あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年は色々面白い実験も出来たので、今年もより面白いことがしたいなと思っています。
特に今までのオーディオの常識(迷信)に関して、本当なのかどうか少しずつ検証していけたらと思っています。
よろしくお願いします。
皆さんD/Aコンバーターについて色々実験されているようですが、思ったような成果が出なくて困っていらっしゃる方もいらっしゃるようですね。それについていくつか思うところを書かせていただくと、
(1) 電源はかなり音に影響します。私は自作してうまく行きましたが、トロイダルトランス、ショットキーバリアダイオードと、電解コンにファインゴールド(ないし、それに近い物)、高周波用固体型パスコンは必須でしょう。
ショットキーバリアダイオードについて(2) OPアンプの出力は容量性負荷に強くありません。要するに長いシールド線を駆動できません。特にシャーシに入っていない裸の基板はGND的にも弱いのでなおさらです。極力短い線でアンプまで繋いでください。コネクタは極力使わない事をお勧めします。便利さと音は両立しないと思った方がよいですね。もしGNDを引き回す必要があるなら電源基板から取る方が良いと思います。
OPアンプの発振防止について(3) I2Sは私の実験では15cmで2分岐して使用できましたし、波形を見る限りもっと延ばせそうです。20cm以上いけると思います。もしもっと短く(10cm以下)しないと上手く音が出ないなら、何かほかに原因があると思ってください。特にGNDの引き回しが何か問題を起こしている可能性が高いです。HiFace Evo とD/AコンバーターのGNDが不安定になっている(他の機器とのGND電位差がある)可能性が高いです。余分なコネクタを入れるのもNGです。(コネクタは信号の反射を起こします)

(4) D/Aコンバーター基板を裸で使う場合、シャーシに入っている場合よりグランドの引き回しが難しいという事はご理解ください。とにかく信号もGNDもなるべく短くが基本です。シャーシに入った製品と較べたらはるかに不安定である事はご理解ください。同じ感覚では使えません。
以上、私は上記のような問題が起きない様に無意識に対応してしまうので、他の使い方ではうまく行くかどうか判りません。
Mi?Takeさんの基板は素晴らしく良く出来ていると思いますが、それでも裸の基板ですから最終的な使用状態を全て考慮しているわけではないと思います。たとえば上記の発振の件にしても対応策は入っていません。使い方が判らないから入れられないのです。メーカーの商品でしたら、迷わず発振防止策を入れるのでしょうが、その分音は悪くなります。要はどちらを優先するかだと思います。このBlogを見てくださるような皆さんは多少不便でも音がよくなる可能性を優先すると思います。その結果、対応策は使い方により各人が考える必要があります。私もライントランスを駆動するときは少し課題に直面しました。皆さんも色々な課題を克服してください。
以上、私見を述べさせていただきました。
- 2011/01/01(土) 17:46:49|
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