もう20年以上前に知り合いのJAZZバンドの方たちがスタジオで練習するのをPCM-F1で録音した。その頃は録音エンジニアになろうかと本気で考えていた頃だから結構気合が入っていた。
場所と機材をお借りしただけでセッティングなどは自分でやった。中くらいのクオリティーのスタジオだと思う。本格的なマルチチャンネル録音が可能なスタジオで、ミキシングルームでモニタースピーカーの音を聞きながら卓を調整し、ミキサーからダイレクトにPCM-F1に繋いだからこれ以上ストレートな音は無い。今聞いてもびっくりするくらい音がいい。録音機自体のS/Nがめちゃくちゃ良いからわざと録音レベルを落として録ったのを思い出した。今思っても正しい録音ポリシーだったと思う。
ドラムのアタック、シンバルのツーンと言う音、ピアノの音のきれいさ、音の奥行き感など今まで聞いたどんなソースより良いように思う。まあ、ボーカルがオフ過ぎたりとか、ベースの音像が大きすぎたり、ゆるかったりとか色々難点もあるけれど、アマチュア録音マニアがアマチュアバンドの演奏をとったにしてはすごく良いと思う。
これを聞いて思うのは、”ジッターなど全く感じない"、”シンバルの高域もすばらしい"、"Dレンジ感もすばらしい"などで、すばらしい音に聞こえる。16Bit、44.056KHzとは思えない。はたして本当に24Bit、192KHzなんてフォーマットが必要なんだろうか?と言うことである。24Bit、192KHzの方がよく聞こえる場合があるのは、何か別の原因があるのではないのだろうか?と思ってしまう。。。
私はフォーマット自体に関しては、24Bit、192KHzなんて要らない!と考えている一人である。意味わかるかなー? 24Bit、192KHzにすることでフォーマット自体の問題ではない何かが解決されるのではないのかな? 例えばローパスフィルタの良し悪しとか、デジタルフィルタの癖とか。。。
はたしてこの20年~30年、コスト以外のデジタルオーディオの技術は進歩したのだろうか??
- 2011/04/27(水) 23:12:12|
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