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Pure Digital Audio

デジタルオーディオ、ホーンスピーカー、真空管アンプによるピュアオーディオシステム

真空管の保護のためにB電源の投入を遅らせる

以前から気になっていたこと。

  『真空管の保護のためにB電源の投入を遅らせる』

と言う事が良く言われるし、特に直熱三極管の場合は守る必要があると言われるのだが、理由が良く分からずに困っていた。良く調べると、ここに書いてあった。

  真空管の保護のためにB電源の投入を遅らせる

我が家の2A3PPアンプの場合は、前段とはトランス結合なので、

『前段のフィラメントが温まらない→プレート電流が流れない→負荷抵抗で電圧降下が生じない→直結されている出力管のグリッドに異常な電圧がかかる→異常なプレート電流(プレート損失オーバー)→破壊』

と言う事はない。

だが、問題なのは、『直熱三極管のヒーターが温まる前にプレートに高圧がかかると、真空管内の不純物であるプラスに帯電した粒子が陰極に向かって進み、陰極が温まっていないと中和されずにそのまま激突し、陰極(ヒーター)を傷める。』

とのこと。 なるほど、出力管単体で問題があるんだね。カソード電極の有る傍熱管ならあまり問題ないけど、直熱管だとヒーターが細くて弱いから寿命が短くなると言う事の様だ。

B電源の遅延投入回路(手動: 中央のスイッチ)を設けた。チョークトランスの後ろのB電源をスイッチで切るようにした。





kairo2A3.gif
  1. 2021/05/03(月) 15:53:25|
  2. 真空管アンプ
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cocoパパ

Author:cocoパパ
 30年前の本当に楽しかったオーディオを取り戻しませんか?自分でいろいろなことをやってみて、どんどん良い音を探していた楽しいオーディオを。最近は色々な技術がメーカーのノウハウになってしまって、ちっともオーディオがたのしくありません。自分で作り上げられる楽しいオーディオを取り戻しましょう。


また、
オーディオは総合技術・芸術だと思っています。スピーカー、アンプ、音源(PCやD/Aコンバータ)、電源、部屋、音楽など全てがうまく整って初めて良い音で鳴るようになります。一朝一夕に実現出来ることではありません。


つまりオーディオほどハードルの高い趣味は無いと思います。車と違い、いくらお金を出しても買ったとたんに良い音がでることはまずありません。いかに使いこなすかは買った人ががんばるしかありません。そんな事に役に立つノウハウを書いていけたらと思っています。
  
ここでは、私が知ったいろいろなノウハウを公開したいと思っています。

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