FC2ブログ

Pure Digital Audio

デジタルオーディオ、ホーンスピーカー、真空管アンプによるピュアオーディオシステム

最近に効果が有った改善点を整理すると

最近、いろいろやって成果が有ったけど、どれが良かったのかわかりにくいかも知れないので整理する。

(1)D-70VUの導入

  こいつは本当にすごいD/Aコンバーターだ。おすすめ。
  メモリーバッファーを使うとすごく良いし、デジタルフィルターをRDOTにするとさらに滑らかさが増す。
  マスタークロックを導入するとさらに良くなって言う事なし。
  マスタークロックとメモリーバッファー、RDOTを使わないとちょっとシャキシャキしすぎで、DAS-R1の方が良いかな?
  
  D-70は ” VU: Version Up ” でないと外部マスタークロックを入れられないので要注意。

(2)マスタークロックジェネレータの導入 ( SWD-CL10 )

  これも素晴らしい。内臓のクロックでもかなり良いが、外付けの10MHzクロックを入れると
  もっと良い。SWD-CL10は比較的安価だが特に問題ないと思う。バッテリー駆動が出来るのも良い。
  内部にOCXOを内蔵するオプションもあるが、外部に別電源のモジュールを設ける方がおすすめだ。
  
(3)クロックのケーブル(BNC)には最低でも5C2Vクラスの太いケーブルを使わないと論外な音。

  今のところ、クロックケーブルは太さが大変重要なように思われる。おそらくケーブルが細いと、
  クロックによる電磁界が加わったときに生じる力による特性変化が起きやすいのだと思う。
  Esotericの10万円以上するBNCケーブルもすごく太いようだ。

(4)OCXOとルビジウムクロックモジュールの導入 (10MHzクロック)

  マスタークロックジェネレーター+10MHzクロックは異次元の音を聞かせてくれる。
  やはりクロックモジュールの電源は他の回路とは完全に分離しないといけない。
  電源も改善すればするほど音は良くなる。バッテリー駆動はまあまあだが最高ではなさそう。

(5)大型ホーン: JBL 2360の導入

  これも音の改善がすごかった。ホーンはこれぐらい大きくないといけないようだ。
  ホーンロードがしっかりかかって、なおかつ指向性が安定したCDホーンでないといけない。
  そういう条件で選択肢に入るメーカー製ホーンは世の中に3種類しかないようだ。

システム内にクロック源がいくつかあるシステムの場合で、マスタークロックを使って同期をとらないと、機器内のPLLがしっかり働く事になるが、そうすると原理的に内部クロックはジッターの嵐になり、音はうんと悪くなる。。。

デジタルオーディオの場合、内臓のPLLがなるべく働かない環境を整えるために、マスタークロックをきれいに整えてやることが重要だ。

おそらく、凄くきれいなマスタークロックに同期する形で、全システムが整然と運転されるのが一番PLLが働かず、ノイズスペクトルが少なくてきれいなんでしょう。(私はPLLの存在自体が悪いわけではなく、いかに働かない様にしてやるかが大事なのだと思う)

本来的には、
クロックジッターを減らすという意味では、システム全体を同期運転する必要が無いD/A内臓ネットワークプレーヤーや、クロック源が一個しかないD/A内臓SDカードプレーヤーが音が良いはずだが、クロックジッター以外の音質悪化要素が多いので良い音が実現されず残念だ。

クロックケーブルは、クロックの波形をきれいに伝えなくてはいけない。実はそれはすごく難しいんでしょうね。もっとお金をかけないといけないのかもしれない。クロックケーブルだけでも実験すべきことがたくさんありそうに思う。

今後の課題は、

(A) ルビジウムクロック用の電源を最高にする(SPICEを駆使してかな?)
(B) クロック用の良いケーブルを探す
(C) スピーカーの各種チューニングをする

block81.gif

D-70.jpg

20160226172649868.jpg

20160306190255205.jpg


  1. 2016/03/21(月) 21:24:38|
  2. システム解説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
<<ゴールデンウイークに備えてデジタルオシロを購入 | ホーム | LTspice で電源シミュレーションのお勉強中>>

コメント

私はSMA、3C2V、5C2Vで比較しましたが、5C2Vが断然よかったです。
  1. 2016/04/17(日) 23:23:04 |
  2. URL |
  3. Cocoパパ #-
  4. [ 編集 ]

忘れてました。

機材が到着したので、さきほど、SMAケーブルを秋月の3D2Vに(変換コネクタ経由で)変更してみました。うーん、変わったかな。背景が静かになったかも、という感じです。5D2Vだともっと歴然と変わるんですかね??
  1. 2016/04/17(日) 17:34:20 |
  2. URL |
  3. kei #N/7Pc.D2
  4. [ 編集 ]

インピーダンスマッチング

>インピーダンスの違いだったりしませんでしょうか?(50Ω系と75Ω系)

10MHzのクロック源が50Ω SWD-CL10の受け側が75Ωとすると
クロック源側に50Ω→75Ωのインピーダンス変換器
(自作のトランスとかスタック電子のPD022とか)を入れて
75Ωケーブルで繋いだほうが高域の刺々しさがなくなるかも知れませんね。

クロックケーブルで安くて良いものがあれば教えてほしいです、
オーディオ用のものは、どうも高くて...

今はオヤイデのAS-808B V2使っています。
  1. 2016/04/17(日) 16:47:21 |
  2. URL |
  3. TAKASHI #SIR.BgG2
  4. [ 編集 ]

ケーブル(SMA, 3C/D2V, 5C/D2V)で大きく変わるというのが、直感的にはなかなか不思議なのですが、インピーダンスの違いだったりしませんでしょうか?(50Ω系と75Ω系)
でも、もしそうだったとしても波形的には非常に微妙な差異だとは思うのですが...
こちらではSMAしか使ったことがないので追試できていませんが、変換コネクタとケーブルを発注しました。週末には実験できると思います。
  1. 2016/04/12(火) 23:05:43 |
  2. URL |
  3. kei #N/7Pc.D2
  4. [ 編集 ]

エミッタoutなのは良いですよね。>LT3080。
が、LT3080は、電圧設定用のピンの入力インピーダンスが非常に高い(10uA)ので使い方が難しい(外部ノイズを拾いやすい)ようです。(参照:http://nabe.blog.abk.nu/0462)
が、データシート(http://akizukidenshi.com/download/LT3080.pdf)の16ページ、「値の小さなSET抵抗を使用」のような使い方をすればこれは克服できるように思えます。実際、私はこういう使い方をしています。minimum output load current も一緒に解決できるので便利な使い方かな、と思っています。
  1. 2016/04/12(火) 22:48:04 |
  2. URL |
  3. kei #N/7Pc.D2
  4. [ 編集 ]

ルビーさん
ありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。
  1. 2016/04/11(月) 17:42:49 |
  2. URL |
  3. Cocoぱぱ #-
  4. [ 編集 ]

確かにバッファも大事そうですよね。ケーブルで音がすごく変わるので、気になっています。。。
ところで、LT3080というレギュレーターもよさそう?
  1. 2016/04/11(月) 17:41:42 |
  2. URL |
  3. Cocoぱぱ #-
  4. [ 編集 ]

二日間聴いてみましたが、やはり6957、いいです。
こんないい加減なコンストラクション(ユニバーサル基板)で効果があるのかな?と疑問ではありましたが。
  1. 2016/04/10(日) 21:04:56 |
  2. URL |
  3. kei #-
  4. [ 編集 ]

クロックドライバ、LTC6957は良さそうですよ。
バイオリンがきれいです。
ドライバというより、レシーバかもしれませんが。
  1. 2016/04/09(土) 18:13:21 |
  2. URL |
  3. kei #N/7Pc.D2
  4. [ 編集 ]

はじめまして。
ルビジウムクロック関係で検索していましたところ、ここにお邪魔してしまいました。とても参考になる記事ばかりで楽しく参考にさせていただきました。当方もクロック用のケーブルを模索中でございます。今後も読ませていただきたいと思います!
  1. 2016/04/02(土) 09:02:31 |
  2. URL |
  3. ルビー #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://puredigital.jp/tb.php/1296-50280b48
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

cocoパパ

Author:cocoパパ
 30年前の本当に楽しかったオーディオを取り戻しませんか?自分でいろいろなことをやってみて、どんどん良い音を探していた楽しいオーディオを。最近は色々な技術がメーカーのノウハウになってしまって、ちっともオーディオがたのしくありません。自分で作り上げられる楽しいオーディオを取り戻しましょう。


また、
オーディオは総合技術・芸術だと思っています。スピーカー、アンプ、音源(PCやD/Aコンバータ)、電源、部屋、音楽など全てがうまく整って初めて良い音で鳴るようになります。一朝一夕に実現出来ることではありません。


つまりオーディオほどハードルの高い趣味は無いと思います。車と違い、いくらお金を出しても買ったとたんに良い音がでることはまずありません。いかに使いこなすかは買った人ががんばるしかありません。そんな事に役に立つノウハウを書いていけたらと思っています。
  
ここでは、私が知ったいろいろなノウハウを公開したいと思っています。

FC2カウンター

カテゴリ

DMX(デジタルミキサー) (46)
システム解説 (357)
アンプ (150)
真空管アンプ (112)
クロスオーバー (61)
スピーカー (89)
ノウハウの集大成 (37)
ポリシー (38)
電源回路/アイソレーション (66)
音の比較/技術解説 (45)
Voyage (23)
ケーブルなど (28)
その他 (43)
音楽ソース (15)
SDトランスポート (31)
再生ソフトなど (12)
ジッターについて (42)
アナログ (6)
独言 (5)
蓄音機 (6)
周波数特性測定 (8)
車 (2)
未分類 (19)
企画倒れシリーズ (2)
FireFace (9)
DAC (139)
直感アンプ塾 (28)
ヘッドホン (25)
ネットオーディオ (91)
クロック (48)

最新コメント

月別アーカイブ

QRコード

QRコード