DSDをちょっとだけいじってみて思うのだけど、
僕はどうしてもDSDをありがたいとは思えない。だってWAVファイルより容量がはるかに大きいDSDファイルを扱うにはストレージがそれだけ必要になるし、なんでそんなファイルを喜んで扱わなければいけないのか理解できない。
(僕はハイレゾも不要論者だから、44.1KHzより容量の大きな音楽ファイルは許せない)
第一、 偉そうな名前だけどΔΣ変調だよねー。昔からSACDが大嫌いだったし。 ΔΣ変調は音が良いの?たまたまジッターに対して有利だっただけじゃない?DACだってラダー式の方が音は良いんでない?
DSDデータを扱った方がPCMデータを扱うよりDACで再生した時に可聴帯域でジッターが少ないという事はありうるとは思う。ジッターに対して平均化して中和するような効果があるのだと思う。だったら一部でやられているようにPCM to DSD のハードウェアコンバーターをDACチップに内蔵させてしまえば良いじゃないか。
要はΔΣ変調だよねー。ジッターが乗るとこだけDSD化すれば良いんでないの?
なにもΔΣのデータをファイルでやり取りしなくても良いのではと思う。 DSDは本来DACチップの内部で閉じているべき話を無理やり外に出してきたとしか思えない。(そういう成り立ちでしょう)チップは簡単に出来るんだろうけど。

それよりはこの方が良くない?
いわば、スーパーDACチップ。おそらくどこかで開発していると思うけど、SPDIF(PCM)を入力してあげればチップの内部でDSDに変換してからD/A変換かければ、ジッターによる音の悪化が減らせるんでしょう? PCM領域でジッターが乗らない様にしないといけないから、ファイル変換とバッファ処理をきちんとしないといけないでしょうね。
とにかく、頼むから今のDSDの様な中途半端な規格を一般に広めるのはやめてほしいと思う。
料理の下ごしらえみたいなファイルをそのままやり取りするのは嫌いだ。
情報量として44.1KHz以上のファイルはいらないんだから。。。音楽ファイルの規格というのはなるべくシンプルで必要な情報量を確保する最低限の大きさのフォーマットであってほしい。
ハイレゾブームに乗っかって、”ファイル容量が大きい方が良いだろう”みたいなマーケッティングもやめてほしい。正しい研究開発を阻害するよ。
- 2015/11/16(月) 15:12:08|
- システム解説
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yohineさん、返信ありがとうございます。
追記、拝見させていただきました。既に試されていたのですね。
私はTCXOを試さずにいきなりOCXOに行ってしまったのですが、TCXOにも興味が出てきました。仕掛けの大きさからしても、TCXOで十分な音質ならばそれに越したことは無いので。。。ただ、ちょっと調べてみましたが22.5792MHzそのもののTCXOはなかなか無さそうですね。確かにASRCと組み合わせて評価するという方法は秀逸だと思いました。
構想されている、デジタルレシーバキットも楽しみにしています。
- 2015/12/28(月) 11:25:59 |
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- kei #N/7Pc.D2
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keiさん
いつもBlogをみていただいてありがとうございます。OCXOは実はこちらも以前に試しました。スペックは2万弱の5ppb品です。こちらにインプレ追加してありますので見てみてください。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=3725
確かに音はかなり変わりましたが個人的には一歩手前の精度のクロックのほうが「好み」でした。クオリティはOCXOのほうが高そうなのですが…。しかし一歩手前のクロックであってもNZ2520SDとは別物くらいに良くなっていると思いました。
ただしOCXOによって悪い部分が目立つようになった可能性も否定出来ないので現時点での印象としたいところです。将来的に評価が変わる可能性もあります。
- 2015/12/26(土) 19:28:22 |
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- yohine #-
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yohineさん、こんにちは。ブログはいつも技術的な裏付けのある示唆に富む内容で非常に参考にさせていただいております。今回の内容とは直接関係ありませんが、OCXOはぜひお試しください。別スレッドでも書きましたがNZ2520SD/22.5792MHz直接と比較しても驚くくらいの差がありました。
- 2015/12/26(土) 12:41:12 |
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- kei #N/7Pc.D2
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yohine さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうですね。確かにワンチップ化は良くないのかもですね。ブロックごとに分離した方がよさそうですね。私もES9018からは早々に撤退したので、おっしゃるとうりと思います。
DSDの大きなファイルを扱うのが嫌いだったので、勢いで書いた記事でした。:-)
- 2015/12/21(月) 00:02:28 |
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- Cocoパパ #-
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cocoぱぱさん
こんばんは。いつも興味深く記事読ませていただいています。ちょっと前の記事なのですがたまたまコメントを見ていたら思い出したので幾つか書けることを書いておきます。
この記事を読んだ時にこれES9018じゃないかとは私も思ったことです。でもES9018は確かにクリアで解像度も高くて良い音質ですが、古いDACみたいな余裕のある太い音とは違ってちょっと神経質で線が細い感じだと思っています。
この理由なのですが半導体では1chipにあれもこれも複雑な機能を入れると音質が悪くなるのだと思っています。半導体は完全な絶縁体でも導体でもないので内部が複雑になると相互の影響を受けるという話です。特にデジタル演算とアナログ回路のMixは悪化要因でしょう。
cocoぱぱさんは以前に行った実験で、供給する電源を全て分割することで劇的に音が良くなったと言っていたかと思いますが、ちょうどICでも同じ状態だと例えられる話です。ICが一つだと限られた電源系統に内部でいろいろな負荷がぶら下がっている状態に近いので悪い音になるというわけです。ES9018は一見特性も最高峰で高機能、ジッター対策も万全に見えますが、上記の観点ではその万能性が裏で音質の足かせになっているかもしれません。
下でmr_osaminさんが書かれているFN1242のテストモードが良い理由も、同じICの内部機能を単純に物理的に2つに分けてDSD変換部とDACを分離しただけ、IC一つでも機能的には全く同じはずなのですが何故か分離したほうが良いらしいという話しです。これは上記の半導体の限界と分離が音質に貢献している結果なのではと思っています。(私は持ってないので残念ながら試していません)
ということで何が言いたいかというと、ここで提案されているようなICがあったとしても多分期待するような音質にならないだろうという話です。
今は古いDAC機材がメインのようですがあの時代の機材の音が意外といい理由に、昔は現在のように半導体の集積密度も高くなくて単機能のICばかりだったわけですが、偶然にもそれがオーディオの観点からすると悪い話ばかりでもなかったのではないでしょうか。
ここで書いたことがなにか参考になれば幸いです。
- 2015/12/19(土) 23:31:21 |
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- yohine #-
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mr_osaminさん
こんばんは。
そうですね。そうなんですが、ここに挙げていただいたものはいくつか聞きましたが、どれもあまりピンときませんでした。理屈が良くても回路のインプリが良くないんじゃないかなー?と思ってしまう事が多いのも困ってしまいます。。。理屈やデータ優先で物量を削った物は大体私には?な物が多い気がします。。。
- 2015/12/06(日) 01:13:32 |
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- Cocoパパ #-
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そういえば、ESS社のES9018Sはまさしくこの形です。
DIR内蔵型なので直接S/PDIFを受け付けます。低ジッタが売りのようなので、この問題に真っ向から取り組んでいるような気がします。
FidelixのCapriceや、AITLABOのDACなどが評判良いみたいですね。
- 2015/12/05(土) 15:32:02 |
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- mr_osamin #8iCOsRG2
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私は44.1KHz FLAC(圧縮)でライブラリを作成していますが、これで良いと思っています。
DSDファイルへ変換して聴くというのは現実的ではないので、他のコメントにもありましたがFN1242AのLSIテストモードを流用したPCM→DSD変してDSD-DACへ通して聴いています。
DAIまで含めたチップは聞いたことがありませんが、P2D->DSDは基板レベルでは可能なのでDSDを意識しない環境は作れると思います。
- 2015/11/21(土) 14:22:22 |
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- mr_osamin #8iCOsRG2
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