イノキーさんのDACを導入してから、いろいろなことが確認できたので、それを整理しておく。


(1)DACもアンプも電源が命
イノキーさんのDACは異次元の音がするが、その原動力は徹底した電源の低ノイズ化だと思う。
基板上に高安定化電源回路が6枚載っている。
我が家の真空管アンプも全段(3段)分離電源で素晴らしい音がしている。
オーディオの命は電源だと言うのはよく考えれば当たり前で、回路がいくら良くたって
電源にノイズが有ればそれがそのまま出力に出てしまう。
(2)良いDACでもSPDIFが良くないとその真価は発揮できない
イノキーさんのDACといえどもそれに供給するSPDIFの質が悪いとやっぱり音は良くない。
D-70の場合でも、SPDIFの質が良くない時は、内部のバッファーメモリーや外部からのワードクロックを
使った方が音が良いが、SPDIFの質が良いと内臓PLLでも結構いけてる。
(3)SPDIFを良くするには音源側にワードクロックを入れるべし
音源側にワードクロックを入れることでSPDIFの質を高めることが出来る。
しかも数段にわたって機器をカスケードしてワードクロックでクリーニングすることで
より良くすることが出来る。 (我が家では、DA-3000とMOTU:828X)
(4)ワードクロックの質も大事で、OCXOを外付けすることでより良くすることが出来る。
マスタークロックジェネレーター自体の質(電源も)も大事だが、外部から供給する10MHzクロックも大事。
だが、単に10MHzクロックと言ってもピンキリで、良い物を探さないといけない。
10MHzクロックはOCXOとルビジウムのどちらが良いかと言う議論は不毛だと思う。
良い物は良い、良くない物は良くない。それだけだ。位相ノイズ特性が本当に影響しているのかも怪しい。
(AWG2021をワードクロックに使うと音が良かったから)
(5)DACに供給するMCLK(20~30MHz程度)の質も音に影響する
だが、それは位相ノイズなどカタログスペックの良し悪しではなく、出力波形や駆動力などの問題であると考える。
これもやっぱり 『良い物は良い、良くない物は良くない』 だと思う。
(6)以上のような改善点をクリアしたシステムの音は、すごくダイナミックで立体感のある音であり、
かつ滑らかでクラシックの弦の音にも引き込まれる
少し前までは、ダイナミックさと滑らかさは同居できないのではないかと思っていたが、
それが全くもって間違いだったことが分かった。ドラムの音など頭をひっぱたかれるような
ダイナミックさを持ちながら、一方でクラシックの弦の艶やかな音も再現できる。
すごく大きな音に感じるのだが、全くもってうるさくなく、歪感を感じない。かつ楽器の周囲は静か。
各楽器の音の位相がぴったり合っている感じで、空間内での楽器の立体感が凄い。
今までとは全く評価のパラメーターが変わってしまったと思っている。
幸いな事に、我が家の真空管パワーアンプやヘッドホン、ホーンシステムはここまでシステムがアップグレードしてもまだ破たんしていない。
今、気になっているのはマルチの低音用のパワーアンプ。幾つか試してみようと思っている。
- 2016/08/06(土) 23:05:09|
- システム解説
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えっと、日本全国津々浦々にありますよ!と言うことではなくって、長野だとか伊豆だとかわさびの産地中心に割りとポピュラーです。わさびのピリッとした辛味がソフトクリームの甘さとよいハーモニーを奏でるんです。
- 2016/08/09(火) 12:44:08 |
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- わさびアイス #-
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わさびアイスって、あるんですか? :-)
はい。マスター~スレーブ間の同期だけでなく、SPDIFそのものをクリーンにする効果が有りますね。ワードクロックが正確ですから変なバラつきがなくなって、キレイに波形が出てくるんだと思います。
- 2016/08/09(火) 09:22:05 |
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- Cocoパパ #-
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こういう暑さのときこそ、わさびアイスの爽快さが活きます!ところでワードクロックを音源側に入れるということは、マスター~スレーブの同期をとるという目的以外のところで効果が出る、という意味になりますね。つまり、ローカルクロックとして効果が出てくる。電源の安定度(グラウンドバウンス抑制)にも何か効いているのか??奥が深いです。
- 2016/08/08(月) 20:20:34 |
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- わさびアイス #-
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