いろいろなデジタルミキサー(実体の有るもの、PCソフトのもの)も使ってみたが、あらかじめ決められたバスやら機能やらがどう接続されているのかを理解するのに時間がかかる。それに比べて DME Designer は自分で必要な機能と回路を絵で設計できるので、こんなにわかりやすいものは無い。バグっぽいものもある(上手く設定できないとか。。。)し、何でこの機能をここで設定するの?とか思うことも有るが、総じていえば僕はすごく気に入った。
まず最初に新しいプロジェクトを始めるとこの画面になります。
AREAとか、ZONEとか階層構造で出てきますが、施設で使う時の話なので、私の様なオーディオマニアには関係ないですね。
左のメニューにYAMAHAの機材や他の機材が出てきます。DME24Nを選んでクリックします。

そうするとGroupのセッティングウィンドウが出てきます。サンプリング周波数やらを設定してOKをクリックします。

すると、Zoneの中にDME24Nが出てきます。Zoneというのもどういう意味が有るのか良く分かりませんが、オーディオマニアには関係ないでしょう。

次にそのDME24Nを右クリックして、Property を開くと画像の設定に混じってIOスロットの設定が出てきます。ここで刺さっているMY16-AE基板を設定します。

すると、画面上のDME24NのアイコンにMY16-AEが追加されます。

DME24NのアイコンをWクリックすると、このDME24Nに属するIOが出てきます。左が入力、右が出力です。スロットのIOも出ています。

次に左のメニューから例えばEQなどを選びます。いろいろなEQを選ぶことが出来ます。Wクリックしてウィンドウの中に配置します。EQをドラッグして好みの場所に移動させます。

入力と出力を線でつなぎます。始点で1回クリックし、終点でもう一回クリックすれば繋がります。ここでは、AESデジタル入力からイコライザーに、イコライザーからアナログ出力回路に繋ぎました。AES入力は1つのコネクタが2ch(左右)です。これが最低限の設定で、デジタル入力からアナログ出力にイコライザーを通して信号が出力されます。(イコライザーは無くても音は出ますが。)

次は試しにEQとクロスオーバーの有る回路にしてみます。
左のメニューからそれぞれを選んで配置します。クロスオーバーにもいろいろな種類があります。

各信号を線でつなぎます。今回は2WAYのクロスオーバーにしてみました。
また、イコライザーの出力をそのままデジタル出力にも出してみました。繋げない配線をしようとすると警告されますので、気にせずどんどん繋ぎましょう。

ここでクロスオーバーのアイコンをWクリックすると、クロスーバーのパラメーター設定画面が出てきます。周波数や減衰率など設定できます。

ここで、設計した回路やパラメーターなどをDME24N本体に書き込みます。DMEDesigner のメイン画面(上の方にある)の右の方にある 『 On-Line 』 をクリックします。これで、『 Synchronization 』 のプロセスが始まります。最初にポートの設定ウィンドウが出てきます。どのDME24Nに書き込むのかの設定です。

実在するDME24Nを選んで設定してOKします。

すると 『 Synchronization 』 ウィンドウが出てきます。DME24Nの候補が右画面に出てきますから、それを選んで Go-online をクリックします。 IPアドレスは事前にDME24N本体に設定しておきます。IPアドレスはUSBで繋いだ場合でも有効です。DME24Nを区別するために使っていいるのでしょう。

Synch Direction ウィンドウが出てきて書き込む方向を尋ねられるので、 DMEDesigner ---> Device を選んでOKします。

コンパイルが終了して書き込みが終わるとこの画面になって終了です。On-Line になると回路変更などは出来なくなります。回路変更する場合は一旦On-line を外します。再度オンラインする時には『本当に書き込むか?』と聞かれ、途中でミュートがかかります。不用意な音が出ないための配慮ですね。良く考えられています。さすがに業務用だけあります。

- 2022/10/16(日) 23:32:50|
- DMX(デジタルミキサー)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0