
高級なオーディオアンプには、RCA端子だけでなく、XLR端子も付いている場合が多い。
私も形状的にはXLRが大好きだ。コネクタ自体も重量感があり、しっかりしているし、バランス駆動だというのにあこがれたものだ。
だが、音に関して言うとRCAの方が良いという話がもっぱらだ。
私も最初はバランス接続のXLRの方が良いに決まっていると思っていた。だが色々実験してもXLRが良いということは無く、むしろRCAの方が良かった。不思議に思ったものだが、これは冷静に考えればすぐにわかる。
家庭用のオーディオに関して言うなら、長い距離を接続するわけではないので、バランス駆動でライン接続することには全く意味がない。バランスだから音が良いということは無い。(アンプによっては回路的にバランス回路の方が音が良いという可能性はあるが)しかもXLR端子は外観的には凄くしっかりしているが、中の端子はというとそれほど良いわけではない。ごく普通の接触部だ。しかもグランド端子が特に接触面積が大きいわけではない。
一方、RCA端子はホット側の端子もXLRよりは太いし、グランド端子ははるかに大きくて接触面積が大きく、強力に圧力をかけることも可能な構造だ。
ノウハウの集大成2(電源の絶縁について)で書いたように、家庭用オーディオでは機器間のアナロググランドをいかに蜜に接続するかが、電源からの回り込みノイズを防ぐ上で非常に重要である。なので、接触部が強力なRCA端子の方が音が良いのだ。
プロ用機器は長距離を接続しなくてはならないから3端子のXLRを使ってバランスで駆動し、コネクタが外れては困るから外観がしっかりしているのだ。プロ用だから音が良いということはまったく無い。
XLR好きの私としては残念ではあるが、これが現実だ。間違った有り難がり方をするのはやめよう!
- 2012/06/14(木) 22:30:24|
- ノウハウの集大成
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- 2012/06/19(火) 04:50:40 |
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