再度いろいろ聞いてみたが、オープンエア型のT1の方が伸び伸びしていて断然良い事を確認。同じオープンエア型で高名(高価)なゼンハイザーのHD800とも較べてみたが、音場の広大さはHD800、音の精緻さはT1と言う感じだった。
BeyerDynamic T1
T5pはポータブル用で、T1がリスニング用なんだね。最近のヘッドホンは、オープンエアでハイインピーダンスの方が高級品という位置付けらしい。不思議だ。
T1は、600オームなので効率が低く、もしかしたらパワーアンプ直結で使えるかも。もちろんアンプをダンプするための負荷抵抗は付けた方が良いだろうが。色々実験できそうだ。
T1が欲しいな。
ヘッドホンの良いのが欲しいなと思ってあれこれ聞いてみたが、これが一番だった。8万円くらい。
5万円くらいなら買おうと思ったが残念。買えず。貯金しよう。
T5p (Beyer Dynamic) 
- 2014/05/30(金) 21:36:06|
- ヘッドホン
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今後の課題
(1)良いヘッドホンを購入
(2)DACをもう一台作ってマルチに
(3)DAC直結アンプ製作
(4)中高域のネットワーク(N7000)をメンテナンスしてマルチに
(5)パワー管聴き比べ
まずはお金のかからないところで、今週末は(4)(5)をやろう。
アンプのレベルが随分上がったので、スピーカーももう少し良くしたくなってきた。
まずはネットワークの整備。マルチにも再度取り組もう。

パワー管は、KTー90、KTー120、EL34、6L6がある。キチンと評価出来そうだ。楽しみ。
バイアス調整が面倒くさい。
- 2014/05/29(木) 22:02:26|
- その他
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色々な経験を積んで、ジッターについての考えが深まったように思うので、今の考えをまとめておきたい。
一番大事なのは、”ノイズとジッターは紙一重” であり、”ノイズのあるところジッター在り” となってしまうと言うことだ。
デジタル回路でもアナログ回路でもほとんど同じように、ノイズによって ”波形の揺らぎ=ジッター” が起きていて、それがオーディオの音質悪化の大きな原因となっていると考えている。
大きな デジタル ジッター (ソフトウェア によるもの) | PCのOS、再生ソフト等の処理時間 の揺らぎによるもの | ソフトウェアの処理時間が不定なため、データの受け渡しが不定期になり、 音の再生のベースとなるBCLKなどが 不安定になるため。
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ジッター低減のための総合対策 | メモリーバッファーによる非同期処理などが必要。 |
小さな デジタル ジッター (ノイズに よるもの)
| PCのノイズがDACに伝わる | PCの強力な電源のイズがDACのグランドラインを揺らす。USBの絶縁 などが考えられるが効果は薄いようだ。 |
DAC内部のデジタル回路の 動作遅延によるジッター | 回路の遅延がノイズと相まってジッターとなる。対策はグランドの強化? |
DAC回路のグランドの振れ によるもの | DAC内部の動作によりグランドが振れる。XTAL自体のジッターが多いと よりノイズを増幅させ、よりジッターが増える。対策はグランドの強化? |
SPDIFなどのデジタル信号の 波形のノイズやリンギング | 機器間のデジタル信号にノイズが乗ったりリンギングを起こしたりすると、 受け取った側の回路のノイズが増え、ジッターを増加させる |
ノイズ低減のための総合対策 | 電源や信号ラインにファインメットビーズを入れるのは絶大な効果あり。 |
アナログ ジッター | アンプの各段電源の絶縁不足 | 出力段のグランドの振れが初段などに伝わる事で、アンプ初段にジッターが 加わる。グランドの分離絶縁が必要 |
電源グランドのノイズ源 | 整流ダイオードのリカバリータイムによるグランドの振れ |
重要なのは、DAC回路をいかにノイズレスな状態に保つかだから、やっぱりPCオーディオは難しいな。。。
- 2014/05/25(日) 22:55:29|
- ジッターについて
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最近のDACとパワーアンプの改良で、耳に音が届くまでのトータルのジッターが少ないクリアーな音が聞けている。
その結果、今まで聞いていたソースの中でも優劣がはっきり出てきた。
デジタルソースの中でも楽器の音の立体感がより深く感じられるものとそうでもないものとに分かれてきた。
手持ちのソース(Jazz系)の中では、下記の4枚が一番良い。
今までと違い、Four Play, Jennifer Warns, Jachintha, Grace Mahya などが1ランク下がってしまった。再生機器のレベルで評価が変わってくるのは当然のことだと思う。
下記の4枚は、各楽器の音を立体的に再生する事に注力していて、本来の音を楽しむのはかなり難しい ”レベルの高いソース” と言って良いと思う。




- 2014/05/24(土) 22:48:09|
- 音楽ソース
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皆さん、その昔、第一家庭電器と言うお店があったのをご存知だろうか。オーディオに熱心でオリジナルレコードを出していた。しかも76cmオリジナルテープからダイレクトに45回転レコードをカッティングするという画期的な手法で。DAM(Daiichi KateiDenki Audio Members)の会員になって、各レコード毎にオーディオ機器を買わないと貰えなかったので、レコード欲しさに機器を買うと言う本末転倒な事をしていた。ひどい商売ではあったが、それでもこのレコードは欲しかった。
全シリーズで10数枚あったようだが、残念ながら私は4枚しか持っていない。
アナログレコードの再生機材は全て処分した今でも、このソースは宝物だ。

- 2014/05/23(金) 23:39:38|
- 音楽ソース
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電源の重要性がわかってくるに付け、こいつの電源回路が気になるなー。
買ったときにXTALとコンデンサをオプションで良い物に変えてもらったはずなんだけど、どれを変えたのかな?
パスコンはSMT部品ではないようだからちょっと安心?



- 2014/05/23(金) 22:28:22|
- SDトランスポート
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全段分離3電源(3電源トランス)方式真空管アンプの音が実に素晴らしい。
色々なソースが驚きの音を奏でてくれるが、特に印象深いのが、

グールドがピアノを弾きながら歌っているのは有名だけど、ピアノに合わせて軽く声を出していると言うレベルではなく、ずっと楽しげに歌っているのがはっきり聞き取れる。小音量のときだけでなく、大音量の時も。聞き取れるようになったのは、小さな音量の音が聞こえると言うのもあるが、位置的に他の音と分離できるから。3D感が素晴らしいのだ。
驚きだった。
そこで、その改善の原理をよく考えてみたいと思った。
改善内容は、
(1) 真空管アンプの全段(3段)に供給する電源を全て分離絶縁した
(2) 整流ダイオードをショットキーやファストリカバリータイプなど低ノイズ型に変更した
の2点である。(2) については比較的良く行われている改造だが、最後に変更した出力段のショットキー化では本当に驚いた。他の部分は全て改善されていて最後に残っていた普通のダイオードだったので、その変更で電源全体のノイズレベルがグンと下がり、変化が劇的だったのだろう。
(1) については、同じアンプ内の各段の電源を分離絶縁しただけでこんなに良くなるとは予想もしなかった。
だが、下図のように一般的真空管アンプの電源構成図を書いてみるとノイズの影響は無視できないだろうと想像ができる。特に初段はゲインも大きく、インピーダンスが高く、信号入力も小さいから受ける影響は大きいだろう。
これに比べると、最初の図の全段分離3電源(3電源トランス)方式真空管アンプがノイズの影響を受けにくいのが理解できる。
逆に考えると全段分離しなければノイズの影響は避けられないと言っても良いと思う。 なんで全段分離絶縁が一般的でないのか不思議だ。
特に真空管アンプの場合はアンプ回路自体の性能は良いのだと思うが、電源の影響を受けやすいのではないかと思う。(OPアンプなどの様に、コモンモードリジェクションの機能は無い)
一般的な真空管アンプの電源設計に疑問を感じる今日この頃。
一般的に各機器間の電源を分離した方が音が良い理由は下図と記事を参照ください。
PCとオーディオ機器を繋ぐと音が悪くなる理由
- 2014/05/21(水) 21:24:02|
- 真空管アンプ
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最近の私の実験でも、パワーアンプの電源のノイズを減らしたりグランドの引き回しを整えることで、著しく音質が改善されることが体験できた。また、一般的にも整流ダイオードをショットキー型や整流管に変えると電源ノイズが減ることにより音質が改善することは知られているが、音が良くなる理由はまったく説明されていない。(電源の10nS~ 1μS以下というようなパルスノイズが直接音質に多大に影響する理由がわからない)
私は、それらを説明するために、音質悪化の要因として ” アナログジッター ” と言う考えを持つに至ったけれど、そこに至る背景を整理したいと思う。
私は2つの仮定をして、アナログジッターという考えを持つに至った。 これが正しいのかどうか、今後じっくり確かめて行きたいと思っている。
(1) | 人間の耳は電圧軸方向の変化(歪み)は感じ難いが、時間軸方向の不規則な変化(ジッター)は感じ易い |
(2) | アナログアンプの音質の悪化の要因の多くが、電源ノイズを原因とする時間的に不規則な波形の揺らぎ(ジッター)である |
これは今までの常識と異なると思う。
特に大きなきっかけになったのは、DACの電源回路にファインメットビーズを多数入れた時の音質の改善とパワーアンプの電源回路を分離絶縁した時の音の改善が酷似していた事。デジタル回路は音質改善の要因はジッター低減しか有り得ない。パワーアンプでも類似の音質改善があるなら、ジッター低減によると考えるのが普通だろう。
私は人間の耳は電圧軸方向の波形の変化は、規則的であれ不規則的であれ感じ難いのだと思っている。(人間の耳が音を感じる原理から考えても説明できそうな気がする)
一方、人間は時間的な波形の揺らぎは感じ取り易いのだと思う。
そう思う理由は幾つか有る。
(A) | 歪率が0.001%と言うようなトランジスタアンプの音より、数パーセントの真空管アンプの音の方が良く感じる。 |
(B) | ムラード型の真空管アンプのドライバ段は、正負のアンプのゲインが適当でも音に違和感は無い。 |
(C) | デジタル回路であれ、アナログ回路であれ、質の悪い音は酷似している |
(D) | アナログアンプの音質悪化の要因の多くが電源の質の悪さであり、整流ノイズを減らしたり、グランドの引き回しを工夫したり、各段の電源を分離絶縁することで大きく改善することが出来る。(要するにアンプ回路そのものの質の悪さではなく、電源回路のノイズが原因だ) |
(E) | 各種の電源ノイズを減らす事で音を改善出来るが、波形の電圧軸の変化のみでそれを人間の耳が聞き取れるとは思えない |
(F) | 音として入ってくるノイズ(テープやミキサーのヒスノイズなど)は有っても気にならない。 電源回路のノイズによる音質悪化とは別物の様だ。 |
これらの事から考えて、前記の二つの仮説を立てないと音質悪化の原因についての説明がつかないように感じている。
- 2014/05/19(月) 15:57:22|
- ジッターについて
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全段分離3電源(3電源トランス)方式真空管アンプのグランドの取り方を、良かれと思って少し変えてみたら、豈図らんや音が悪くなってしまった。
まあとにかくグランドの取り方が音に凄く影響することがわかったので、覚悟を決めてキッチリと一点アースにしなおすことにした。
アースラインに回路の電流を流さないと言うグランドの基礎を実践。このアンプは3段全部の電源が分離絶縁されているから、各段の回路のグランドが完全分離されることになる。効果は絶大だろう。
----> 正昭さん これで良いですよね?

やはりこれがベストな音だった。フォーカスの良さ、分解能、高域のキレイさがアップしたと思う。3D感も増した感じ。理論どうりでよかった。
この2日で、スゲー音に大変身。3D音にまみれている感じだ。ハッキリクッキリ系でクラシックの弦の音に色気を感じる音というのは初めての経験だ。
- 2014/05/18(日) 23:01:09|
- 電源回路/アイソレーション
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パワーアンプの出力段の整流ダイオードをシリコンカーバイドショットキーバリアダイオードに交換。
いやー、驚いた。聞けば聞くほどその差がしみじみと判ってきた。今まで思っていた常識が覆された。
今までは良い音になればなるほど、音は ”しっとりと大人し目に” なってくるのだと思っていたが、それがそうではなく、分解能高く、立体感もあり、かつキレイで滑らかであるというのが全て同時に成り立つと言うことが体感できた。
単にコントラストを上げてハッキリクッキリさせた音とはまったく違い、クリアで陰影が濃く、ディテールがはっきりかつ滑らかに聞こえる感じ。ハッキリクッキリしているのに、クラシックの弦の音が凄く滑らかでキレイなのだ。こういう音は初めてだ。
一聴して音の歯切れ良さがグンとアップ。ベースの各弦が分離して聞こえる感じ。分解能が素晴らしい。かと言ってうるささは全くない。ピアノの音がより雄大で立体的に聞こえる。随所で鳴っている小さな楽器の音にもフォーカスが合ってはっきりと聞こえるようになった。

こんなに変わるとは驚いた。音色的にも絶妙なバランスだと思う。
見えて来たのは、真空管アンプの回路自体は十分クオリティが高く、一方電源やグランド引き回しはまだまだ改善の余地が有りそうだと言う事。
- 2014/05/17(土) 21:37:17|
- 電源回路/アイソレーション
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SiCショットキーバリアダイオード(1200V5A) SCS105KGC を四個買って来た。真空管アンプに使えるショットキーダイオードが有るとは知らなかった。ローム製。

- 2014/05/12(月) 17:38:44|
- 電源回路/アイソレーション
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DACが改良されたこととアナログジッターについての考えがまとまったので、それをベースにパワーアンプの音質比較をしてみた。
全段電源分離真空管アンプ と BRYSTON 4B-ST と EL34 P.P.とを比較。
BRYSTON 4B-ST は今まで聞いたトランジスタアンプの中では最高位だ。
| 全段電源分離真空管アンプ | BRYSTON 4B-ST | EL34 P.P. |
空気感、臨場感 | ◎ | ◎ | ◎ |
音の深さ(Dレンジ) | ◎ | 〇 | 〇 |
高域の繊細さ | 〇 | ◎ | 〇 |
フォーカスの良さ(ボーカルなど) | ◎ | 〇 | ◎ |
楽器の立体感 | ◎ | 〇 | 〇 |
低音の歯切れ良さ | ◎ | ◎ | ◎ |
低音の量感 | ◎ | ◎ | ◎ |
どれもかなりレベルは高いのだが、全段電源分離真空管アンプがダントツだ。特に印象的なのは真空管アンプの音のフォーカスの良さと、全段分離真空管アンプの音ののびやかさ。3次元的な立体感を感じる。 この立体感はどこから来るのだろう。なぜ電源を分離するだけでこんなに良くなるのか不思議だ。
アナログジッターが影響しているのだと思うが、どのように影響しているのかを今後解析していきたい。
- 2014/05/09(金) 21:55:42|
- 音の比較/技術解説
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連休中にあれこれいじくってかなり良くなった。DACがスッキリして良かった。クラシックも滑らかで繊細。これでまたパワーアンプに取り掛かれる。

- 2014/05/06(火) 22:49:33|
- システム解説
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完全プッシュプル+DACチップ差動直結+3段電源完全分離+結合コンデンサレスパワーアンプを作ろうと思っているのだが、一から作ると時間かかるのでこいつを改造しようかと考えている。
これなら回路はほとんど出来ているので、初段の回路を少し改造して追加電源ブロックと組み合わせれば出来る。残念ながら結合コンデンサレスには出来ないが、まあ大勢に影響ないだろう。

もう一点確かめたいのは、このセットでも同レベルの音が実現できるかどうか。出力トランスも出力管も違う(初段とドライバー段はほぼ同じ)のでどうなのか?
まずは3段電源完全分離を実現して同レベルになるか実験しようと思う。
- 2014/05/06(火) 21:17:07|
- 真空管アンプ
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各段で絶縁した構成(DAI、DACのデジタル部、DACのアナログ部を3つの電源トランスで絶縁する)にしてみたが、音はぜんぜんダメだった。まさに左右の分離感が極端に悪くなった感じ。DACに関してはツインモノにした方が良いらしい。
真空管アンプはツインモノより全段分離の方が断然良かったのだが、不思議だ。理由がわからない。

しかも、5V電源と3.3V電源を繋いでいる配線を太くしたら音が悪くなった。経験的に電源線は全て太くすれば良いというものではないらしい。
結局、その配線は元に戻してグランドにファインメットビーズを2個入れ、下図のようなツインモノ構成に戻したら一番良かった。

どうやら、この回路ではコンデンサーアレーがグランドの基準になっていて、それより前段の配線は太くない方が良いようだ。。。(コンデンサーアレーの出口のところでグランド間を太い線で繋いで、DAC基板のグランドがなるべく安定になるようにしているからでしょうが)
どうもやっぱりDACは良く判らないことが多いなー。。。(GND全般の引き廻しのコツなのかもしれませんが)
しかも真空管アンプとトランジスタ系の回路では、何か根本的にグランドに関する考え方が違うように感じている。
- 2014/05/06(火) 12:53:58|
- DAC
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