
さて、現状では、良いCDプレーヤに我が家のPCオーディオが負けている事がはっきりしたので、何とかしなくてはいけない。CDプレーヤーでもD/Aコンバーターと繋ぐときのジッターが問題になって、光デジタルよりRCAやBNCで繋いだ方が音が良いなんて話も有るが、私のようなコンピューター屋さんから見ると、そもそもジッターが有ると音が変わるようなシステム設計をしてあることが信じられない。CDプレーヤーはモーターが回っているんだからジッターがあるのは当たり前、その回転を元にクロックを作ってD/Aで再生したら音がふらつくのは当たり前。ではどうやって音がふらつかないようにすべきなのかを考えていないシステムになっていることが信じられない事だ。
コンピュータ設計の常識から考えれば、そういった不安定な信号は一回メモリーバッファーで受けて元の信号とは無関係なクロックで読み出すと言うのはあまりにも常識だと思うが、デジタルオーディオの世界がそうなっていない事が不思議でならない。
そもそもSPDIFはCDプレーヤーの内部信号を無理やり外へ出したような仕様だから、そんなことは考えていないのは理解できるし、PCはソフト処理で信号を作っているから時間的に不安定だし、ノイズが多いからジッターが多いのもわかる。問題はその不安定な信号を、不安定なまま再生させて平気な顔をしていることだと思う。
大体、データを垂れ流し式にして、受け取れなかったらエラー訂正ではじくだけ、と言うやり方はあまりにも原始的に感じる。。。エラー訂正や再送してもいいと思うけどねー。
調べるとその不安定さを取り除くために行われている方法がいくつかあるようだ。
(1)変換機やクロックジェネレータをはさむ
これにもいくつか方法があるのだろうが、クロックをリサンプリングして
D/Aコンバーターには安定したクロックを送る方法
Ratoc(2)メモリーバッファーを持ち、クロックを分離する方法
こんなすごい事を個人でやっている方がいらっしゃいます。
お気楽オーディオ館(3)USB転送を垂れ流し式でなく、ハンドシェーク式にして、データのエラーを起こさせない様にする方法。
当然バッファーメモリーが必要。
Phasetech(4)D/AコンバーターにLANで繋ぐ
これは接続方法がLANであることが良いのではなく、
LANの処理プロトコルを使うと自然にバッファメモリーが
入るから良くなると言う事でしょう。
(5)PC内のソフト(ドライバー)を良い物にして、リアルタイム性を良くしレイテンシーを減らす
私としては、(2)か(3)を行うのがシステム設計の常識だと思う。
(何度も言うが、現状がそうなっていない事がおかしいのだが。。。)
我が家のシステムを簡単に良くするには、(2)の方法で、USBから高精度にSPDIFを出してくれるバッファーメモリー内臓の機器があれば解決なんだけどねー。。。でもそれだと高くなりそうだねー。
安いところで、(1)の方法で何とかならないか?これなんかどうでしょう?
hiFaceプロ用のクロックジェネレーターに何十万円もかける気は私はしないよ。。。なんか間違っている。。。そもそもそんなことをしなくてはいけないようなインターフェースである事自体がおかしい。。。絵の具で描いた絵がにじんでしまったから、仕方なく金粉を塗っているような事に感じられる。
Ippinkan
- 2010/09/28(火) 15:08:37|
- システム解説
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