
クロスオーバーについて、実験したり他の方のWebなどを読んでみると、暫定的と思っていた上記のセッティングがかなり理にかなっていることが判ってきた。聞いた感じも文句なし。
理由は、
(1)ウーハーの駆動はパワーアンプ直結にしないと、せっかくのアンプのダンピング力が生かせない。
LやCを間にかませたくない。
(2)ウーハーのクロスオーバー(200Hzなど)をスピーカー側でLやCで行おうとすると、
とてつもなく巨大な素子が必要で非現実的。(LやCの価格も恐ろしく高い)
(3)中高音にチャンネルデバイダーを通すと明らかに音が悪くなる。高音スピーカーから出るノイズ
も気になる。(チャンネルデバイダーにはOPアンプが20個以上使われている)
(4)中高音のクロスオーバーはスピーカー側のパッシブ素子でやった方が音が良い。
1.5KHzくらいなら、リーズナブルな大きさのLやCで実現できる。
(VRS800には内蔵されている)
(5)中高音用アンプに入れた低域カット用コンデンサーは実際にはスピーカーの保護のためであり、
クロスオーバーとしての意味はほとんど無い。クロスオーバーは中音ドライバーの低域再生能力で
決まっていて、チャンデバ並みのかなり急峻なカットである。(メカニカルなクロスオーバーともいえる)
(6)低域アンプの入力の高域カットをコンデンサーだけで行おうとしても、-6dB/オクターブでは
ウーハーから高域が出てしまって中高音が濁る。チャンデバで急峻にカットしないと
中高音に影響してしまう。もし低域クロスオーバーを-6dB/オクターブのフィルターで
行うなら、中域まできれいに再生してくれるウーハーでないといけない。(20cm程度が良い)
ということで、上図の構成が我が家のスピーカーには理想的であると思われる。
もし、中高音をマルチで(3WAYで)駆動するなら、下記のようなアッテネーターを使ってみたい。

これを入れれば少なくとも高音ホーンスピーカーから出るチャンデバのノイズはうまく消すことが出来ますね。
- 2011/12/29(木) 00:52:08|
- クロスオーバー
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