DACのレベルがうんと上がったので、パワーアンプの評価基準が変わったように感じる。いままでは少し音が荒かったDACのせいで若干抑え気味の音のアンプが良い評価になっていた。今はその分ニュートラルな音のアンプが評価が良くなってきたと思う。
そこで再度、MC368-BSE(改) と Hafler P7000 Diablo の比較をしてみたが、MC368-BSEが中高音のハッとするキレイさや低音の歯切れ良さでは勝っていた。P7000もかなり良くて、ミッドバスが充実しているのでリアル感や臨場感たっぷりで非常にハイレベルだと思う。中高域はトランジスタアンプでは珍しい(はじめての?)滑らかな音。甲乙付けがたい感じ。
私は、MC368-BSE(最近ドライブ段の6SN7をSYLVANIA製に変えてより曇りの無い音になっている)を越えるアンプを探したいのだが、今のところこれに勝るアンプに出会えていない。なぜこのアンプが音が良いのか理由がさっぱり判らない。。。それが判らないとオリジナルアンプに手を付ける気になれない。。。真空管を交換することでかなり音が変えられることは認識してきた。これも真空管アンプのメリットだね。

Hafler P7000
今まで聞いたトランジスタ(FET)アンプの中では最高。手元に置いておきたい数少ないトランジスタアンプだ。
中を見るとコンピュータ基板と間違えるような表面実装部品で、とてもオーディオアンプとは思えない基板。音を聞かなければ捨てたくなるような基板だ。
何か凄い部品を使っているわけではないし、この小さな基板に1ch分のアンプ回路はもちろん、電源回路、プロテクション回路、ファンコントロール回路まで含まれている。あえて特殊な点を挙げるなら、音を悪くする保護リレーは無く電子回路によるプロテクターであることくらいか?解説によるとドライブ段が優れているらしい。この基板でこの音を出す技術は凄いと思う。ファンの音がちょっと気になるので、9505が欲しいが。
残念ながらハフラーは今は営業していない。凄い会社ほど無くなる運命か。。。
比肩し得るアンプは、BRYSTONやCROWNの STUDIO RFEFERNCE 位かな。

- 2013/12/22(日) 01:16:16|
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