マニュアルをいただいたので、ハードウェアトランスポート:SDTrans384 について判ってきたことを少しずつ。
結構凝った構成だ。
1. SDTrans384 には下記のコネクタ又はジャンパー(インターフェース)がある
思ったより融通が利く。D/Aに対しいろいろな使い方が考えてある。
(a) 電源コネクタ 5Vを供給する端子 センタープラスのアダプタ用ジャック
(b) SPDIFコネクタ BNCタイプのSPDIF出力
(c) PCM/DSDモード切替 PCMかDSDかまたはそれの混在かを選択
(d) I2S/DSD端子 3.3V CMOSレベル、8ピンヘッダー(LRCK,DATA,BCLK,MCLK)
(e) I2S/DSD端子 LVDSレベル、HDMIコネクタ、PS-Audio準拠、絶縁用電源供給可
(f) リモートI/O端子 基板上のスイッチやLED、Muteの信号を外部に繋げる
(g) 個別電源供給端子 内部の各部に個別に電源を供給する場合のコネクタ(普通は使わない)
(h) 外部クロック供給端子 外部から高精度クロックやD/Aのクロックを供給する場合に接続
(i) バックライトoFF バックライトを消すことが出来る
(j) I2C 現在未実装
(k) 4逓倍クロック切替 4逓倍のMCLKをD/Aなどに対し出力し、D/Aと同期させる場合は設定する
(l) HDMI電源供給切替 HDMIコネクタに絶縁回路用の電源を供給する場合の設定(無し、5V、3.3V)
2. PCMとDSDのファイルが混在していても再生できるそうな。
私はDSDには興味ないが、欲しい人には欲しい機能でしょう。
3. SDカードで対応したファイルシステムは、FAT16とFAT32
4. ファームのアップデートも出来る
5. 操作性は最低限って感じだなー。。。再生停止、順送り・逆送り、モードボタンしかない。
モード切替でフォルダーのジャンプも出来るので、曲だけでなくアルバムを選ぶことは出来る。
6. WebにあるD/A側のクロックでSDTrans384を動かす回路"SDTrans-Sync方式"は付いていないようだ。
7. D/Aとの同期化が重要視されていて、トランスポートからのクロック供給とD/Aからのクロック供給について考えてある
8. DAC9018S基板との接続を考えると、4逓倍クロックの供給も視野に入れないといけないようだね。。。
うーん、この設計は驚異的だ。。。思った以上にすごい。音はまだ聞いていないが、これだけ考えてあるなら音が悪いはずはない。聞かなくてもわかる。(ちょっと乱暴だなー)この設計者の方は何者なのだろう?技術も凄いが、設計哲学も凄いと思う。
しかし、選曲方法はスイッチで多くのフォルダー(アルバム)から選ぶと言うのはあまりにも原始的なUIだなー。使い勝手の部分をもう少し改善する手段はないものか。。。

これが使えれば、PCのexplorerで再生するファイル(アルバム)を選べるかな?
- 2012/11/25(日) 22:04:17|
- SDトランスポート
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なるほど、面白いアイデアかもですね。
gmpc あたりを改造して、PQI air の特定ディレクトリに再生対象の曲をコピー(rcp?)してから再生スタート、とかするとできるかも、と思いました。
- 2012/11/27(火) 01:12:38 |
- URL |
- kei #N/7Pc.D2
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