今回のD/Aコンバーターで、やっとアナログオーディオを超えられたと前に書いた。
そう思う理由は2つあって、
ひとつはもちろんデジタル音源がきれいな音で聴ける事。これは当たり前。
もうひとつは、昔のアナログ音源が実に楽しく聞けるようになった事。
CDが出てから約30年、最近までずっとオーディオが楽しくなかった。なんか音楽にのめり込めなかった。今になって思うと、ジッターが多い安物のデジタルオーディオ機器で、昔の帯域の狭いアナログ音源を聞くと、元の音源には無い音が時間軸歪みとして付け加えられてしまって、すごくうるさい感じになってしまうんだよね。
昔好きだったアナログレコードのCD版を多数持っているけど、いままでCDプレーヤーではどうしても楽しく聞けなかった。同じ音源のはずなのにアナログオーディオで聴いていた時と違ってなんだか楽しく聴けない。それが今回のD/Aコンバーターを使って聴くと実に楽しい!!音楽として聞き込むことが出来る。
Beatles の Let It Beなんかも実に楽しく聞ける。最初の Two of Us いい臨場感だし、バスドラの音やギターのユニゾンがかなり素敵だ。Get Back の冒頭の臨場感やサウンドが懐かしくて涙が出そうだ。Chicago の Introduction ドラムもベースもブラスもいいサウンド。このころのChicago は神がかっていたなー。。。South California Purples もいいサウンドとリズム感でのめりこめる。有名な Helen Merrill の You'd be so nice to come home to のクリフォードブラウンのトランペットも最高にパリパリのいい音だ。これなんか50年位前?のもちろんアナログのモノラルレコーディングだが、昔の電蓄で聞くような心地よい帯域感の楽しめる音だ。他のD/Aコンバーターで聴くとビシッとフォーカスの決まったモノラルではなく、なんとなくボーっと広がって聞こえる。なんと50年前の録音の音源でもD/Aコンバーターの良し悪しがわかる!
昔のアナログオーディオ機器は価格に比例して帯域の広さがが決まっていたから、どんな価格帯の物でもそれなりに聞けたんだが、デジタルだとどんなに低いクオリティーでも20Hz?20KHzは出ている。それが問題なんだよね。帯域が広いのに音の質が悪いから余計な音が加わって音楽を聴いていても楽しくない。今回やっとそれが判った。
今回のD/Aコンバーターで聞くと帯域の狭い音源は帯域が狭いままに聞こえる。モノラルはビシッとモノラル。余計な音が加わらない。だから聴いていて楽しい。真に良く出来た最新のデジタルオーディオ機器では、昔のアナログ音源でも実に楽しく聞けるのだ。



- 2011/01/08(土) 16:58:38|
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