
ND?S1は素性がよさそうなので、その改良に取り掛かった。まずはやはり一番気になる電源から。とりあえず手持ちの巨大非スイッチング電源で動作させてみた。DIAMONDのGSV?3000:なんと30A取れる巨大シリーズレギュレート電源。シリーズレギュレートなので電圧可変だ。
さて、音はどうなるか?
聴いてびっくり。すばらしい! 付属のACアダプターだとなんとなく低音が甘く、臨場感はあるが少し全体にボーっとした感じもあったがそれが無くなり、ビシッとした音になった。
臨場感やホール感の広さはそのままに、音のフォーカスはビシッと合った。Jacinthaのボーカルを聞いているとマイクと口の距離が変わって音の質が変わるのが判り、歌う口の形が見えるような感じで、彼女の舌を引っこ抜きたくなる衝動に駆られる。
トランペットやサックスのパリパリと言う音の粒立ち感や、ストリングスのきれいさや弦が滑らかにこすれる音が超気持ちいい。ドラムのシンバルの音がきれいに”ツーン"と鳴る。”シャリーン”では無い。
今まで何度も聞いたCDがまったく違って聞こえるし、今まで聞こえなかった音まで聞こえる。
メリディアンの506と較べてみたが、昨夜はほぼ互角な感じだったが、今ではiPhone4+ND-S1+MHDT の方がはるかに良くなった。
今聞いている音は、16bit の44.1KHz だけれど、私は色々やってみたが下手にアップサンプリングなどするより、ストレートな16bit 44.1KHz の方がはるかに良いのは間違いない。アップサンプリングが良くないのは、本質的に音の差が耳で感じることが出来ないのに、機材が増える分かえって音が悪くなるのだと思う。アップサンプリングして音がよくなる場合は、D/Aのローパスフィルターの質が悪いのだと思う。
ここまでやってわかったのは、音楽信号の時間軸方向の乱れ(ジッター)は音が荒れて聞こえるように乱す。音楽信号の大きさ方向の乱れは、ダイナミックレンジの狭さはもちろんだが、臨場感やホール感も乱す。音楽信号の反射による乱れ(信号の近接多重化)は音をうるさくしフォーカスを甘くする。
困ったなー、PCオーディオをやっていたはずなのに、だんだん違った方向へ来てしまった。。。
まあ、でも安くてよい音を目指すのが目的だから仕方ないね。
まだ適当な電線(最短だけど)で繋いだだけなので、まだまだ良くなる要素はある。まだND?S1の中身はいじっていない。コンデンサーを変えたり、エポキシで制震したりすればもっと良くなりそう。エージングでも変わるのかもしれない。今晩一晩つけっぱなしにしよう。まだ低音が少し甘いようだ。
ND?S1をお使いの方、ぜひお試しください。効果抜群です。
- 2010/10/01(金) 21:36:32|
- システム解説
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