今思うと、HiFace Evoから I2SでD/Aコンバーターチップに接続できたのが良かったナー。音が画期的に良くなった。これ以降、本当に無駄な物を排除できて真の良い音が確認出来たと思う。D/Dコンバーターの重要性を再認識した時でもあった。
2010年11月の記事
hiFace EvoのI2Sについて、海外のWebを調べてみたら、すでにD/Aコンバーター機器に接続している人がいた。接続上の注意点も書いてあった。さすがUSA!それに勇気付けられて私もトライして見た。hiFace EvoとD/Aコンバーターチップ:PCM1796のマニュアルを良く読んでみると、どうもそのまま繋げば動きそうな気がしてきた。さっそく接続ケーブル(RJ45)を作ってやってみた。

写真のように大変シンプルな構成。hiFace EvoとD/Aコンバーター基板のみ(もちろん電源基板はあるが)。 I2S信号は直接(バッファすら通さず)D/Aコンバーターチップ(PCM1796)に入力される。I2S信号は25mAまで駆動できると書いてあるので、距離が短ければ問題ないでしょう。
結果的にはあっさり繋がった。音はどうか?
これがすごい!SPDIF接続では若干おとなしく、音の背景の静かさが足りない感じだったが、それも完全に無くなり、すばらしくクリアで深みがあり、ダイナミックで、且つ弦の音などもきれいな音に変身。シンバルの音はクリアな”ツーン"という音に、パーカッションやブラスは綺麗な破裂音に、生ギターの音は色気のある響きに。言う事なし。こんな音を聴くのは初めてだ。
念のため、PCオーディオFANにおまけで付いていた176.4KHzのソースも聴いてみたが、問題なく再生される。この音もすごい!こんな音だったのね。。。
D/Aコンバーターチップに直接hiFace EvoのI2S信号を繋いだ人は他にはまだいないかもね。:-)
これで判ったのは、世間一般で "D/Aコンバーターの音の質"といわれている場合の、音の良し悪しの要素はD/Dコンバーターの質と、その出力をD/Aコンバーターチップへ渡すまでの伝送(SPDIF)で決まっているという事。SPDIFという信号がいかに音を汚しているかがわかる。それと、この小さなD/Aコンバーター基板の音が素晴らしいという事。(SPDIFという非同期の汚い信号を使わなければ、ΔΣでデジタルフィルタ式のD/Aコンバーターでも素晴らしい音が出せるという事)
I2S信号での接続はビットクロックとデータ信号、LR信号による完全クロック同期だから業務用機器で行われているワードクロック同期より確実だと思います。ただし、I2S信号での接続は10cm程度にする必要があると思われます(きちんとバッファで受ければもうちょっと延ばせるでしょうが)。 一般の人には向かないね。マニアだけの楽しみ。:-)


I2S用のRJ45ケーブルは被服を剥くとこうなってます。このケーブルの場合は1番ピンは茶色で、2番ピンはそれとツイストペアになった白、3番ピンは緑、5番ピンは青、7番ピンが橙色でした。
- 2012/06/04(月) 00:12:26|
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