この1年ではっきり認識したのは、SPDIF信号はアナログ信号だと言う事。
DMX-R100を導入して分かったのは、とにかく徹底してSPDIF信号をハイクオリティーにすればするほどデジタルオーディオは音が良くなると言う事。その差に驚いた。
SPDIFは、音楽信号の電圧軸と言う意味ではデジタルな数字を伝送しているが、時間軸(ジッター)と言う意味では全くのアナログ信号だ。DAC回路には通常PLL回路が入っていてその時間軸は入ってくるSPDIF信号に追従してしまうから、音質はSPDIF信号の時間軸的なクオリティーで決まってしまう。だからワードクロックを使って同期をかければ凄く音が良くなる。
しかもSPDIF信号のノイズ成分もジッターとしてDAC回路の音楽信号を直に揺るがしてしまう。
要するにSPDIF信号の時間軸的(+ノイズ的)なクオリティーがデジタルオーディオの音質(ジッター)を直に左右してしまう。
だからSPDIF信号はアナログ信号だ。(しかも時間軸に関してはアナログオーディオの方がはるかに質が良い。)
これはDAC回路をいくら頑張ってもどうしようもない。(もちろんDAC回路の悪い点はそれにプラスで音質を悪くするが)前段のデジタル回路の質を改善するしかないし、最終的には信号伝送にワードクロックを使うしかない。
SPDIF信号の歪率(時間軸的+ノイズ的ブレの大きさ)を測る測定器が欲しい。ないしは波形を汚くしたSPDIF信号を自由に作れる測定器が有れば、DACがどれだけ影響を受けやすいかを知ることが出来る。それらが有れば、デジタルオーディオの評価がきちんと出来て真の進化をとげるだろう。(もう手遅れなのは百も承知だが、、、、)
デジタルオーディオは音が劣化しないなんて言っていたら恥ずかしいよね。デジタルなのは電圧軸だけで、時間軸は全くアナログだ。しかも時間軸に関してはアナログオーディオの方がはるかに質が良いのだから。ウソの最たるものだろう。
前の記事にも書いたが、デジタルオーディオは進化の過程を間違って、ユーザーにそっぽ向かれちゃったんだよね。とても残念だ。

- 2019/10/11(金) 22:11:54|
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