下記、先方の方と何度かメールでやり取りしたが、どうも話のピントが合わなかった。
残念だがこれ以上は突っ込まないことにした。結局音は聞いていないけど、その必要も無いかなと思う。
エージングが進んだせいか、FPB-350M の音にますます磨きがかかってきたように感じる。直接音と間接音のどちらも素晴らしいアンプというのは初めてだ。音のフォーカスの良さと奥深さにほれぼれする。
パワーアンプのクオリティーがかなり上がって、システム全体もうんとレベルアップしたので、次に何をするか考えあぐねていたが、ここはやっぱり真空管アンプの限界までクオリティーアップを図ってみたいという気がしている。トランスが有るせいか、ホーンとの相性という点では真空管アンプの方が良いように感じている。特にクラシックに関して。
今まで真空管アンプをあれこれいじってきて、今後実現したい事としてはこんな項目がある。
(1)全段独立電源モノラルA級アンプ構成(EL34 P.P. x 2 )
(2)ホーンとヘッドホン専用設計の低ゲイン(通常の1/5)アンプ(真空管2段による最小のアンプ構成)
(低ゲインとすることで、電源電圧は高いままだからDレンジが広がるはず。ノイズ的には不利だけど。)
(3)ドライバートランスを使って完全なバランス構成を実現(インチキ感のあるムラード型をやめたい)
(4)バランス入力にもうまく対応したい
(5)最良の電源回路(整流管か?)
(6)最良のトランス類
(7)ドライブ段と最終段を物理的に分離した構造に出来ないか?
(それぞれを別電源にするとともに、好みで入れ替えられるように。サウンドパーツの回路はそれにすごく向いている。)
回路的には大体は頭の中にはあったのだけれど、いざ作るとなるとTANGOやTAMURAの最高級トランスを買い集めるのは結構お金がかかって大変だし、工作もめんどくさい。
あれこれ頭の中でグルグル考えていたら、こんな会社が見つかった。
サウンドパーツプッシュプルアンプの回路を見ると、私が考えていた事がほとんど実現されている。しかも私が考えもしなかった回路もあって、驚きだった。特に、入力で反転信号を作るチョークやプッシュプルドライバー用のプレートチョークなど理想的と思えるパーツがある。初段からいきなりプッシュプル回路に出来る点も素晴らしい。全段で完全にバランスを取ったプッシュプルにしようという意図が読み取れる回路だ。
私の見る限り、ここが音質を追求する真空管アンプの最先端だと思う。どう見ても単に回路技術に凝っているだけで、自分の耳で確かめていないのではないかと思うような回路が多い中、ちゃんと自分の耳で確かめてこういう回路にしていると思う。
どうもインチキ臭いムラード型の反転回路をやめて、この『入力で反転信号を作るチョーク』を使うだけでも効果が有りそうな気がする。2段目のグリッドチョークは1段目で多少残ってしまう差動誤差成分を完全に取り除くための回路だね。これも凄い発想だと思う。
いくつか疑問な点もある。私の感覚では固定バイアスの方が良いような気がする点と、プレートチョークをドライバートランスにした方が結合コンデンサーを省けるのではないかという2点。
さらに、ここはファインメットの出力トランスを使っている。凄く気になる存在だ。
課題はここに制作を依頼するとモノアンプ2台で50万円くらいはかかりそうだなー。さてどうするか。あれこれ手持ちの品を売り飛ばしてお金を用意するか、ここから部品を買って自作するという手もあるが。
驚いたのは、B電源用のオリジナルスイッチング電源というのも有るがノイズは大丈夫なのかなー?(設計次第では大丈夫だと思うのだが)興味津々。
まあ、音を聞いてみないと最終的には判らないから、仕事にかこつけて松本出張をするかな。。。
- 2016/12/24(土) 22:36:47|
- システム解説
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