

スピーカープロセッサについてあまり馴染みのない方も多いと思うので、数回で解説しようと思う。
スピーカープロセッサはプロ用の機材で、もともとはイベントのPAなどでスピーカーの特性を補正したり、ハウリングを抑えたり、クロスオーバーに使ったりといった用途の物で、デジタル処理のサウンドプロセッサーである。
有名なのはベーリンガーのDCX2496などが安くて手ごろだが、残念ながら音はあまり良くないという評判だ。
DBXの高級機種である4800が評価も良いようだが、いかんせん値段が高い。
私が愛用しているのは、Panasonic:RAMSAの ”WZ-DM35”。 この手の物としては評価が高い。定価は294000円で、今も売っている販売店もあるが、オークションや通販店で完動品3万円(妥当な落札価格)程度で手に入る。ベーリンガーやdbxの低コスト品などより音が良いと言う評判だ。
WZ-DM35販売店ブロック図のように恐ろしく高機能。グラフィックイコライザー、パラメトリックイコライザー、チャンネルデバイダー(-6dB/Oct~-24dB/Octで設定可能)機能もある。アナログ入力しても良いが、AES/EBU入力もあるので、HiFace Evoなどと繋げば内臓D/Aだけで2WAYステレオのシステムがほとんど出来てしまう。音も素晴らしく良い。
弱点は、若干古いので、デジタル入力が48KHz専用であることと2WAYステレオまでの対応(2台使えば4WAY可能)であること。再生ソフトの方で48KHzにしてやる必要がある。しかし、その音はまことに素晴らしい。我が家のメインのシステムに引けを取らないくらいで、少々がっかりしてしまうくらい簡単に素晴らしい音が出る。ライントランス(TAMURA TD-2)と組み合わせると最高だ。
DCX2496は機能は素晴らしいがアナログ回路が駄目だという評判だ。改造すればよくなるらしいし、改造方法の記事も多いのでぜひ試してみて欲しい。これは25000円くらいで新品が買える。家庭用で手ごろな物がないのがスピーカープロセッサの難点だ。
とりあえず私はWZ-DM35の音で満足しているが、DBXの4800が欲しいナー。。。
- 2012/06/27(水) 00:56:48|
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