アナログ部のシステムを入れ替えた。
見た感じもスッキリして良い。
音も僕の理想の『ラジオの様に聞きやすく、大きな音で良く聞くと凄くHiFi』にさらに近づいた。
A3000をメンテして良くしていこう。まずはスピーカー端子だな。
FPB-350Mはお役御免だな。


- 2021/05/30(日) 18:59:07|
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2A3 P.P.アンプの音がどうも気に入らなかったので、あれこれ調べたら原因が分かった。
一つは以前実験した時にホーン用のアッテネーターをなぜか-15dBに設定して、それがそのままになっていた。要はアンプがサチっていたのだ。お恥ずかしい。-9dBに設定し直した。
もう一つは初段用の別電源はしばらく使っていなかったので、電解コンデンサーのエージングが足りていなかった。2日くらいエージングしたらかなり変わって、少し引っ込んだ感じだった音が前に出てくるようになった。
これで、2A3 P.P.アンプは素晴らしい音に変身。初段用の別電源を加えたことで、以前はDレンジが狭い感じであったのがノビノビしてくれたし、前後左右の音の広がりもスピーカーを越えて音が出るようになった。やはり初段の電源は命だな。
2A3 P.P.アンプが凄く良くなったのを機に、今まで手を付けていなかった低音用アンプの聞き比べを行った。
ウーハーの改善をしてからずっと、KRELLのFPB-350Mを使っていて、特に不満も無かったので、そのまま聞き比べはしていなかった。
今回較べたのは、KRELLのFPB-350Mと、LUXMANのA3000とYAMAHAのMX-1
FPB-350Mはいままで聞いたトランジスタアンプの中では最高で、低域の安定感、中域の綺麗さが素晴らしいと思う。LUXMANのA3000は以前は中高音用に使っていたのだが、2A3 P.P.アンプが良くなってから出番を失っていた。30dBと言う高帰還やカソードNFBなどトランスも自社生産していたLUXMANでなければ出来ない回路だ。YAMAHAのMX-1はヘッドホン用アンプで愛用している。全域でバランスよく、とてもクリアな音。
まずFPB-350Mで聞き慣れた曲を数曲聞いてから、MX-1に変えてみた。正直かなりがっかりした。低域ももたついた感じだし、ホーンとの繋がりも良くない。しばらくエージングして多少良くなったがあまり変わらず。残念だが、全然だめだった。もう少し頑張れるかと思ったのだが、残念。
次にA3000に切り替えた。切り替えてびっくり。ホーンとの繋がりが素晴らしいし、楽器の音がより立体的になり、音場が何倍も広がった感じ。少し賑やかすぎるかな?と最初思って、再度FPB-350Mに戻して耳を慣らしてからもう一度聞いてみた。
どちらも素晴らしく捨てがたい感じで、低音の駆動力、ホーンとの繋がりもとても良い。だが違うのはFPB-350Mは音が少し大人しく引っ込んだ感じに聞こえる。音場の広さや艶やかさがA3000の方が上だ。聞くまではA3000は低音の駆動力で負けるのでないかと思っていたのだが、まったく負けていなかった。かなり意外だった。A3000の時はクロスオーバーは-6dBの方が良かった。
ホーン駆動時に音の濁りが気になる中高音用のアンプは無帰還・多電源の2A3 P.P.アンプで、駆動力が大事な低音用は高帰還で安定感のあるA3000。なかなか良い取り合わせになったと思う。
結局全部真空管アンプになった。やっぱり出力トランスの有る真空管アンプが、スピーカーと言う複雑怪奇な負荷を駆動するには良いのではないのかなー。




- 2021/05/29(土) 22:13:57|
- システム解説
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多電源化をして、間接音が優位になり過ぎたので、
中間トランスの2次側に負荷抵抗(300KΩ)を入れて音質調整をした。(今まではオープンだった。)
この値を200K~500KΩくらいの間で調整すると良いようだ。とりあえず300KΩで良い感じ。
これで直接音と間接音のバランスが良くなり、空間の広がり、音の繊細さ、音の綺麗さなどが良いバランスになったと思う。だが100%満足しているかと言うとそうでもない。なんだかちょっと物足りない感じもしている。色気が減ってしまったようだ。もう少し実験を重ねよう。
トランスは負荷をかけると直接音優位になるよね。。。(トランスに限らないけど、負荷をかけると直接音優位になるよね。トランスはそれが上手い具合に調整しやすい様に思う。)トランスと言うのは本当に面白い。磁界と言う物理現象を使う宇宙的デバイス。
100%経験則。

- 2021/05/23(日) 15:49:30|
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2A3 P.P. アンプの多電源化を行った。
初段の電源を別の電源ボックス(2つの電源トランスを内臓)から取るようにした。つまり初段は左右別の電源トランスから電源を供給。供給電圧は200Vにしなくてはならないので、18KΩで5W以上の抵抗が必要で、良いセメント抵抗が見つからず、結局DALEの巻き線抵抗を手に入れた。計算どうりピッタリ200Vになってくれた。
音は想像どうり、空間的な広がりが有り繊細な音に大変身。とてもきれいな音だ。
ホールの広がりが100畳くらいから1000畳くらいに広がった感じだし、さらに今まですこし窮屈さを感じていたDレンジがノビノビした。シンバルの音もとてもきれい。とても無帰還アンプとは思えない音だ。
ただ、凄く上品で繊細な音になって、この方向で絶対に間違いはないのだが、スピーカーを鳴らすと少し大人しくなり過ぎた感もある。もう少し鳴らしこんでから、どこかを調整した方がより良くなるな。間接音が優位になり過ぎているようだから、中間トランスの2次側に負荷抵抗を付けるのが良さそうだな。(今は開放)
オーディオは難しい。




- 2021/05/22(土) 20:44:46|
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以前から気になっていたこと。
『真空管の保護のためにB電源の投入を遅らせる』
と言う事が良く言われるし、特に直熱三極管の場合は守る必要があると言われるのだが、理由が良く分からずに困っていた。良く調べると、ここに書いてあった。
真空管の保護のためにB電源の投入を遅らせる我が家の2A3PPアンプの場合は、前段とはトランス結合なので、
『前段のフィラメントが温まらない→プレート電流が流れない→負荷抵抗で電圧降下が生じない→直結されている出力管のグリッドに異常な電圧がかかる→異常なプレート電流(プレート損失オーバー)→破壊』
と言う事はない。
だが、問題なのは、『直熱三極管のヒーターが温まる前にプレートに高圧がかかると、真空管内の不純物であるプラスに帯電した粒子が陰極に向かって進み、陰極が温まっていないと中和されずにそのまま激突し、陰極(ヒーター)を傷める。』
とのこと。 なるほど、出力管単体で問題があるんだね。カソード電極の有る傍熱管ならあまり問題ないけど、直熱管だとヒーターが細くて弱いから寿命が短くなると言う事の様だ。
B電源の遅延投入回路(手動: 中央のスイッチ)を設けた。チョークトランスの後ろのB電源をスイッチで切るようにした。


- 2021/05/03(月) 15:53:25|
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