調布方面の知り合いから『 PCM 501ES 』を改造してSPDIF入力が出来る様にしたモノが届いた。
とても音が良いとの事。 元ネタとしては、下記のイノキーさんの記事だそうだ。
イノキーさんの記事こんな昔のDACの方が最新のチップなど使ったハイレゾ対応のDACより良いそうだ。
昔のDACの方が音が良いと言う話はよく聞くが、その真偽は確かめた事は無かった。
でも僕は44.1KHzのPCMしかしていないし、ハイレゾが音が良いと思った事は一度もないから、あり得る話だとは思っていた。
結局オーディオは『○○方式だから音が良い』というマーケッティングにずっと騙され続けているからね。
『真空管よりトランジスタが音が良い』『アナログよりデジタルが音が良い』『PCMよりDSDが音が良い』『ハイレゾが音が良い』など、みんな嘘でしょう。
正しくは、『方式によらず時間をかけてちゃんと作ったオーディオ機器が音が良い』 だと思うな。
今回、これと最近導入した DMX-E3000の音を聞いて分かった。昔のちゃんと作られたDACの方が音が良い。
PCM-501ES とDMX-E3000 の音はすごく近い音だ。
とてもクリアで分解能が高く、エネルギー感が凄い。ホールなどの低域の空気感が伝わってくる。高域等の音の繊細さとは別次元のパラメータだ。
この音を聞いてしまうと元には戻れないな。
だが不思議に思うのは、この頃のCDプレーヤー+DACのセパレート型の音を聞いてもあまり良い音だとは思ったことが無かった。例えばDAS-R1などのDACも購入して聞いてみたが、まあまあ良いとは思うが、これほど良いとは思わなかった気がする。どちらかというと多少のもたつきを感じる音。(だからオークションで売ってしまった。)
PCM-501ESはNOS-DAC(ノンオーバーサンプリング)だから良いという事らしいが、DMX-E3000はNOSではない。
DMX-E3000はうちのメインDAC(高機能デジタルプリアンプだね)にすることにした。
僕は、どうもNOS以外の要素が有る様に感じる。。。(1ビット式が良くないとか?でもそれも違うな。。。)
どちらかというと、もともとPCMレコーダーは業務用の機器から始まっているから、コンシューマ製品とは設計思想(担当者)が違うのかもしれない。(SONYは部署が違うと技術の共通性はあまりなく、ライバルになってしまうので。。。)

- 2018/12/10(月) 14:27:53|
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コンパクトで三端子の置き換えにとても良いのですが、1608サイズのLEDはかなりはんだ付け難度が高いです。顕微鏡必須でした。
- 2018/12/28(金) 12:42:40 |
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- kei #N/7Pc.D2
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PCM-501ES改造の件です。
Yohineさんの情報を参考にして、電源を
https://www.switch-science.com/catalog/3067/に、IVをOPA2192に、NFBのR133/R233に15kΩをパラレル接続してゲインを二倍にしてみました。
素晴らしく変わりますね。さらにクリアに伸びやかになりました。昨晩は友人とIC103/203 OPA (出力バッファ)の差し替えで音質の変化を楽しみました。オリジナルのNE5532もバランスの良い音ですが、試した中ではAD8599が秀逸でした。
- 2018/12/26(水) 17:34:08 |
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- kei #N/7Pc.D2
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Yohineさん、貴重な情報をありがとうございます。
年末に向けて試してみたいと思います。
確かに過去の経験からしても電源は効きそうです。
- 2018/12/12(水) 18:25:24 |
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- kei #N/7Pc.D2
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keiさん
オペアンプはIVのほうが重要だと考えていて、OPA2192を使っています。バイアス、スルーレート、ノイズ、DC精度、このバランスが非常に優秀でお薦めです。
バッファ段は普通の音質変化なので絶対的なクオリティ変化がないと予想したので5532から変えていません。こちらも変えれば変わると思います。
あとはDACの+-5Vの電源を自分の設計のものに変えています。これは素晴らしく効果があります。もとが78-79系ですのでかなり足引っ張ってます。
最後にLPF手前のゲインをあげます。LPFが多段アクティブ構成のためノイズ源だからです。出てくるノイズレベルは一定ですから入力信号のゲインをあげることでとSNが上がります。
やった改造はこれだけです。
- 2018/12/11(火) 21:46:27 |
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- yohine #-
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Yohineさん、素晴らしい記事をありがとうございまいした。
引き続きアップグレード記事も楽しみにしています。
ちなみに、差し支えなければ出力段のオペアンプは何を使われましたか?
LME49990でしょうか?
- 2018/12/11(火) 17:02:44 |
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- kei #N/7Pc.D2
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yohine さん
非常に納得出来ます。
高電圧低集積回路を使ったDACを楽しみにしています。出来たら教えて下さい。
(時代の流れに逆らった感じが僕好みです。🤗)
- 2018/12/11(火) 12:27:53 |
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- Cocoパパ #mQop/nM.
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> パワーアンプのトランスは無用に大きい方が良いというのに近いかな?
そうですね。パワーアンプの出力素子の余裕とかパターンの広さとかも同じ感じです。基本この部分を削ると神経質で細身になりますのでDAC素子も同様と考えています。
だから本当に音がいい素子というのは、電圧が高くシンプル、デジタル回路をできるだけ内蔵しない、サイズに対して電流量を欲張りすぎない、そういう素子だと考えています。
先日AK4499という新しい素子が発表されましたがES9038にどんどん近づいていて残念です。結局スペック対コスト、この制約が音を悪くする最大の理由だと思います。素直にデジタルとアナログを分けて処理すればいいのにと考えています。デジタルはデジタル用、アナログはアナログ用のプロセスにできれば一気に良くなりそうな気がします。
実はここだけの話そういう設計で素子を選定して試作してみたら積分形DACより良かったりしたので自分の想定は間違ってないと思います。
- 2018/12/11(火) 11:37:17 |
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- yohine #-
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Keiさん
> 本当に、僕らはこの30年間なにをやってきたんだろうという感じが残念ながらします。別に、懐古趣味というわけではないのですが若いオーディオ趣味の方々にも聴いていていただきたいです。
ですねー。オーディオをつまらなくしたのは音質を無視したマーケティング戦略だと思っているので、時間の無駄した感じですね。。。
yohineさん
> 低域の馬力感とか音の安定感はこの時代の余計な回路が乗ってなくて大きくて電圧が高い素子が為せる技かなとも思います。
これだと納得です。パワーアンプのトランスは無用に大きい方が良いというのに近いかな? まあ、それはさておいても高集積化や低コスト化しやすい回路方式を『音が良い』と偽って普及させたのは誰が悪いのか。。。
- 2018/12/10(月) 22:41:48 |
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- Cocoぱぱ #mQop/nM.
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記事のご紹介ありがとうございます。
PCM-501ESは奇跡のクオリティですね。積分形DACのCX20017、CX20152あたりのチップを使ったアーキテクチャ全体に優位性がありそうです。
積分形はデルタシグマの原型のような作りで、それ以降のR2R型とは全然構造が違います。電荷をためて単一の出力回路で階段を生成するため、より微小領域の精度が高く、それが音の良い理由ではないかと考えています。
NOSかどうかは高域解像度のみにしか影響がないと考えています。低域の馬力感とか音の安定感はこの時代の余計な回路が乗ってなくて大きくて電圧が高い素子が為せる技かなとも思います。ES9038などは逆の典型例です。
501ESのアップグレード改造の記事が遅れてますがそのうちアップしたいと思っています。
- 2018/12/10(月) 21:06:10 |
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- yohine #-
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どもです。
たまたま同時期に聴いていただくことになりましたが、DMX-E3000と同じ音の傾向というのはさもありなんです。
この時代のソニーの音作りなんですかね。
私的には、天井感が無い、どこまでも伸びやかなボーカル(おそらく位相なんでしょう)が気に入っています。
本当に、僕らはこの30年間なにをやってきたんだろうという感じが残念ながらします。別に、懐古趣味というわけではないのですが若いオーディオ趣味の方々にも聴いていていただきたいです。501ESはもう一台入手しましたので。
- 2018/12/10(月) 19:20:26 |
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- kei #N/7Pc.D2
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