いやー、真空管アンプがこんなに素敵だとは知らなかった。いくつか真空管アンプを聞いてみたが、それぞれ個性があって楽しめた。音の良し悪しではなく、自分がどの個性を尊重するかだ。それに比べるとトランジスタアンプは没個性だな。
私が欲しかったアンプは、
(1)音の分解能が十分高く、各楽器の音を分離して聞くことが出来る
(2)楽器がのびのびと鳴り、音に窮屈さが無い
(3)弦楽器、シンバルなどの音の表面が滑らかで心地よいきれいな音
(4)ドラムやブラスなどのアタック音が鋭く聞こえ、かつうるさくない
(5)ホールトーンや音の奥行き感などが十分感じられる
(6)ボーカルなどの複雑な周波数分布を持つ音が滲まずに一体となって聞こえる
一般的なトランジスタアンプは、特に(3)と(6)が難しい。恐らく不可能。
色々聞いて中高音ホーン駆動アンプに定着したのがこれ。
MingDaのMC-300ASE
(1)~(6)はほぼ満点に近い感じだが、特に(2)と(6)が素晴らしい。シンバルの音、弦の音、ボーカルが特に素晴らしく、滑らかで色っぽく、背筋がゾッとする感じ。
今回初めて300Bの無帰還アンプを聞いてみたが、私の目指す音色はこの方向であることを確信した。それと較べると、NFBが多く掛かったアンプは特にボーカルが滲んでいるのが良く判った。
有名なFull Music 社のナス管の300Bを無帰還で使っている。ドライバー段もGT管による強力駆動。整流管も2個用いられている。重量も30Kg程度あり、外観もシックでかっこ良く私好み。

- 2013/07/14(日) 23:31:54|
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Ken さん
こんにちは。
私は初めて無帰還アンプの音を聞きましたが、ピュアな感じにビックリしました。ボーカルもキレイですね。私はこの方向で間違いないと思いました。

- 2013/07/15(月) 09:02:19 |
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- Cocoパパ #-
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"NFBが多く掛かったアンプは特にボーカルが滲んでいるのが良く判った"とありますが、これって無帰還でなくて有帰還アンプになります、それに真空管アンプの場合NFBは多く掛けない方が良いと思います。
私は現在WB300Bシングルアンプを作って聴いています。
無帰還アンプの特徴は動作が単純であり、入ってきた信号をそのまま出力しますから、奥行き感・立体感があり、細かい音まで聞こえます。
これが最大の特徴だとおもいます。
- 2013/07/15(月) 07:49:32 |
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- Ken #e1X.VQNg
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