DACユニットなどのデジタル回路の電源の質で大きく音が変わる事が分かったから、原点回帰してDACの実験を再開することにした。
ずっと以前に実験に使っていた、MITAKEさんのDAC関係の基板を引っ張り出してきて電源を改善すると音がどうなるか試した。(MITAKEさんの基板は、DACチップ、DAIチップなどが別基板になっているからこの手の実験には最高に便利だ。)
結果的に得られた音は驚きの音だった。ファインメット&コンデンサーアレーを使わない音は、2次元的に目の前に広がっているのだが、使った場合の音はそれが一気に3次元的に前後にも広がって聞こえる。各楽器が前後左右に立体的に聞こえるし、音場も3次元だ。目の前に3次元空間が現れた感じに聞こえる。空間が3次元的に広がったおかげで、いままで聞こえなかった楽器が聞こえてくる。曲のニュアンスが違って聞こえる。
デジタル回路の電源の質でこんなに音が変わるのかと驚くばかりだ。
ハッキリ言って、DAIやデジタル回路の電源による音の差に比べたら、DACチップやアナログ回路の音の差なんて微々たるものだという認識を持った。
今までいろいろDAC回路の実験していたつもりだったのだが、デジタル回路の電源を徹底的に改善してからでないと本当の実験は出来ていなかったことを初めて認識した。正直愕然としている。デジタル部の電源を改善すれば、PCM179Xからこんなすごい音が出るとは思いもしなかった。自身も恥ずかしい限りだが、世の中のメーカーのDACユニットでそこを追求しているものは無いとも言えるだろう。デジタルオーディオになってからメーカーはつまらないマーケッティングしかしなくなったのだと思う。(どうせ消費者は煙に巻いておけば何もわからないから。僕もずっと騙され続けていたんだな)そういう事だからオーディオが廃れてしまうのだ。。。
今後の課題は、安定化電源の差による音の差がどの程度か。簡易な物でも同等の音が出せるのかどうか。
以下は、その成り行き。
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まずはDACセットの復活。
DACキット(PCM1792)DAC基板セットはこれの3番の1792バージョン。まずはこのセットの状態で評価開始。
写真の様に電源を安定化電源から取り、ファインメット&コンデンサーアレーで低ノイズ化して音がどうか聞いてみた。
この段階でもファインメット&コンデンサーアレーの効果は確認できたのだけれど、どうも高域がシャンシャンいうし、なんだかピンとこない音で、PCM1792はこんなものなのかなー?(正直、メーカー製のPCM179Xを使ったDACユニットで良いと思ったものは無かった。)と思ったのだが、もしかしてDAI(DIX9211)が怪しいのかもと思って、以前に好印象だったWOLFSONのWM8804を使ったDAI基板に変えたら、驚くほど音が改善した。ワードクロックを使ったメインのDAC(DMX-E3000)と良い勝負のレベルまで来た。驚いた。
WM8804 DAIこの実験でも確信した。DACユニットの音質の多くの部分を占めているのが、DAI回路とデジタル部の電源のクオリティーなのだ。僕は初めてPCM179Xからまともな音が出るのを聞いた。
さらに、最初はDAIチップの5V電源もDACチップの5V電源も同じファインメット&コンデンサーアレーから繋いでいたのだが、それを2つの経路(写真参照)に分けたらこれまた驚くほど音質改善した。どうやら、チップごとにファインメット&コンデンサーアレーを入れるのが一番良いようだ。
こんな単純なセットからこんなすごい音が出るのだから、驚きとしか言いようがない。いったい今まで何をしていたのかと恥ずかしくなる。
この写真2枚は、ファインメット&コンデンサーアレー無し
この写真2枚は、ファインメット&コンデンサーアレー(2重化した)有り

- 2020/11/21(土) 21:55:59|
- DAC
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