっきりし過ぎであった音がしっとりして落ち着いてきた。クラシックの弦も気持ちよく聞けるようになった。もう少しエージングして様子を見よう。今の音でほぼ無色透明な感じがする。欲を言えば今一歩色気が有っても良いかなという感じ。

実に素晴らしい音になったと思う。アタック音も、音の分離も、低域の締りも、ハーモニーも、ホールトーンも、高域のきれいさも、どれも今までに聞いた事の無いレベルに達した。あたりまえだが電源がいかに重要かが良く判った。

今のD/Aコンバーターの音を総括すると、

(1)Four Play: Bali Runの ドラムのアタック音が素晴らしく叩いている位置もはっきり判る。ベースも豊かで歯切れ良い。すごいリズム感。
(2)Holly Cole Trio: ベースが締まって豊か
(3)LA4: Recipe of Loveのトライアングルやフルートの音がきれいで分離しており、乾いたウッドベースの音が心地よい。ホールトーンが最高にきれい。
(4)Jennifer Warnesの重低音やドラムのアタックに迫力があり、締まっている
(5)Enya: シェパードムーンの中高音のいろいろな音がきれいに分離して、かつハーモニーがきれい
(6)Emilie Clair Barlow: ボーカルとフリューゲルホーンの音がパリパリと粒だっていて心地よい
(7)クラシックの中低音が充実していて迫力があり、弦の音がきれいに分離していてかつハーモニーがきれい
(8)Glenn Gould がピアノのどの鍵盤を叩いているのかの位置がわかりそうな感じ。音の粒立ちが良く、各弦の音が別個に聞こえる感じ。全く違うピアノ(録音)のように聞こえる。
(9)Shelby Lynn: Just a little lovingのドラムのリムを叩くカツーンという音が他の音にかき消されずに長~く聞こえる。You don't have to say...のギターの音がなまめかしくその美しさにしびれる。

といった感じ。各楽器の音がきれいに分離して全く交じり合わなくなったので、アタック音は強烈だが聞きやすいさわやかな感じの音になった。全体が引きずられるボワーンとした感じが全く無い。今まで聞いていた音は、他の楽器の音で輪郭を変調されたボワーンとした音だったことが良くわかった。

今回、コンデンサーアレーは素晴らしい効果が有ることがはっきり判ったが、色々なコンデンサーを組み合わせればもっと良くなる可能性も秘めている。うれしいのは色々な変更が簡単でかつ効果の違いがすぐに判ること。今後が楽しみ。



  1. 2012/01/16(月) 21:40:08|
  2. 電源回路/アイソレーション
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コンデンサーアレーを改良して低域を改善!

case5

ちょっと不満だった低域の締りを改良する方法を見つけた。
部品配置の都合で、コンデンサアレーとD/A基板を繋ぐ電源配線が25cmほどあったので、それが低域の締りの弱さの原因と推測して対策した。コンデンサーアレーに一段コンデンサーを追加(全部で11段になった)して、D/A基板のすぐ近くに配置した。電源配線が8cmくらいに短く出来た。これで低域の締りも良くなって全体に良い感じになった。

中高域の解像度やアタックも素晴らしく、低域の締りも良くなった。だが全体にはっきりくっきりし過ぎたようだ。恐らくD/A基板の直近に積層セラミックの10μFが付いたせいでしょう。積層セラミックはチップの近くに配置すると音が暴れる傾向があるので。

もう少し色っぽい感じにしたいと思う。11段目の10μFの積層セラミックを別の種類に交換するか、より良いコンデンサーを追加すれば調整できるでしょう。

当たり前だけど、コンデンサーアレーはアンプ回路のなるべく近くに配置した方が良いのですね。D/A基板との配線長は10cm未満が目安かな。もっと短く出来たらきっともっと良くなるんでしょうね。電線って意外にインダクタンスやキャパシタンスがあるからね。


  1. 2012/01/15(日) 21:42:38|
  2. システム解説
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コンデンサーアレーの効果確認

without_array

念のため、コンデンサーアレーをバイパスして音がどうなるか聞いてみた。なるべく同じような配線長になるようにして太目の線で電源基板とD/A基板を直接繋いでみた。

コンデンサーアレーが無いと、音が渾然一体となり汚い音になる。各楽器の音が交じり合ってしまうのだ。音楽全体がモワーッとした感じに聞こえる。音楽が美しく聞こえない。一番その差が判りやすかったのは、Enyaのシェパードムーンだった。音が濁って聞くに堪えない音になる。コンデンサーアレーがあると各楽器の音がきれいに分離してきれいな音で聞こえる。このソースはハーモニー系のHiFi判定にはうってつけだ。

電源による音の差をはっきり確認できて今更ながらびっくりした。私はコンデンサーアレーの効果は単にコンデンサーの容量が増えたからではなく、電源回路とアンプ回路の間に入って連鎖的な電荷供給効果を果たし、安定な電流を供給するからだと思っている。そうでなかったらこんなに中高音がきれいに分離良くなるはずがないと思うから。だから中容量(3300μF)のコンデンサーを10個並べて(少し離して)配置する意味があるのだと思う。

コンデンサーアレーをきちんと装備すれば、電源基板は平均的な電流量の供給さえ出来れば問題無い(今回の電源基板はピーク1A、平均300mA程度しか流せない)と思う。だからもしかしたらトランスは1個で、電源基板とコンデンサーアレーを2系統(ツインモノ)にすればそれで十分なのかもしれない。大きいトランスの効果があるとすればグランドの安定化でしょう。

色々な曲を聞き込んでみたけれど、やはり今時点ではウッドベースの歯切れがイマイチなように感じる。それ以外が最高なだけに惜しいなー。ドラムのアタック音などは最高なんだけど不思議だ。どの帯域が弱点なのかが良く判らない。まあ今後の改善の楽しみということで。電源ケーブルなども変えてみよう。


  1. 2012/01/15(日) 00:08:14|
  2. システム解説
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大きいことは良い事だ: D/Aコンバータ完成!

case4

D/Aコンバータ完成! 基板の組み込みも終わって無事に完成。問題なく動作した。電源を入れると一瞬部屋が暗くなる。瞬間的にトランスとコンデンサーに電気がたまるんでしょうね。6Aのヒューズは飛ばないで済んでいる。

これで、本格的コンデンサーアレーと電源を含めた完全ツインモノ化が完成した事になる。

期待どうりの音で、以前の電源の時と比べると各音の安定感が良い感じで、分離が良くダイナミックで楽器のディテールまで聞き取れる。特に高音がきれい。また、チャンネルセパレーションが素晴らしく、以前と楽器の定位感が全く違う感じだ。左右に音が広がったし、微妙な楽器の定位の違いまでわかる。 

とにかくダイナミックさと音の分離がすごい。LA4の楽器が左右に大きく広がり、かつ音のフォーカスが良く、ドラムはすごくダイナミックで一音一音がはっきり区切れて聞こえ、今まで聞こえなかったミュージシャンのうなり声が多く聞こえる。

課題としては中高音が劇的に良くなった分、低音がまだ改善の余地があるかもしれない。低音の量感やアタック感は素晴らしいと思うが、いま一歩の締まりが欲しい様な気もする。わずかな事だが。。。グランドの引き回しかな?

今回の製作で判ったのは、

(1)電源のツインモノ化 + でかいトランスは有効だ。
(2)本格的なコンデンサーアレーは有効だ。(普通のケミコン3300μFと積層セラミック10μFで十分)
(3)MITAKEさんの電源基板は素晴らしい。扱いやすい。大容量のコンデンサーを繋いでも問題ない。
(4)ポリウレタン銅線は扱いやすい(絶縁されていて安心。半田付けには少し余計に時間がかかる。)

D/Dコンバーターは両面テープでの固定なので、他の物でも入れられるようになっている。D/D用の9V電源をシャーシ内で作ってあげれば便利だが、電源の絶縁性を考えると良くないかな。。。
  1. 2012/01/13(金) 23:11:11|
  2. システム解説
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プロフィール

cocoパパ

Author:cocoパパ
 30年前の本当に楽しかったオーディオを取り戻しませんか?自分でいろいろなことをやってみて、どんどん良い音を探していた楽しいオーディオを。最近は色々な技術がメーカーのノウハウになってしまって、ちっともオーディオがたのしくありません。自分で作り上げられる楽しいオーディオを取り戻しましょう。


また、
オーディオは総合技術・芸術だと思っています。スピーカー、アンプ、音源(PCやD/Aコンバータ)、電源、部屋、音楽など全てがうまく整って初めて良い音で鳴るようになります。一朝一夕に実現出来ることではありません。


つまりオーディオほどハードルの高い趣味は無いと思います。車と違い、いくらお金を出しても買ったとたんに良い音がでることはまずありません。いかに使いこなすかは買った人ががんばるしかありません。そんな事に役に立つノウハウを書いていけたらと思っています。
  
ここでは、私が知ったいろいろなノウハウを公開したいと思っています。

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