
30年程前、SANSUIのBA?F1というパワーアンプを持っていた。定価で12万円で、買値は製品寿命だったせいか7万円くらいだったと思う。すごく重くて家まで手で運ぶのが大変だった。(今となっては良い思い出だ)自分としてはずいぶん奮発して買ったつもりで、うれしいことに音も大変気に入っていた。SANSUIらしいダイナミックでパワフルかつ十分きれいな音だったと記憶している。それで長岡鉄男さん設計のFE203Σを2発使ったバックロードホーンを鳴らしていた。ソースはアナログレコードで、ORTOFONのMC20カートリッジにイコライザーアンプは金田式のDCアンプを自作した物にパッシブプリを繋いで聞いていた。
今思うと当時にしては先進的なことをしていたと思うし、良いバランスの組み合わせだったと思う。この時の音を今でも超えられていないような気がする。(D/Aの出す音は今の方が良くなったけどね)
その後、CDが出てきてデジタルだから良いに違いない、悪いはずがないと思って全部のシステムを入れ替えた。それが間違いの始まりだった。SONYのCDP?555ESDとDAS702ESを手に入れてそれなりに満足していたが、何も手を入れられるところが無く、欲求不満になり、オーディオから撤退した。アナログレコード以外は全て捨てた。(今ならオークションに出したのにね)
時代は変わって、PCオーディオになって再び自作の道が開けた。D/Aコンバーターを自作できるなんて夢のようだ。
最近、ずっと気になっていたSANSUIのパワーアンプ:B?2301Lを手に入れた。古き良き物量投入時代の名機。こんなに重たいアンプは、今後日本では2度と生産できないでしょう。生きているうちにお目にかかれてよかった。SANSUI製品もなくなってしまったしね。。。(メンテはまだしてくれているようですが)
いつものようにまずはヘッドホンアンプとして鳴らしている。
実にすばらしい音だ。きれいでダイナミック、臨場感や分解能もすばらしい。KSA?80Bより臨場感やダイナミックさでは上を行っている。間違いなく我が家で最高のヘッドホンアンプ。(やっぱりヘッドホンアンプは数百W級のパワーアンプでないと駄目なんじゃない??)
いずれはスピーカーも鳴らしてみたいが、当分はヘッドホンアンプで楽しませてくれそう。すばらしい音だと思う。夜中にうっとり聞いてしまう。やはりSANSUIは国産メーカーでも別格か?メーカーの実体が無くなってしまったのが残念だ。。。
- 2011/02/17(木) 21:26:43|
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