PlayPcmWinを聞いて思ったのだが、これほどPCオーディオのデジタル部分のソフトウェアで音が変わると言うのも驚きだし、かつSPDIF上でサンプリングするとデータエラーが無いという報告が本当なら、すべてのこれらの音の差はD/Aコンバーターチップに入力されるI2Sのビットクロックの質に起因すると言うことが出来る。
これは広い意味ではジッターの一種であるが、私が受けるジッターのイメージは、ppm単位でのクロックのズレであると思っていた。しかし、下図に書いたような音の悪さはそのような小さなジッターではなくもっと大きな単位のジッターが有る事が原因だと考えられる。SPDIF上では恐らく10%程度のクロックのズレがあってもエラーにはならないと考えられるから、数パーセント程度のズレが起きているのではないだろうか。しかもズレ方にも個性があるであろうから、下図のような音質の差になるのではないだろうか。
音質上で考えるなら、数パーセントのビットクロックのズレならこれはもうデータエラーの仲間だと言っても過言では無いと思う。”時間的なデータエラー”と言っても良いのかもしれない。サンプリングしてエラーにならなければビットパーフェクトと言う考え方はおかしい。
ファイルとしてこっちからあっちへデータを送るだけならこれはエラーにはならないからビットパーフェクトだ。だが、このズレのあるビットクロックを音楽再生の基本タイミングとして使うなら、これはエラーと言わざるを得ない。ジッターなんていう可愛い物ではない。
この大きなジッターが実際に有るのか、有るならどこで乗ってくるのかを今後見つける必要があると思う。


- 2012/12/15(土) 01:21:14|
- ジッターについて
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ぼんさん
閾値(電源の影響も含め)の変化は影響有る様におもいますね。電源のノイズはこれに影響するのかも知れないですね。
- 2012/12/21(金) 09:56:23 |
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- Cocoパパ #-
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ぼんさん
確かに細かなジッターの原因がいろいろ有りそうですね。。また、ソフトウェアの差に起因する大きなジッターについても考えたいです。
- 2012/12/19(水) 18:48:58 |
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- Cocoパパ #-
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オーディオ回路では耳でしか調べようがありませんが、汎用ロジックICでの話ですが、温度によっても各ICのHigh/Low入力しきい値が若干変動しますので、コールドスタートからすぐのリスニング(しきい値が過渡的な状態)と、十分な暖気運転後のリスニングでは、しきい値の安定の仕方に違いがあるはずです。
また、各ICのしきい値にモロに影響する電源回路の電圧も温度によって違いが見られるはずです。一応これも限定的ですが、ジッタのもとといえるかもしれません。
- 2012/12/18(火) 00:21:08 |
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- ぼん #mQop/nM.
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秋月のこれ:
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06174/ にSRAMを組み合わせたらどうでしょうねぇ...
クロックモジュールの入手がボトルネックになりそうです。
- 2012/12/15(土) 10:31:06 |
- URL |
- kei #N/7Pc.D2
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