スピーカー改良の方針が大分見えてきた。
今の我が家のスピーカーの音を聞いていて思うのは、中音のクオリティーが一番大事だと言う事。
それをもっと良くしたいのだけれど、問題点は、
(1)中音ホーンが500Hzまでしか再生できない。あまり低い方を出そうとすると
音が悪くなる。
(2)中音ホーン、高音ホーンが能率が高すぎてアンプを程良い音量レベルで鳴らせない
(3)ウーハー(38cm)は低音は良いけれど、中音を出すのは無理。
中音を出すと汚い音になる。
クロスオーバー周波数について考えると、ウーハーとのクロスは200?300Hzにしたい。
さてどうするか? こういうことを考えながら、スピーカーの歴史を眺めていた。
Audio Helitage良い例としてパイオニアさんを例に見てみると良くわかる。70?80年代は広帯域化を目指し、ウーハーは大きく、スコーカーはほどほどの大きさで(7cmくらいのドームが多い)、大中小の口径を取り混ぜた3WAYや4WAYにするパターンが多い。
しかしその後、それだと中域のクオリティーが良くないと気づき、小口径ウーハーやスコーカー中心の設計に変わっていく事が判る。14cmから20cm程度のウーハーやコーンスコーカーを中心にする事が多くなっていく。
最近の数百万円のハイエンドスピーカーもほぼもれなくその方向だ。
フルレンジに近いコーンスコーカーで中音を充実させ、不足する低音と高音を別のユニットで補っていくと言う考え方だろう。
昔、DiatoneのP610Aという美音で高名な16cm(ロクハン)フルレンジスピーカーユニットがあったが、長年かかってそこに戻っていったという感じか。 歴史は繰り返す、良い物は不変。。。
我が家の改良もその方向にする事にした。14cm?16cmのコーンスコーカーを準備しよう。
新品スピーカを買うことも考えたが、まずは中古で評判の良い2WAY小型スピーカーを買ってくることにした。その方がはるかに安い。
低音も70Hzくらいは十分出ているし、高音もウーハーが3?5KHzくらいまでは出している。
200Hzていどのクロスオーバーは十分可能。良い物を選べばいけそうな気がする。
もしそれでうまく行かないようなら、市販の14?16cmクラスのフルレンジスピーカーユニットを買ってきてそのエンクロージャーに取り付けよう。新品のエンクロージャーを買うより断然安い。
さっそく、Pioneerの "S?UK3"というスピーカーをオークションで手に入れた。6800円ほど。良い物だと思うが、人気が無いらしく低価格。まだ手元には来ていない。

気に入ったのは、設計者がイギリス人だということ、ネットワークがシンプルでウーハーの高域カットはしておらず入力端子に直結になっている、ツイーターはソフトドームでコンデンサーで低音をカットしているだけ、ウーハーが5KHzまで担当しているというほとんどフルレンジに近い構成で癖がなさそうな感じがすること。Netで調べるとなかなか評価の良いスピーカーだ。
ただ、ちょっと心配なのは、この手の小型スピーカーは広帯域化するために超低能率であり、音がどうしてもおとなしい傾向になると思う(唯一例外だなと感じられたのは米国のKLH社のスピーカー)。それが私の好みに合うかどうか。。。まあ、やってみてから考えよう。だめなら能率の高いフルレンジユニットに交換だ。
また、これとはまったく別の方法も考えている。それも面白そうだ。:-)
- 2010/11/03(水) 15:27:55|
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