
前にも書いたけど、良いD/Aコンバーターだと音楽ソースのサンプリングが44.1KHzでも十分良い音がする。192KHzと比べて有意差は感じない。悪いD/Aコンバーターだと192KHzの方が良く聞こえる。逆に言うと、192KHzで録音したからって必ず音が良くなるわけではない。正直私は音の良いハイレゾソースをほとんど聞いたことが無い。録音技術が伴ってないからだ。サンプリング周波数より録音技術や再生システムの差の方がはるかに大きい。安直に192KHzの方が音が良いなんていうと、”私のD/Aコンバーターは質が悪いですよ"といっているような物だ。。。
同じようにヘッドフォンアンプも本当に良い音の物で聞かないと本当の音はわからない。LM3886で聞くヘッドフォンの音は今まで聞いたアンプのどれよりも良くなった。スピーカーの駆動となると別だろうが、ヘッドフォンに関して言えば、いままで最高だと思っていたSRP-P500やB-2301Lも全くかなわない。
今日、音楽を聞いていて驚いた。ビートルズの "Let It Be" の "GetBack" は、4人が適当に音を出しているところから突然曲が始まるのでどうやって音を合わせているのか不思議に思っていた。だが、今日初めてわかったのだが、バックで空間全体に広がるようなかすかな声で ”ワン、ツー、スリー、フォー”と言う声が入っていた。多分ポールかリンゴの声ではなかろうか? LM3886のアンプで聞いて初めて判った。(気がついてから他のアンプでも聞こえるようになったが) 他にも Shelby Linn のギタリストが間違って弦をはじく音、Jachintaが口を動かす音、LA Fourのフルート奏者が待っている時に口を動かす音などなど色々聞こえにくい音が聞こえるようになる。
音のフォーカスの良さでこんなに聞こえ方が違うとは思わなかった。一度良い音を聞いてしまうと元には戻れない。。。LM3886は間違いなくすばらしい素材だ。それをどこまで生かしきれるか、アナログ回路の使いこなしを極めるべきだなと思っている。だからLM3886アンプの改造にこだわっている。
音がきれいで、空間表現も良く、ダイナミックレンジも良く、音のフォーカスが良いアンプと言うのは本当にめったに無い。。。
- 2011/07/30(土) 01:54:29|
- アンプ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0