まずは電圧増幅部の電源のコンデンサアレー化をしてみた。これはスペースの関係で5段が限界だった。本当は左右で分けたいところだが。。。
さらにパスコンとしてフィルムコン(0.1μF)を各球の近くに個別に4個配置。
まずはここまでの改造で聞いてみたが、一聴して静かな音になったことが判った。高域のがさつさが無くなり滑らかな音に変身。しかもシンバルの音が金属的な音になった。やはり真空管アンプでも電源が凄く大事なことが確認された。(あたり前だよね)
これが本来のEL34の音なんだな。もう少し空気感と楽器の立体感が有ればMC368BSEと同じ音だといってもいい。

次に電力増幅部には、左右のチャンネル別々に出力トランスの近くに4段のコンデンサーアレーを配置した。これでトータル2000μF位。

結果は歴然。まったく別物のアンプになった。中低域のエネルギー感が増して重厚になったし、音場が広く楽器の音が立体的になった。音色はMC368BSEとまったく同じ感じになり、しかも音のキレイさと分解能は上回っている。
いままでどこかが何かに引っぱられている感じの音だったんだけど、それが切れた感じだ。ノビノビしている。はじめてMC368BSEの音を超えた。うれし~い。

そもそも以前は電源を切ると1~2秒位で音が出なくなっていた(初段とドライバー段にもたくさん電流を流しているので)のだけれど、今は五秒以上は楽に鳴っている。これ位でないとエネルギーが足りないんだね。そのためには電解コンは最低でも1000μFは要る。以前はエネルギー不足だったんだな。
回路の追求をここまでやって初めて真空管自体による音の差を論じる資格ができたね。
MC368BSEは電源切っても数秒は鳴っているので十分な容量があり、その差が音に出ていたんだな。こうなると、MC368BSEもコンデンサアレー化やパスコン強化などしてみたくなる。もっと良くなりそうに思う。
- 2014/02/07(金) 22:37:52|
- 真空管アンプ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
電源の強化は当たり前なのですよね。納得です。
以前,6L6pp で終段部分に 2000μ,前段12AT7ppにも 2000μ を投入して良好な結果を得られました。(総てトランスドライブの2段増幅です)
調子に乗り,前段と終段で電源トランスを分け,さらに,終段のスクリーングリッドの電源も別トランスにしたら,「三極管接続」にも勝る滑らかさが得られました。本体シャーシより電源シャーシの方が大きく,邪魔だ!と家族には不評でしたが・・・・.
- 2014/02/08(土) 00:14:42 |
- URL |
- 正昭 #-
- [ 編集 ]