下記のイノキーさんの記事にこのように書いてありますが、
イノキーさんの電源解説『でも海外を調べていると、実はWalt Jung氏よりもずっと昔にレギュレータの最終回答に近い回路を作成していた人がいました。その回路図を紹介します。1977年に発表された金田氏の回路とのことですが、この時点でJung2000の最終回路と基本のアイデアは同一です。1977年というと私が生まれるより前です。このような昔にこれほどのアイデアがあったこと自体も驚きなのですが、この情報が海外にはあるのに発案元の日本で検索しても全然見かけなくなっているのは非常に残念に思います。なぜこれが廃れてしまったのか不明ですが、古いオーディオ自作の方ならきっとこのあたりの事情はご存知のことでしょう。』
廃れたのではないと思います。その原因は、金田さんの記事がすべて『無線と実験』(誠文堂新光社)に掲載された記事で、すべての著作権がそれで守られているからでしょう。
残念ですが、日本では大事な情報をWebで開示する(たとえ有料でも)という習慣がありません。だからWebに載る記事はどうでもよいような下らない記事ばかりです。未だに本が一番重要な情報源で守らなくてはいけないという認識なんでしょう。
金田さんのアンプの回路図に関しては、無線と実験誌をコピーする事すら皆さんはばかられていて、テクニカルサンヨーさんで製作されたアンプですら回路図のコピーをくれません。(無線と実験誌を何とかして手に入れろと言う事)
過去の貴重な情報がWebで検索できず、たとえ有料でも電子データで手に入らないないなんて馬鹿げています。こういうことだから日本はいろいろな面で負けてしまっていると考えるのは私だけでしょうか?
- 2016/12/30(金) 00:06:21|
- その他
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3
無線と実験だけでなく、他にもオーディオ関係でいろいろな雑誌が有りましたが、すべての情報がWebでは見ることが出来ないですね。日本人は真面目なので、著作権があるものは触らない様にするという習性なので、勝手にスキャンしてWebに挙げると言う事も皆無ですね。法律的に時間切れなのかどうかは判りませんが、情報がWebで見れないのは間違いないですね。少なくとも金田さんの実験はいろいろ価値が有ったと思いますから、見れないのは残念です。
- 2017/01/01(日) 00:59:52 |
- URL |
- Cocoパパ #mQop/nM.
- [ 編集 ]
横レスで失礼致しますが、1977年に発表されているとしたら、著作権(25年)はとっくに切れているはずで、アンプ金田式が今となってはマイナーな存在となっているのは、恐らく技術的に克服されているからではないでしょうか。もっともそこには商業的にはコストという厄介なファクタが介在しているのは確かです。
- 2016/12/30(金) 18:15:43 |
- URL |
- わさびアイス #-
- [ 編集 ]
過去のことは詳しくありませんが、もし本当に雑誌社が権利を主張していることが原因でノウハウが流通しないのだとしたら、もったいないことですね。もちろん雑誌社が生き残ることは重要なのですから、新しい記事をどんどん無料で出すべきとは思っていません。
そうではなく、商業的な理由でもう再販する見込みもないような古い記事については、いまも守り続ける理由も必要も無いと思うのです。そこのところは商業的な都合とは切り離されても良さそうなのですがどうなんでしょう。
もしそれでも会社の都合で無意味に守り続けるならば、それらはもう失われた技術と同じです。これは自社の利益を優先するために業界の発展を阻害していると言っても良い状態だと思います。
とはいえ幸いMJ誌の最近の記事は大した音質対策の記載など乗っていませんでしたし、正直にいって古いノウハウを何度も焼き直している=同じところを足踏みしているようにしか見えないので、今あえて読むべき内容はあまりないと思っています(うちにも10冊位雑誌がありますが)。なのでこれから新しい最新のノウハウを探したり参考にするような雑誌でもないと思っています。
私自身についてはもちろん最新技術は出せないですが古い技術については自分のサイトでどんどん公開していきたいと思っていますし、雑誌社は古いノウハウを抱えたまま時代の流れとともに衰退していくのかなと思っています。それが新聞や雑誌が売れなくなってきているのと同様に、時代の変化でありこれからの流れなのではないかと思うところです。
- 2016/12/30(金) 17:41:19 |
- URL |
- yohine #-
- [ 編集 ]