念願のYAMAHA MX-1を手に入れた。
YAMAHA最後のピュアオーディオパワーアンプ。当時10万円。
オークションに状態の良さそうなのが出ていたので落札。
状態はすこぶるよかった。外装もほとんど新品状態。中もとても綺麗でコンデンサーもとても良い状態。大事に使われて使用頻度は少なかったようだ。
ツインモノ構成だし、トランスもでかいし、防振にも凄く気を使ってる。すべて丁寧に設計してあるようだ。
しばらく聞いてみたが、少し音がかさついている様だったのでバイアスが低くなっていると思われたので、サービスマニュアルを手に入れて調整した。思ったとうり、14mV~15mVの規定のポイントが9mVになっていた。どの古いアンプもバイアスが浅くなる傾向がある。
バイアスを調整したら、音がしっとりして良い感じになった。
かなりいけてる。今まで聞いたトランジスタアンプの中で一二を争う。FPB-350M とどっちが良いか悩む感じだ。
楽器の立体感も素晴らしいし、濁った感じはみじんも無く、低域から中高域までの空気感が良い感じ。
ただ、クラシックを聞くとやっぱり真空管のA3000の方が良いなー。。。真空管アンプの弦の艶っぽさは無い。なのでホーンの駆動はちょっと難しいみたいだ。
3万2千円は超安。状態が凄く良いので、残留決定!ヘッドホンアンプとして使う予定。
こういう良い物はもう二度と製品化されないでしょうね。趣味のオーディオはどうなってしまうのでしょうね。。。



- 2021/01/11(月) 15:18:52|
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DMX-E3000のデジタル電源を色々変えてみた。 (5V 4.4Aくらい流れる。)
Kenwoodの PA18-5B
高砂の GP025-5
松定の PLM-18
菊水の PMC18-5音は結局、菊水のPMC18-5+コンデンサーアレーが圧倒的に良かった。
菊水以外の電源は音に濁りが有る感じで、コンデンサーアレーを付けてもほとんど変わらない。
菊水はコンデンサーアレー無でもまあまあ良いし、さらにコンデンサーアレーを付けると素晴らしく深い音になる。
電源の内部を見て納得したのは、菊水以外の電源は
(1)電気の流れが行ったり来たりでスッキリしていない。配線が多い。
(2)整流直後のコンデンサーが小さい
それに比べると菊水のは電気の流れがAC側から出力端子まで綺麗に流れていて、後戻りも無く、配線も少ない。整流直後のコンデンサーも12000μFが2個と大きい。
菊水の電源は手慣れた感じだな。










- 2019/02/02(土) 17:29:05|
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色々組み合わせを試した結果、意外な事にこの組み合わせが一番だった。
のびのびとしたダイナミックさに高域の繊細さも加わった。いろんな音がきれいに聞こえてくる。いままで聞いたことのない生々しい音だ。これだとDMX-R100とDMX-E3000の良いとこどりが出来た。
DMX-E3000は電源が弱くてDACが出す音が少し荒い感じなのだと思っていたのだが、実はそうではなくDACはすごく良いのだがデジタル部のジッターがとり切れていなかったんだね。驚くほどのDACの良さ。今まで聞いたDACの中でダントツ一番。PCM63Pと基本設計の素晴らしさでしょう。
DMX-R100はデジタル部が秀逸なんだな。だから音楽制作業界で評価がたかいんだね。(DACもかなり良いけど、DMX-E3000ほどではない)
デジタル部の重要さを再認識。ちょっと意外だった。
ebay で頼んだ、DMX-E3000 用のメーターも届いた。良い感じ。
どちらも長い付き合いになりそう。


- 2018/12/30(日) 15:19:26|
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バイアス調整をした。
サービスマニュアルもネットで見つかって、簡単に調整出来る事も分かった。
Service_Manualバイアスを測ったらやっぱり規定値よりかなり低くて10~15mA程度だった。
1時間ほどエージングしてから既定の25mAになる様にトリマを調整。
オフセットも10mV以下にして、初段のレギュレーターの電圧も60Vぴったりなのを確認。
不思議な事にスピーカーを切り離すリレーも全く問題ないようだ。余り使っていなかったのかな?
調整が終わって音を聞いてみた。 思ったとうりしっとりして艶のある良い音に変身。申し分ない。

そう思って音を楽しんでいたら、変な現象が起き始めてやはり古いアンプはダメかと思ってちょっとがっくりしたのだが。。。
電源入れてしばらくすると、怪しいノイズが出るようになる。音が鳴っていれば気づかないレベルだが、曲が終わると気になるレベル。しかもケースをたたくと収まったりする。あちこち叩いたり押したりしていたら原因が分かった。後ろの部分のアルミカバーが接触不良しているらしく、ぎゅっと押さえつけるとノイズも無くなる事が分かった。そのアルミカバーはアンプのメイン回路(BIAS調整用トリマーが付いている基板)を覆っているから、それが接触不良ではおかしくなるわな。カバーを開けた時のネジの締め付けが緩かったんでしょう。納得。
それ以外に特に問題は無かった。今は素晴らしい音で鳴っている。最高レベルのアンプだと思う。このアンプ、広帯域+ハイスピードだからノイズの回り込みなどには弱いようだ。取り扱いに気を付けないといけないタイプのアンプだと思う。その辺のことはこちらにも書いてある。
菅野沖彦さん評論マニアの心をくすぐる劇薬って感じがする。 さすが無線機のトリオだけに高周波の扱いには慣れている?
FPB350Mと較べると、低域はFPBの方が締まりが有って圧倒的に良い。トランスの大きさが違うからね。。。だがそれ以外の中域や高域は一長一短でどっちが良いとも言い難い感じ。高域が伸び伸びとして一点の曇りもない感じはL-07Mⅱの方が良いかも。 このアンプ、ほとんど熱くもならないし、音も一二を争うレベルで、間違いなくコストパフォーマンスは最高だ。
週末にホーンをL-07Mⅱで、ウーハーをFPBで鳴らしてみよう。おそらく今までで最高の音になると思う。
楽しみだ。
- 2018/11/26(月) 23:44:34|
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内部も綺麗だな。
メンテナンスされた様子はない。35年間よく無事に鳴っているものだ。素晴らしい。
温度が上がってくると少しだけ音が暴れてくるようだから、バイアスが浅いのかも。
調整してみよう。






- 2018/11/21(水) 23:31:32|
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以前から気になっていたTRIO L-07MⅡの状態の良さそう物が出ていたので購入。
音は、予想した以上に良い音で、今まで聞いたアンプの中で一二を争う。
ダイナミックレンジも素晴らしいし、楽器の立体感、臨場感も凄い。しかも音が分厚い感じなのがとても好感。
クラシックの弦もとても色っぽい。
驚いた。モノラル構成だからと言うのも有るだろうが、それにしても35年?くらい前のこのアンプがそんなに良いとは。。。
2台ともDCオフセットも数十mVだった。まだ内部は見ていないがこのままで十分使えるレベルだ。
やはりモノラルアンプは素晴らしいと言う事も実感した。
audio-heritage audiosharing
- 2018/11/18(日) 23:32:48|
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以前から気になっていたので、入手。
ALPSの6連ボリュームが使われていて、音が良いと評判のシステムセレクター。(パッシブプリ)
セレクター部とボリューム部が完全に分かれているので、単純に6ch入出力のボリュームとして使えるからとても便利なのは間違いない。このALPSの6連ボリュームは今は手に入らないので、それだけでも購入する価値が有るかも。
音は、癖は無くとがったところは無い感じ。ボリューム式のアッテネーターでは最高ではないかな。
だがこれでますます、ファインメットのトランス式アッテネーターの良さを再認識してしまった。
楽器の音のみずみずしさが全然違う。聞いていてうっとりするような音なのだ。
やっぱり抵抗を信号線に直列に入れると音質ロスは避けられないのではないかな。。。
エネルギーが消耗されると音質が落ちるような気がする。
MVS-1

- 2018/01/03(水) 21:51:21|
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とりあえず、電源ユニットの出力電圧を調べた。
どうやら電源はゼナーダイオードとパワートランジスタだけのシンプルな物のようだ。
1N5369 と1N5360
F15030 と F15031
本体側の放熱器に付いたパワートランジスタも同じだった。



- 2017/02/26(日) 23:28:10|
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KBLの電源ユニットと本体の電源部の写真。
Webで調べたら、電源ユニット内に2段のレギュレーターが入っており、さらに本体の基板上に1段のレギュレーターが入っているそうだ。
±77V ---> ±58V ---> ±48V ---> 本体へ ---> ±44V
と降圧しているそうだ。
実機を測ったら、±49Vくらいの電圧が本体の基板上に来ていたので、記事の内容と合っている。
本体に来ているのは、それだけなのか?
こんな昔から多段レギュレーターが有効だと言う事を知っていたんだね。びっくり。 さすがKRELL。
今日も音を聞いてみたが、やっぱりこいつはすごく音が良い。音がしっかりと高密度になる感じだ。
この写真は電源ユニット。左右chで分かれているのかと思ったが違うようだ。。。?

左下のDC電源コネクタから繋がって、ここいら辺りが本体基板上のレギュレーターのようだ。本体に来ているのは±48Vだけなのか? レギュレーターを左右のチャンネルで分けて、まっすぐに各chのアンプに供給しているようだ。

- 2017/02/22(水) 23:08:54|
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プリアンプ: KRELL KBL を入手。(写真には写っていないが電源ユニットが別にある)
KRELL 中期のプリアンプの中で最も人気があり良いと言われるプリアンプ。 『KBL』 とは、KRELL BALANCED LINEの略。
KRELLファンとしてはこれ以外には考えられない感じだ。
オークションで動作未確認のものが安く出ていたので、一か八か修理覚悟で入手してみた。
意外なことに何事も無く動作してくれたし、ボリュームも高そうなアッテネーターでガリもなく、音も素晴らしい。全く手を入れる必要性を感じない。(念のため通電前に蓋を開けてチェックしたらねじが1本落ちていて、危なかった。フロントパネルに基板を止めているねじだった。)
多分業者さんは振ったら音がしたので、通電しなかったんでしょう。正解でした。皆さんもオークションでアンプなど買ったときにはまず振ってみるのが良いですよ。今までに何度かそれで助かっている。
プリアンプにこだわった理由は二つあって、
(1)本当にプリアンプを入れた方が音が良いのか?
(2)DACとの接続はバランスとアンバランスのどちらが音が良いのか?
まず、(1)についてだが、確かに入れた方が音の品位が上がる感じだ。ガサツな感じが減ってきれいな音になる。特に高域。
また、(2)については、アンバランスの方が圧倒的によい。
世間一般ではバランスの方が良いと言う事になっているようだが、私はいままで何十回もバランスとアンバランスを比較しているが一度もバランスが良いと思ったことは無い。今回それに最終結論を出そうと思って実験してみたが、やっぱりアンバランスの方が良かった。おそらく、バランスだと正負の出力がツイストペア線で伝送されるから正負の信号がお互いに殺しあうことになるんでしょう。大人しいつまらない音になってしまう。
Webを調べていたらこんな記述もあった。どちらが良いか、自分の耳で客観的に感じ取る必要がありそうだ。
『デジタルマスタリングの第一人者といわれるバーニー・グランドマン氏が使用される機材は、
音が良いとの判断から全てアンバランス接続で統一され、チューニングされているそうです。』
オリジナル文は下記だそうだ。いずれにせよ、アンバランスが良くないという事ではないのが分かる。
『多くの回路やデバイスを通れば、それだけ音質が落ちてしまいます。
だから、できるだけシンプルにシステムアップしています。このスタジオは、実はすべてアンバランス接続なんですよ。
通常のバランス接続にすると、それぞれの機材の間で抵抗値をそろえるためにトランスを介さないといけません。
それによる音質の劣化をさけるために、エンジニアがすべての機材を改造して、アンバランス接続でシステム構築しています』
バランスはむしろ取り扱いが難しいと言う事だと思う。シンプルなアンバランスが良さそうだ。
最初DACとプリをバランスで繋いでいたときは、音が穏やか過ぎてプリを入れない方が良いと思ったのだが、アンバランスにしたらプリを入れた方が良い事が分かった。
一方、プリアンプの出力はバランスでも変わらないようだ。おそらく出力インピーダンスが極端に低いのでしょう。スピーカーでも駆動できるほどだそうだ。プリアンプの役割が分かった気がする。今度ヘッドホンを駆動してみようと思う。
『プリアンプ』の意味は、『プリ駆動力アンプ』という意味なんだね。素晴らしいプリアンプだと思う。使い道が無ければ動作確認してからオークションに出そうと思っていたのだが、定着しそうだ。



- 2017/02/20(月) 23:38:14|
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セパレートアンプを使う真のオーディオマニアの皆様は、必ずプリアンプを使わないと音が整わないとおっしゃる。
私の様なデジタルなオーディオマニアは機能的に無くてもよい物は取ってしまえと考えがちなのだが、最近思っているのは、パワーアンプという究極のノイズ発生源たるアナログ機材に、繊細なデジタル機器であるDACの出力を直接繋ぐのはいかがなものかと思うようになってきた。
という考えに至ったのは、デジタル系でもノイズをいかに減らすかが音を改善する最大の課題であることが分かってくるにつけ、アンプからのノイズがDACに伝わるのは良くないと思うし、またアナログアンプでもノイズによる時間的な変調(アナログジッターと呼びたい)が起きているに違いないと思っているからだ。
実際音を聞いていても、時間的な揺らぎによる音の悪化がどういうものか判ってきたように思っていて、電圧的な歪は耳はほとんど聞き分けられないけど、時間的な揺らぎは耳にすごく不快に(うるさく)聞こえると思っている。
良いDACと良いパワーアンプの組み合わせで聞く音は音量を上げてもうるさくない。音色や好みがどうこう言う以前の問題で、うるさくないのだ。
DACにパワーアンプからのノイズを伝えないという点と、パワーアンプでのノイズによる時間的な変調(アナログジッターと呼びたい)をどうやって減らすかを考えると、DACとパワーアンプを直結するのは得策ではない様に思えてきた。
プリアンプを入れてアンプの段数が増えることによるデメリットを嫌うか、DACとパワーアンプを直結してノイズの影響を嫌うかの究極の選択の様に思えてきた。(もちろん良質なプリアンプでないとダメなのは明白だが)
だが、多くの真のオーディオマニアの先輩方がプリアンプを入れないとダメだと仰っているから、多分それが正しいのだと思う。おそらくプリアンプは高度な双方向ノイズフィルターになっているのだと思う。そう考えるとプリアンプの役割が明確になる。
プリアンプっていう名前が意味不明でいかんよな。 『シグナルコンディショナー』って言えば意味が分かるのに。
良質なプリアンプを手に入れて実験してみるしかないなー。。。
- 2017/02/16(木) 22:04:58|
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DACの電源を改良して、アンプの音の聞こえ方が変わったので再度ヘッドホンで比較してみた。
かなり差が無くなってきたなー。
X350はFETだからだと思うけど、中高域のきれいさが際立つ。FPB350Mはモノラルだからだろうが、セパレーションが凄く良い。FPB350Mの方が少し重心が低くダイナミックな感じだが、それ以外はかなり差がなくなってきた。
X350の方がソースの差をはっきり出すのかもしれないね。今回ソースが良くなった分音質の差が少なくなったってことだと思う。
項目 | X350 | FPB350M |
低域の豊かさ | ◎ | ◎ |
低域の歯切れよさ、充実感 | ◎ | ◎ |
中低域の豊かさ | 〇 | ◎ |
中域の滑らかさ、きれいさ | ◎ | 〇 |
高域のきれいさ | ◎ | 〇 |
アタック音の鋭さ、充実感 | ◎ | ◎ |
空気感、臨場感 | ◎ | ◎ |
楽器の立体感 | ◎ | ◎ |
フォーカスの良さ | ◎ | ◎ |
セパレーション | 〇 | ◎ |


- 2017/01/25(水) 22:31:04|
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今日は、X350でホーンを駆動し、FPB350Mでウーハーを駆動して聞き比べてみたけれど、やはりFPB350Mでホーンを駆動した方が良いなー。楽器の立体感、音場の広がり感が全然よい。不思議だねー。何が違うのかねー。
X350は調整をしてから発熱も以前ほどでなくなったし、少しどこかに引っかかったような音だった中高音ものびのびと鳴る様になったので、FPB350Mと比べてどっちが良いか本当にわからなくなってきた。だが、音の個性は全く違っていて、一聴してその差は誰にでもわかると思う。FPB350Mはモノラルだからその分有利な面が多いかな。
X350はストレートで素直できれいな音で鳴っているし、FPB350Mはダイナミックで臨場感たっぷりに鳴っている。
比較するとこんな感じ。明日、X350でホーンを鳴らしてみよう。(調整以前はあまり良い音ではなかったのだが)
項目 | X350 | FPB350M |
低域の豊かさ | 〇 | ◎ |
低域の歯切れよさ、充実感 | ◎ | 〇 |
中低域の豊かさ | 〇 | ◎ |
中域の滑らかさ、きれいさ | ◎ | 〇 |
高域のきれいさ | ◎ | 〇 |
アタック音の鋭さ、充実感 | 〇 | ◎ |
空気感、臨場感 | ◎ | ◎ |
楽器の立体感 | 〇 | ◎ |
フォーカスの良さ | ◎ | ◎ |
セパレーション | 〇 | ◎ |

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- 2016/12/29(木) 16:47:40|
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X350 は、本来の音が出ていない様に感じたので、理由を探ってみた。
内部の部品配置はいたってシンプルで良い感じ。調整もしやすい。信号入力、電源、出力FETへの接続が最短で繋がっている。PASSさんの設計思想を感じる。
FPB-350とは対照的に、どでかいトランスが1個と どでかいコンデンサーが6個も使われている。
Webで見ても回路図などの情報がまったくないので調整方法が判らなかったが、手探りで何とか判明。
このアンプは発熱が大きいので、1時間くらい通電してから調整を開始する。
オフセットが500mV くらいあったので、どのトリマーがそれの調整用か探った結果、小さな基板上のトリマーがそれと分かった。一つはプラス側のオフセット、もう一つがマイナス側のオフセット。スピーカー端子のプラス端子、マイナス端子それぞれが対Gndで0Vに近くなるように調整して、最後に片側のトリマーを調整して±端子間が0Vに近づく様に調整する。
バイアスの調整法は、よく見たら基板上に書いてあったね。しかも基板上で調整のための電圧が測れる親切設計。楽ちんだ。それぞれ(4か所)のテストポイントの電圧が175mVに近づく様に各トリマーを調整するだけ。
調整個所はこれだけだ。
トリマーの調整は結構微妙なので、慎重にちょっとづつ動かす必要がある。グイと回すというより少しづつ力を加えて押す感じ。
これらの調整で音は全く別物になって、ベールが完全に剥がれた感じ。これが本来の音だね。かなり好みの音に変貌。
ダイナミックさも申し分なくなったし、空気感も立体感も良くなった。終段がMOS-FETなので高音はとても滑らかで、こちらの方がベターだな。FPB-350の方がのびのび感は上だ。
X-350は、劣化しそうな部品は無いので、調整が重要でしかも結構ナーバスな感じだね。ちょこちょこ調整しないとダメそうな気がする。マニア好みなアンプか。
このシリーズをお持ちの方は是非お試しを。びっくりしますよ。:-)
(ただし、自己責任でお願いします。当方は一切責任持ちませんので。)
週末にFPB-350といろいろ比較してみよう。楽しみだ。




- 2016/12/20(火) 19:51:02|
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トルキスドライバーを仕入れて、内部を覗いてみたが、とてもきれいだ。
トランスの大きさが凄い。モノラルアンプならではの配置かな。
構造もシンプルで良いね。このアンプすごく気に入っている。長い付き合いになりそうだ。
音は、ダイナミックではっきりくっきり、且つ滑らかできれい。この両方が成り立っているアンプは初めてだ。
このアンプは FPB-350M なんだけど、CAST入力(電流入力)が付いているから、オプションで付けたものなのでしょう。FPB-350MC と同等と思われる。おそらく後期製の物でしょう。



これに負けないモノラル構成の真空管アンプを作ってみたいものだ。
やっぱりトランス命だよねー。。。
- 2016/12/18(日) 13:30:49|
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