さて、各真空管のエージングも一段落したので、いよいよ聞き較べを始めよう。
対象とするアンプは、MingDaのMC368-BSE 。
比較基準としてEL34プッシュプルアンプを使う。このアンプは初段を6DJ8にして電流を多く流すようにしてから、まるで別物のように良くなった。しっとりしてきれいな中高音はベストかもしれない。その辺の比較も楽しみだ。
比較基準アンプ: EL34プッシュプル
出力管: EL34 (Svetlana)
ドライバー管: 6CG7 (LUX)
初段: 6DJ8 (Amperex)
出力トランス: TANGO FW-100-5
組み合わせ1: ベースはMingDaのMC368-BSE
出力管: KT-120 (TungSol)
ドライバー管: 6SN7 (Sylvania)
初段: 12AX7 (Matsushita)
この組み合わせが一番普通な感じの音だと思う。悪くも無いがどこにも良いところが無い感じ。
ラジオっぽいというか、楽しみの無い音。
(もっと悪いのもあるので、あくまで面白みが無い感じ。最低線と言っても良いか)
組み合わせ2: ベースはMingDaのMC368-BSE
出力管: KT-120 (TungSol)
ドライバー管: 6SN7 (Sylvania)
初段: 12AX7LPS (Sovtek)
12AX7をSovtekに。気まぐれで買ったSovtekの12AX7だが思いのほか良かった。
だがこの組み合わせでは今一歩な感がある。おしい感じ。。。
組み合わせ3: ベースはMingDaのMC368-BSE
出力管: KT-120 (TungSol)
ドライバー管: 6SN7 (FullMusic)
初段: 12AX7LPS (Sovtek)
今度は、ドライバー管を FullMusic に。曇りがかなり取れた感じ。
この組み合わせが一番KT120らしいように思う。(重厚さが出る感じ)
FullMusicの6SN7は分解能も高く癖も無いので、万能な感じがする。
この組み合わせでは高域が今一歩だなー。。。
組み合わせ4: ベースはMingDaのMC368-BSE
出力管: KT-120 (TungSol)
ドライバー管: 6SN7 (FullMusic)
初段: 12AX7 (FullMusic)
さらに、初段管を FullMusic に。おー、高音が滑らかで美しい。さすが。
だが、エネルギーが高域寄りになった感じで中低域が今一歩。
新しい球はかなり広帯域で分解能も高く良い感じだ。古い球はラジオっぽい感じだなー。
今日はここまで。次回は FullMusic とKT90の組み合わせだな。最初聞いたとき、KT90はFullMusicとの組み合わせで素晴らしい分解能だったように感じた。さて実際どうか楽しみ。
| EL34 プッシュプル | 組み合わせ 1 | 組み合わせ 2 | 組み合わせ 3 | 組み合わせ 4 |
高音のキレイさ、滑らかさ | ◎ | × | △ | 〇 | ◎ |
透明感(背景の静かさ) | 〇 | △ | 〇 | 〇 | ◎ |
楽器のディテール(リニアなDレンジ) | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
奥行き感、空気感(空間表現) | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
低域の歯切れ良さ、充実感 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
音像(ステージ)の迫力(音の厚み) | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
音のメリハリ指数(-5~+5) | 0 | -1 | 0 | +1 | +2 |
- 2013/12/30(月) 23:39:20|
- 真空管アンプ
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