
LM3886のアンプにコンデンサーアレーをぶち込んだ。ニチコンの低インピーダンスタイプHEシリーズにしてみた。これにした理由は、秋月で安く売っていたからでこれといった理由は無い。コンデンサーアレーにする分にはオーディオ用の高い物を使う必要は無いと思っている。(高周波特性を改善するのでは無いから)
ニチコンHEシリーズ電解コン1500μF50Vを20個使った。パスコンは、積層セラミックの1μF。AC入力は22V x 2でDC出力は±30Vになっていた。
今回は基板に実装せず、直配線。この方が特性は良いだろうと思う。また、ちょうどうまい具合にケースに収納できた。
やはりコンデンサーアレーを入れると音が劇的に変化する。単に15000μFを1個入れたってこんなに音が良くなりはしないと思う。手間ひまかける価値がある。D/Aコンバーターの時もそうだったけれど、低音が豊かになりそれに伴い中高音もきれいになる。この差は凄い。一度入れたら二度と元には戻れない。
以前は不足気味に感じた低音が豊かになり、音の重心が下に来て良い感じになった。このイメージはいままではB-2301Lでのみ感じられた心地よさだ。
物足りなかったクラシックのオーケストラの迫力が出て中高音もきれいで分解能が高くなった。Jennifer Warnesの重低音もしっかり出るようになった。ジャズの臨場感がアップ。Julia FischerやGlenn Gouldのソロが凄い臨場感で細部の音まできれいに聞こえて全く別物に聞こえる。Hellen Merrilのボーカルやトランペットも素敵にハスキーでパリパリの魅力的な音だ。初期のシカゴのブラスのユニゾンも今まで聞いたことがないぐらい凄くきれいに聞こえる。
不思議なことに低音が良くなっただけではなく、中音の歯切れもよくなり、分解能も上がり、且つ高音がきれいで音がうるさくなくなる。やはり低音がしっかりすると全体がよくなるんだね。
これに類似のアンプやD/Aコンバーターをお持ちの方は、騙されたと思ってぜひ試してみてください。今回かかった費用は、電解コンデンサーが五袋(20個)で500円(4個入り一袋100円)、積層セラミックが二袋で200円。電線少々。合計700円だ。
私はオーディオに関しては理屈は改善の指標にはするが、実装した後は理屈は一切信用しない。自分の耳で聞いて音が良くなったかどうか。それだけだ。
やっとヘッドホンアンプが完成した。これで次のステップへいける。
- 2011/08/07(日) 16:55:51|
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