PCオーディオしか知らない私のような人間にはFireFace UFX は理解するのが大変だった。色々調べても真に理解している解説書は無い様だった。何故かと言うとFireFace UFX は単なるインターフェースではなく、高度なデジタルミキシング機能が中央に入っているからだ。
そもそも全体ブロック図がマニュアルにも載っていないが、本体の上パネルには書いてある。。。マニュアルも最悪だ。DTMやDAWの予備知識がある人を対象に書いてあるから、PCオーディオしか知らない人にはチンプンカンプンだ。

ここで大事なのは真ん中にある四角の箱が高度なDSPになっていて、全ての入力をリサンプリングして出力に出すと言うことだ。サンプル周波数はセッティングウィンドウで32KHzから192KHzまでで設定できる。
これにより全ての入力を一括して扱うことが出来るデジタルミキシングシステムが構成されている。
これを扱うソフトウェアコンソールが下図の ”TotalMix FX ”と言うわけだ。

これが大前提で、これを理解しないと単なるPCオーディオの頭から抜け出すことができず、さっぱり判らないシステムだ。DSPによるデジタル処理やジッター抑制技術に絶対の自信があるシステムだとも言えよう。
FireFace UFX の機能は、大きく分けると
(1)アナログ信号を内部用デジタル信号に変換しリサンプリングする(マイクとライン)
(2)PCからのデジタルオーディオ信号を内部用に変換しリサンプリングする(D/D機能)
(3)AES/EBUや光SPDIF(ADAT)信号を内部用のデジタル信号に変換しリサンプリングする
(4)上記で取り込んだ内部用デジタル信号を好きなようにミックスして出力チャンネルに出力する
(5)出力チャンネルはアナログだけでなくAES/EBUやADATなどのデジタルもある
(6)出力チャンネルでイコライザやコンプレッサーなどの音響処理をする
(7)各出力チャンネル毎に全ての入力信号の音量を自由に設定できる
(8)マスター出力(設定可)にはリバーブやエコーがかけられる
(9)出力チャンネルの出力レベルは、-10dB, +4db, Hi の3レベルが選べる(便利だ!)
などなど。
単なるオーディオインターフェースではないと言うことが判ると思う。
- 2013/05/26(日) 21:01:44|
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