MingDaのアンプは真空管をあれこれ交換してどんどん音が良くなったのに較べ、EL34アンプは、やっぱり何か変だと思い、回路設計をチェックしてみた。

初段の12AU7のロードラインを引いて見たら、一目でマズイ事が判明。
下図はオリジナルの12AU7のロードライン
大きな電流で使うべき真空管を低電流で使っちゃダメだよね。。。真空管に詳しくない人でもこれは判るよね。。。

即、回路変更。初段の12AU7を6DJ8にして低電圧でも大電流を流す動作に変えたら、音も素晴らしくなった。いままで粉っぽくて奥行き感の少なくミッドバスが薄い音だったのが、EL34らしい滑らかできれいで臨場感豊かな音に大変身。やっとMingDaと同等な音になった。トランスなどの違いではないことが判明してすごく嬉しい。上手い具合に中庸な感じの音なので、MingDaを使って真空管の比較試聴をするときの比較基準に使おうと思う。
下図は変更後の6DJ8のロードライン

12AU7が初段というのも変だなーと思っていたが、無線と実験の記事の回路だから大丈夫と思っていたのが間違いだった。初心者用設計なので音質より安定度優先なのかな?
12AU7だとなぜ電流をもっと流せないのかは、今後解説したいと思う。(理由がある)
ちなみに、MingDaのMC368-BSEの初段のロードラインは下図で、ロードラインの立ち具合、動作点が有効なグリッドの動作電圧範囲の中心にあることなど惚れ惚れする。もともと高利得、低電流の球をうまく理にかなった使い方をしていると思う。(6DJ8に変えてもっと電流を流しても良いように思うけどね)

真空管アンプは基礎さえ押さえておけばシンプルな回路で素晴らしい音が出るんだね。余計な工夫は要らない。。。
今後の課題は、動作点は色々変えられるがどこのポジションがもっとも音が良いのか。もっと電流を流すことも可能だ。
いろいろ勉強になった。設計レベルも一段階上がったと思う。
(6DJ8は、高gm管なので、グリッドに寄生発振防止抵抗が必要。)
- 2013/12/29(日) 20:36:59|
- 真空管アンプ
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なるほど、確かに12AU7が初段というのは違和感ありますね。そういうことなんですね。
そうそう、さきほどEL34、届きました。ありがとうございます!
- 2013/12/29(日) 22:53:15 |
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- kei #N/7Pc.D2
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