
オーディオが好きで色々な改善を試みていると、だんだんに何を求めているのか判らなくなってくることがある。解像度を良くしていろんな音が聞こえるように改善していくと解像度は高いんだけどなんだか音楽が楽しくなくなってしまったりする。
だがとにかく色々なことを試していると、ふっと”音が腑に落ちて”求めていた音が何だったのかが見える時がある。今の我が家のシステムはその状態だ。システムをシンプルにする方向に改善しオペアンプを色々変えて、たまたま
LME49860+LT1037+LME49860
の組み合わせにしたら、全ての音が腑に落ちた。久しぶりの体感。
アタック音も凄いし、解像度も高くて色々な音が聞こえるんだけど、クラシックの弦の音やボーカルなどは凄くやさしいきれいな音で直接音と間接音がきれいに繋がって部屋に音が充満するような感じだ。一言で言うと音場再現と音楽性が高い音という感じ。
何かのソースだけが凄く良く聞こえるというのではなく、ジャズやクラシックやポピュラーなど何を聞いても凄く味わい深く聞こえる。何度も何度も時を変えて色々なソースを聞いても味わい深い。”あー、これだったんだ”って言うのが納得できる。
オーディオを本気でやっている人はきっとこういう体験をされていると思うけど、この瞬間がいつ来るかがなかなか判らない。こうやれば必ず腑に落ちるって言う黄金律もないし。
もちろんその次のレベルになるとまた次のレベルで”腑に落ちる"わけだからどんどんゴールは先に行くけれど、オーディオはこの”腑に落ちる"瞬間を求めてやってるんではないのかなー。
Webで色々な記事を見ても、オーディオショーなど聞きにに行っても、このレベルに達している記事やブースの数は少ないよね。多くが技術的自己満足のレベルでしょう。その方が簡単だから。
なるべく多くの人が、この腑に落ちた音をなるべく手っ取り早く得られる様にできないのかなー?てのが私の夢です。それが唯一の本当のオーディオを取り戻す方法だと思うから。
- 2011/11/06(日) 00:59:59|
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