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Pure Digital Audio

デジタルオーディオ、ホーンスピーカー、真空管アンプによるピュアオーディオシステム

真空管アンプのオーバードライブ

いろいろ真空管アンプの実験をしていて、何故か凄く音が良い時があり、不思議に思った事があった。

我が家のヘッドホンは5オーム負荷で分圧しているので、本来4Ω端子に挿すのが普通なのだが、間違えて8Ω端子に挿すと音が良い事に気が付いた。

音がしっとりし、分解能も上がり、重心が下がった良い感じの音になる。

要するに交流的には負荷インピーダンスが半分になるということだろう。出力管のロードインピーダンスを半分にして電流を倍流してるって事だ。(直流的なバイアスポイントは変わらないので、大問題にはならない)

一般的な真空管アンプの設計解説を見ると、いかにインピーダンスマッチングを取って最大出力を出すかに注力しているようだ。その様にギリギリの設計をしてギリギリの出力を出すならオーバードライブが問題になるかもしれないが、我が家のアンプは出力管の最大定格の50%くらいでしか使っていないし、最大出力も出さないので、まったく問題ない。

下の絵のように、定格5KΩのトランスだけど、交流的には1.5kで使っても真空管は問題ないってことだ。

最大出力を欲張らずに、低インピーダンス化に余力を使った方が良いって事だよね。MingDaのアンプはオーバードライブしているから音が良いのだと思う。そういう感じの音だ。

load.gif

2倍オーバードライブは実験済みだが、禁断の4倍オーバードライブにチャレンジしてみようかな。。。大出力を出さなければ問題ないでしょう。

真空管はトランジスタと違って過負荷を掛けてもすぐに壊れることは無い。オーバーロードでプレートが真っ赤になっても鳴ってくれる。そのままほっておくとさすがにゲッターが減ってだめになるけどね。。。(実験済み。。。)


  1. 2013/12/19(木) 23:46:38|
  2. 真空管アンプ
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cocoパパ

Author:cocoパパ
 30年前の本当に楽しかったオーディオを取り戻しませんか?自分でいろいろなことをやってみて、どんどん良い音を探していた楽しいオーディオを。最近は色々な技術がメーカーのノウハウになってしまって、ちっともオーディオがたのしくありません。自分で作り上げられる楽しいオーディオを取り戻しましょう。


また、
オーディオは総合技術・芸術だと思っています。スピーカー、アンプ、音源(PCやD/Aコンバータ)、電源、部屋、音楽など全てがうまく整って初めて良い音で鳴るようになります。一朝一夕に実現出来ることではありません。


つまりオーディオほどハードルの高い趣味は無いと思います。車と違い、いくらお金を出しても買ったとたんに良い音がでることはまずありません。いかに使いこなすかは買った人ががんばるしかありません。そんな事に役に立つノウハウを書いていけたらと思っています。
  
ここでは、私が知ったいろいろなノウハウを公開したいと思っています。

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