
我が家のシステムでは、電源やケーブルなどの細かい差にはあまり気を使っていません。
電源も200Vから絶縁トランスで取ってきたりもしていますが、最近は100Vの家庭用コンセントも平気で使っています。信号ケーブルもベルデンの8412を使うようになってから、それ以外を使う気も無くなりました。そういった細かい事に気を使うよりもっと大事な事がたくさんあるからです。
我が家はマルチシステムなので、スピーカーユニットや各帯域のアンプ、チャンネルデバイダーなどを良い物に変えればシステムはどんどん良くなっていきます。そういった大きな変更をどんどんしていくと、細かい事はだんだんどうでも良くなってきます。不思議な物で、良いアンプは家庭用の普通の100V電源でも良く鳴ります。かないまるさんも電源を200Vから引いて絶縁するのには疑問を呈しておられました。(唯一電源の絶縁の意味があるのはデジタル機器がある場合だそうです。) 私もやっとその感じがわかってきました。
スピーカーケーブルもあまり差が感じられなくなってきます。我が家のウーハーはなかなかうまく鳴らなかったけれど、70Kgの砂袋を乗せたらまるで別物のように鳴り出しました。それにかかった費用はたったの1000円程度。そういった経験をしていくと細かい事に気を使う気になれなくなってきます。もちろんそれぞれの部分で最低レベルは超えている必要はあるけれど、微妙な差に大金をかける必要性は感じられなくなってきたのです。
だから私は、スピーカーケーブルに何十万円もかける気はまったく有りません。わずかの差のためにそんなお金をかけるなら、もっと別の使い方をします。
我が家のアンプは、今一番のお気に入りのFOSTEXの600(2号機)は、ジャンクで5000円で買ったもの。ジャンクだったけど、コネクタを変えたりしたらちゃんと使えたし、いくつか改良したらピカイチのアンプになりました。新品なら50万円出しても買えないレベルではないかなー。。。
スピーカーの比較用に一般的には評判の良い新品時には30万円以上した3WAYスピーカーも仕入れてみたけど、我が家のマルチシステムの敵にはまったくなりませんでした。こういう出来上がったスピーカーでより良い音を聞こうとすると、電源に凝ったり、ケーブルに凝ったりするしか改良する方法が無いんですよね。
高額な良い音がするはずのオーディオ機器を意を決して買うと、今度はそれに自分が縛られて、どんどん色々な細かい変更にお金をかけざるを得なくなってしまいますね。だから私は、スピーカーは既製品を買う気は金輪際ないのです。絶対どこかの音が不満になってくるけど、自分で手を入れられないと、あとはケーブルや電源などでがんばるしかなくなってしまいます。そうなると泥沼です。
以前に新品で買った30万円のスピーカーのローンはまだ払っています。物はとっくにオークションで売っちゃったのにね。もう二度とそんな大金をスピーカーにはかけないよ。:-)
オーディオは使いこなしが何より大事でしょう。高い物買ったって上手く鳴るわけじゃないし、不満がなくなるわけじゃない。あまり細かい事に気を使わずに、色々な部品メーカーの口車に乗らずに、オークションを活用して大胆にシステム変更しましょう!
そういう意味ではマルチシステムは最初の障壁は高いけど、やり始めると自由度が高くてあまりお金がかからなくなってくるので、むしろトータルコストは安いと思います。もしマルチでなかったら、スピーカーの音が気に入らなくなると、スピーカーシステムを丸ごと変えなくてはならなくなってしまうんですよね。それが出来ないとケーブルや電源に凝るしかないですね。そうなるとドツボです。マルチシステムならスピーカーユニットを変えてもチャンネルデバイダーでチョコチョコっとレベルやクロスオーバを調整するだけです。
皆さんもぜひマルチシステムにチャレンジしてみてください。奥深くて、融通が利いて楽しいですよー。
- 2010/09/17(金) 22:38:18|
- システム解説
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