DA3000 + D-30 + DAS-R1 の凄い音を聞いて益々不思議になるのだが、デジタルオーディオの音質悪化についての認識と不思議に思う事を整理すると、
●デジタルオーディオの音質悪化についての認識
(1)デジタルオーディオで音質悪化の主原因はジッターである。
(2)最終段のDACチップでジッターが生じる理由はその前段のDAIのPLL回路が伝送されてきたデジタルデータの波形の乱れ
を受けて時間軸を乱してしまうから。
(3)デジタルデータとして扱っている限りはエラーにはならないが、波形の乱れが最終段にジッターを生じさせる。
波形(SPDIF)の乱れがジッターに変換される量をいかに減らすかが各社のDACの音質改善策。
(4)伝送されてくるデジタルデータ(SPDIF)の波形を綺麗に整えれば音は良くなる。(波形の乱れ:ジッターは伝染する)
(5)一般的な機材ではデジタル波形(SPDIF)の乱れはなかなか綺麗にすることが出来ないようだ。
●そこで、不思議に思う事は下記。
(1)だったらそもそもPLLなんぞ要らない方式(ワードクロックの利用や他の方法)に切り替えない理由は何なのでしょう?
(2)SPDIFの波形汚れを綺麗にすれば音質が良くなることがわかっているなら、なんでそれを綺麗にする”クリーナ”が
売られていないのでしょう?高級なDACシステムではクリーニングは実現できているんですよね。。。
(3)私には、オーディオメーカーが音質悪化の本質を理解して本気でジッターを改善しようとしている様には見えないのですが。。。
見えないふりをしているのかな?
(4)ハイレゾに変えたってジッターは減らないよねー。。。まずジッター対策を完了しないとハイレゾにする意味ないでしょう。
そういうことをほったらかして、ハイレゾだDSDだって浮かれているメーカーを見ると反吐が出そうだ。(ジッター対策をしましたと言っても宣伝文句にならないからですよね。お客がキチンと理解してないからいけないんでしょう。)
- 2015/12/04(金) 12:08:54|
- システム解説
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日本だけの問題では内容な気もしますが...
それはさておいて、シングルコンポーネントというのはそういう意味です。
モジュラーという意味では昔アキュフェーズにそういう構造のものがあったような気がします。
SPDIFが規定された当時よりもはるかに物理インタフェースの性能は向上しているので自由度は上がっているかもしれませんね。そういう意味ではチャンスなのかもしれませんが、すでにオーディオ市場の規模が1/10くらいに縮小しているのでメーカーは手を出しにくいですね。日本海の向こう側の国に期待するしかないかな。
- 2015/12/05(土) 10:48:47 |
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- kei #-
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keiさん
カスタマーのレベルが低いからメーカーもそれに合わせてレベル低くなっちゃうんだと思います。そこから何とかしないとね。正しい情報がきちんと伝わらないのが日本の良くないところだと思いますね。民主主義が未成熟なんだと思います。保護主義的で。。。
理想的には一枚は良いと思うんですけど、やっぱりいろいろな回路や物量を試したくなるから、マザーボードのあるモジュラー構造のラックに数枚の基板を入れて、電源なんかも好きなように構成できるようにした方が良いんじゃない?クロックなんかは同軸で伝送すればよいし。マザーボードの信号の定義をきちんと出来るかが味噌かな。そういうモジュラーオーディオシステムが欲しいです。
- 2015/12/05(土) 01:11:14 |
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- Cocoパパ #-
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あえて挑発的に書かれていることは承知なのですが、前にも書いたとおり、上流から下流まで必要な機能を一枚の基板に乗せればPLL不要な設計も可能だと思いますよー。市場的にはかなりニッチですが。従来と逆の発想で、DACのクロックを神様クロックにして逆順にたどって最終的にはトランスポート機能を担うCPUの原発にすればいいのでは?
これを独立した複数のコンポーネントでやるにはいろいろ大変なので(新しい外部インターフェースとか策定しなくちゃなので)、やはり一枚基板ではなくとも、シングルコンポーネントですよ。
イノキーさんの、「逢瀬」はその方向ですね。
- 2015/12/04(金) 23:27:56 |
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- kei #N/7Pc.D2
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