低域側のDAC出力を下げるために、ライントランスをかませた。
手持ちのパッシブプリの中に入っている 『Plitron の PAT-4126 』
Plitron PAT-4126とても良いトランスで、音質劣化をさせずにゲインを下げる事が出来た。(当たり前だが)
さらにおまけでトランスを入れたことで、低域と中高域の繋がりが素晴らしく良くなってしまった。今までクラシックの弦の音など少しザラつく感じが有って、2A3 PP アンプの音が荒いのかなと思っていたのだが、実はそうではなく低域側の音がザラついていた影響だったんだね。まあ、低域側はトランジスタアンプだしね。
ボーカルやフリューゲルホーンなど中音の楽器がさらに一体感のある音になったし、全体の音場が綺麗に一つになった感じ。(今まで上手く繋がっていなかったと言う事が分かった。)クロスが500Hzとかなり低いのに、低域側の音色が中高域にまで影響するんだね。それもびっくり。低域側がしっとり滑らかになったので全体も滑らかな色っぽい音に変身した。
全く期待していなかったのだが思わぬ収穫だった。
理由はいくつか考えられる。
(1)トランスを入れたので駆動力が上がり、音質的に滑らかになったため?
(2)DMX-E3000でデジタルでゲインを落としていたのがあまり落とさなくてよくなったため?
(3)トランスで絶縁されたため?
まあ、それらの合わせ技かなーと思われる。
これでシステムのゲイン配分は適正になったし、音も理想に一歩近づいた。大型2WAYスピーカーから出る音とは思えないリアル感たっぷりの繋がりの良い音になって来たよ。
うちのシステムは、考えたことと違う事が起きて改善されていくなー。:-)
中高域の透明感がさらに一歩前進すれば理想的だなーと思う。



- 2021/02/28(日) 20:21:02|
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2A3 PPがすっかりホーン駆動用アンプになってしまった。
『 ラジオの様に自然で、よく聞くとすごくHiFi 』 がかなり実現出来たのには驚いた。
とにかく音がにじんだ感じが全く無い。フォーカスが良くとても聞きやすい。
『ドカーン、バシーン、ズンズン』みたいな、これ見よがしな HiFi 感の音はどうも好きになれないのだ。
だいたいそういう音はにじみが激しい。
だがまだ100%満足しているわけではない。
やはり無帰還アンプの弱点の音の荒さは若干ある。A3000の方が繊細な感じはする。
このアンプでなんとかもう少し繊細感が出せれば最高なのだが。。。
電源をもう少し磨いてみるかなー。。。
ラインバッファーは6倍のゲインで落ち付いた。10倍では歪んでしまった。
これでボリュームはまあまあまともな位置で聞けるようになった。
次は低音用のDACのゲインを落としてあげないと。 さてどうやるかなー。。。
使用中の2A3の写真。 RCA製の軍仕様のほんまもん。
オークションで見るとペアで4万円くらいしてるね。びっくり。
2A3は300Bと比べると音が渋いという評判のようだけど、僕はその方が好みかも。
お酒に例えるなら、300Bは『越乃寒梅』、2A3は本格醸造って感じかな。
この2A3は、1956年製だから僕と同い年だね。。。何か縁を感じる。



- 2021/02/25(木) 23:22:02|
- システム解説
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信号線にこれだけの Western Electric のワイヤーが使われていた。
ご存知かと思うが、真空管マニアの間では有名なワイヤーで、ファンが多いようだ。表面の外皮が編んだ繊維なので触った感触は良いし、見た感じも悪くない。
中の導線は硬めのメッキ線だし、表面が繊維なので切りっぱなしだとほつれてきて取り扱い性はあまり良くない。こうやって末端をヒシチューブで処理すると良い感じだね。
他のアンプでも使った事があるが、音はメッキ線なのでキラキラした感じになる。アンプとの相性もあるようだ。好みの問題だろう。正直今まであまり良い印象は持っていなかった。
試しにこれだけの線を普通の銅線のワイヤーに変えてみた。変えてびっくり。音が何だかつまらなくなってしまった。色気が無いと言うか、覇気がないというか、なんだか味気ない。
結局、元に戻した。 この2A3のアンプとウェスタンの線材は相性が良いようだ。ウェスタンの線材の良さを感じた初めてのアンプだ。
色々な偶然?も有り、このアンプは良い音で鳴っているようだ。
ホーンスピーカーでも鳴らしてみたが、非常に自然な音で鳴る。ボーカルもホーンもピアノもすごく自然で美しい音だ。音場の再現性も抜群だ。そういった点でA3000を完全に超えてしまった。(正直意外だった。)
『良い部品+無帰還アンプ』
の良さが出ている。僕の目指している 『ラジオの様に自然で、よく聞くとすごくHiFi』 に一歩近づいた。
次の課題は、このアンプのゲイン不足を補うために、DACのラインバッファーのゲインを上げてやることだな。

- 2021/02/22(月) 17:00:23|
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インターステージトランスの2次側負荷抵抗用に手配した200KΩの抵抗が来たので付けてみたが、予想に反してつまらない音だった。どうもこのアンプ(トランス)に関しては2次側の負荷抵抗は付けてはいけないようだ。
その代わりと言っては何だが、少し気になっていた2A3のカソード抵抗の10ΩをRSN抵抗に交換した。これで信号経路の抵抗は全てRSN抵抗になった。(と言っても2種類しかないが)
音はあまり変わらないかと思っていた(たかが10Ωだし)のだが、さにあらず。音の変貌に驚いた。音のしっとり感がしっかり出るようになった。たかが10Ωの抵抗でこんなに音が変わるんだね。(こういう実験がしやすいのも部品数が極端に少ないおかげ)
ボーカルやピアノなどが少しざらつくような感じが有ったのだが、それが見事に無くなって滑らかな音に変貌。弦やシンバルなど高音も綺麗な音になった。中低音の量感も無帰還アンプとは思えないレベルで、FPB350MやMX-1と比較すれば歯切れの良さでは負けるが、不自然さは無く充分楽しめる。
この改造以前からフォーカスの良さと音場再現性は抜群だったので、これで我が家のNo.1アンプに変身した。正直、こんなシンプルなステレオアンプがここまで音が良くなるとは思ってもいなかった。一般に良いと言われているツインモノでもないし、整流管でもないし、NFBもかけてないし、凝った回路でもないし、高価な出力管でもない。全て常識に反しているように思われる。僕はこういうの好きだなー。
『真空管アンプは、シンプルで理にかなった回路で、良い部品を選べば素晴らしい音で鳴る。』
は間違いないようだ。もっと改善する案が有るか考え中。
(影響ないとは思うが、信号線のワイヤーが何種類かあって気持ち悪いので、それと引き回しを整理したいな。。。)



- 2021/02/19(金) 10:04:59|
- 真空管アンプ
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まだ納得のいく音になっていなかった『2A3 P.P. アンプ』を再度見直した。
初段の動作を改善することにフォーカスした。
考えられる改善点としては、
(1)初段の動作点(動作ライン、負荷電流など)
(2)使用している抵抗(カソード)の質
(3)反転トランスの2次側の負荷抵抗値(今はオープンになっている)
だろうと当たりを付けて対策を考えた。真空管:76の特性表を入手して検討。
元の回路だと、初段の電流が各真空管当たりで3.3mAくらいと低めになっていた。そこで5mA程度まで増やす事にした。電流が増える事も音質向上の重要なファクターだが、それだけでなく、その値が一番良い動作点だろうと踏んでいた。それと同時にカソードのバイアスを決めている抵抗がオリジナルのカーボン抵抗と後から追加した金皮抵抗がパラになっていたので、気持ち悪いのできちんと一本にすることにした。新しい抵抗には、僕の知る限り最高の抵抗と考えている『RSN抵抗』に変更することに決定。
バイアスの増大に伴って電源のドロップ抵抗の値も変更する必要がある。
心配だったのはこの『RSN抵抗』は最近廃番になったと聞いたので、売っているか心配だった。だが、秋葉原の瀬田無線に行ったら無事に手に入れることが出来た。良かった。
変更自体は4本の抵抗を入れ替えただけのシンプルな改造だったが、その効果に驚いた。
バイアスを深くしたことで電流が多くなり、動作点も音質的にちょうど良い所になり、さらに抵抗も高品質なものにしたので、その合わせ技で良くなったのだろう。経験ではカソードの抵抗はかなり音質に影響する。この抵抗がバイアスを決定するし、入力電圧の変化をプレート電流に変化させる最重要な役目だ。一般的にはプレート抵抗も影響が大きいが、この回路ではトランスしかないので、それ以外で音に影響するのは電源の質とカソード抵抗のみだ。
一言で言うなら透明感のある海の様な音。荒い感じが有った高域が見事にきれいになり、今までで最高の音楽性のある音を奏でるアンプに変身。クラシックの弦のハーモニーも美しくなったし、弦のハーモニーの中の各楽器の音が分離して聞こえる感じ。無帰還アンプだから各楽器の音のフォーカスが良く、余分な濁った(滲んだ)音がしない。ドラムのアタック音もビシッと決まるから激しいがうるさくもない。空気感や自然な音場再生も素晴らしい。楽器の音の後の余韻が空間を3次元的に複雑に流れていくのがわかる。
今残っている4台のアンプはどれも個性が有って素晴らしい。高域の繊細さと低域の歯切れよさという点では、わずかにA3000の方が良い。透明感とエネルギー感ではMX-1、フォーカスの良さと音場再現性はこれが一番良い。このアンプは非常に自然な感じで鳴るのが凄く聞きやすい。耳が好む音だ。出来が悪かったら部品取りでオークションに出そうかと思っていたのだが、手放せなくなった。
さらに改良するとすれば、もう一息しっとり感(深み)が出ると最高だなー。
それを目指して、森さんからご指摘のあったインターステージトランスの2次側の負荷抵抗も試してみた。2次側に念のため買っておいた40KΩを付けてみたが、これだと音が抑え気味になり過ぎる。それよりは無い方が良かった。恐らく200KΩくらいが適切かと思われる。この抵抗の値でそういった調整が出来ることが判ったからうれしい。近々手配してやってみよう。
このアンプの音がこれからの基準になった。夜中なのに、ブレンデルのアルバムを丸々聞きこんでしまった。今まで聞こえなかった音(演奏者の吐息や楽器以外の音)がいろいろ聞こえるのだ。
今回の改造で分かったのは、
(1)真空管アンプは各パーツと回路を徹底的にブラッシュアップする必要が有る。
上手くやれば、パラメーターを変更して音質の調整が出来る。
(2)動作点と部品を上手く選べば、シンプルな回路で十分に素晴らしい音が出る。
余計な回路と音質悪化を招く余計な部品をいかに取り除くかがカギ。
(3)負帰還はプラス面もあるが、マイナス効果も大きい。(必ずしも必要ない)
(4)最大出力や定格入力値にこだわらなければ、楽しい回路が設計できる。
(部品の特性を生かし、無理をしない回路設計!)
(5)特性を計ったら大した数字は出てないでしょう。
だが音質は今まで聞いたアンプの中で最高レベルだ。
今までいかに数字に騙されていたかが理解できる。
(6)ステレオアンプなのにセパレーションがすごく良い。不思議だ。
左右のチャンネルが左右に完全に分かれているせいか?
ということと、ラインバッファー付きツインDAIのAK4495 DACユニットの素晴らしさも再認識。こんなに細部まで美しい音が聞こえたのは初めてだ。
さて、このアンプのゲインの低さを補うため、DACのラインバッファーのゲインをさらに2倍上げてあげよう。そもそも家庭用と業務用のDACの出力は約4倍違うんだよね。業務用のラインレベルにすればちょうど良い感じ。

おまけの情報。
瀬田無線(秋葉原:ラジオデパート)の方に伺ったのだが、実はこの『RSN抵抗』はイーグローバレッジ社が販売していて最近廃番になったのだが、元の製造メーカーはタクマンだそうで、タクマンでの型名はRLCs抵抗というそうだ。瀬田無線はタクマンから買っているとのこと。だから、無くなる心配は全くないそうだ。良かった! 安いし音が良いと認識している人が結構多いそうで、おじさんと話が盛り上がってしまった。下記参照。
瀬田無線 タクマン RLCs抵抗
- 2021/02/16(火) 14:15:12|
- 真空管アンプ
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いままで中途半端にしていた、2A3 P.P. アンプの再改造を開始した。
DACユニットの音が良くなってから、オーディオが楽しいので、色々な事に手を出している。
『初段:3極管の2パラ+中間(反転)トランス+固定バイアス3極管プッシュプル出力回路+NFB無帰還』
という最小構成のPPアンプ。最もシンプルな回路構成と優秀な部品でパワーアンプを製作したらどんな音になるのか知りたくて製作。わずか2段でアンプを構成。信号経路にコンデンサーが入っていない。
回路構成を極限までシンプルにしたので、ゲインは一般のアンプより10dBくらい低い。感覚的には、今までプリアンプのボリュームが1/3くらいで聞けていたのが、2/3くらいまで上げないと同じ音量にならない。一般的には問題ないかとは思うが。
写真の様にUTC製の希少な出力トランス: LS-55が使われている。
固定バイアスのトランス反転型の回路方式。真空管は、76(United Electron) - 2A3(RCA製軍用JAN球 CRC 2A3)。LS-55は2次側を1.2Ωから500Ωまで変更できる優れもの。電源回路にも工夫し、シリコンカーバイドショットキーダイオード(ROHM : SCS105KG)や大容量コンデンサー(220μF x 4)を適切な場所に実装。
LUXKITのA3000が今まで聞いたアンプの中で最高だと思っているが、音の繊細さでは高帰還率のA3000にかなわないが、フォーカスの良さ、伸び伸び鳴る感じや自然な音場再生&空気感ではこちらの方が良い。無帰還なので位相の狂いが無いせいだろうが、ドラムのアタック音がにじまないので、強烈であってもうるさく無く聞ける。無帰還アンプの特徴が良く出ている。改善のお陰でハムノイズも入力オープンでも特に感じない。
前オーナーさんからオークションで入手後、真空管アンプのメンテをしている方に希望の回路方式をお伝えして改造していただき、その後、自身でさらに改善。
今回の改善内容は、
(1)ハム音がまだ有ったので、引き回しを変更。ヒーター用の配線などAC線とその他の信号線を分離。
どうしてもAC線と信号線の交差が必要なところはなるべく直角にするか、空間的に離した。
(2)”電力を消費するところ: トランスの近く” に電解コンデンサ(220μF)とフィルムコンをパラで4組配置
(3)バイアス回路の平滑コンデンサーにもフィルムコンデンサーをパラで配置
これらにより、ハム音はほぼなくなり、低音の力強さやしっとり感、音場再現性が抜群に良くなった。
無帰還のアンプとは思えない滑らかで深い音場再現が出来ている。
ただ、今の段階では高域の荒さが気になる。低音の締まり具合も負けてはいるが、量感も十分あり気にするほどではない。高域の荒さ、その点でのみA3000にまったく敵わない。もしかしたら長期間エージングで改善するかも。うーん、もう一工夫だな。ガンバロー!





- 2021/02/12(金) 22:18:44|
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DACユニットにラインバッファーを入れてから初めてMX- 1とパッシブプリとヘッドホンで聞いてみた。ラインケーブルが短いからあまり変わらないのではないかと思ったのだが、さにあらず。その違いに驚いた。
空気感、立体感がめちゃくちゃ高まった。特にベースの音が空間全体に響いていて今までと全然違う感じに聞こえ、音場の隅々までいろんな音が聞こえる。ついついボリュームを上げて細部に聞き入ってしまう。しかもドラムなどのアタック音もリミット無く出てくる感じだから、耳を壊しそうだ。気をつけないと危ない。
HS-20 のDAC出力と切り替えて聴き比べるのだが、その差にビックリする。HS-20 のDAC出力もまあまあ良いかと思っていたのだが、聴き比べると切り替えた瞬間に音が平面的になりガッカリする。
LME49600のラインバッファも凄いと思うが、MX- 1も凄い。音場の再現性ではA3000を超えてN o.1だな。手放せなくなった。ヘッドホンで聞くときはMX-1確定だな。(スピーカーはA3000の方が良い。)
いやー、最近驚く事ばかりだ。
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- 2021/02/07(日) 12:44:08|
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ラインバッファー その2
この基板はDCサーボ機能がついていて、直流が出る心配がないのが良い点ではあるが、
残念ながらその機能は外した方が、がぜん音が良い事が判明。
2個目のOPアンプがその機能なのだが、単純に取ってしまえばよい。
DCサーボを取ってしまったら、がぜん音が良くなった。
初段のOPアンプは、LME49860。他のOPアンプ(OPA627とか)も挿してみたが、これが一番相性が良い。(昔調べたところでは、LME49990が最良のOPアンプだったが、今買おうとすると1個5000円くらいするね。)
ラインバッファーなので音がどっしりするし、かつすごく滑らかで色気のある音に変身。
2WAYスピーカーの音のつながりが一段と良くなった感じ。ピアノ、ボーカルや管楽器などの中域が色気が有って美しい。
LME49600はとても良いバッファーのようだ。気に入った。ラインバッファーも奥が深いのかもね。
まあ、長いケーブルを駆動して良い音で伝えるってよく考えると凄い事だよね。
スピーカーがきれいな音で鳴るので、最近ヘッドホンの出番が凄く減った。

- 2021/02/03(水) 13:14:27|
- DAC
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