正直なところ、DACに手を入れるとしばらくは音に満足できないことが多かった。
しかも理由が良く判らないことが多く、どこから手を付けたら良いのか分からないので、DAC改造は気が重い作業の一つだった。


最近やっとコツが判ってきたように思うので、忘れないように改善のノウハウをまとめておく。
(0)FN1242Aの4パラなら、出力信号にバッファは要らない。(私はライントランスを直に駆動している)
(1)コンデンサーアレーは音質改善のために大変重要な要素だが、それを入れただけではダメだ
(2)ファインメットビーズも音質改善のために大変重要な要素で、コンデンサアレーの入出力、DAI基板の電源入力、DAC基板の電源入力、DAC基板の信号出力、DAI基板のSPDIF入力など全ての電源、信号に入れるべき
(3)電源基板はとても重要で、TPS7A4700電源基板は大変良い(ノイズの低減力が高いようだ)が、基板についている積層セラミックコンデンサは全てはずして、ベターな物に変えないと使えない。
(4)電源基板やDAC基板の電源に入れるパスコンや出力コンデンサは、チップコンより質の良いディスクリート部品が良い。特にアナログ回路の電源は最重要。(音の繊細さがかなり違う)
(5)ノイズを元から絶つには、整流ダイオードにはショットキーなどの低スイッチングノイズのものが良い。特にSiCが良いようだ。まだ試していないがぜひ試してみたい。
SiCショットキーバリアダイオード(600V6A) SCS106AGC(6)一般のOPアンプは、音質的に私は使えない。電源ノイズによるアナログジッターが凄く大きいのだと思う。(OPアンプ無しの音に慣れてしまうと元には戻れない。)
(7)DACチップの違いによる音質の差より電源回路による音質の差のほうが遥かに大きいと思う。(電源ノイズによるジッター増加が聞こえてしまう)
(8)XTALの高精度化は不要だと思う。電源ノイズが少なければその差が耳でわかるとは思えない。
(9)DACチップのアナログ電源は、アナログジッターを増やさないように、細心の低ノイズ化が必要
- 2014/05/04(日) 20:06:36|
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