

上は、Plitron の PAT-4126-02 (約3万円ほど)
下は、TAMURA の TD-2 (約8000円ほど)
どちらも、10KΩ:600Ωで電圧比で約4:1である。ちょうど良い減衰率だ。大きさは全然違う。Plitronがはるかに大きく、重く、トロイダルだからずっと有利なはずだ。音はややPlitronの方が良い気もするが、ほぼわからないレベル。TD-2がお勧めだ。TAMURAはさすがだ。
私はライントランスが大好きだ。ライントランスを入れる意義はいくつかあると思っている。
(1)我が家のような高能率なホーンスピーカーを鳴らすには、D/Aの出力レベルが高すぎて
ボリュームで落とすとあまりにも絞りすぎになり音が悪くなる。レベルをきちんと
あわせるのに4:1位がちょうど良い。また、業務用機器を一般オーディオに繋ぐ時は
レベルを下げるのは必須だ。それも4:1が良い。
(2)レベルをどうせ落とすなら、抵抗でなくライントランスで落とした方がインピーダンスが下がり、
音の密度が濃くなって良い。D/Aなどの出力はインピーダンスが高いので、トランスが
プリアンプの代わりになってインピーダンスを下げて駆動力を上げ、ラインケーブルなどでの
音質悪化も防いでくれる。
(3)トランジスタで駆動したオーディオ信号の音はややもすると暴れすぎの感がある。
ライントランスはそれを補って程よい躍動感にしてくれる。その結果、
音に安定感が出ると思う。McIntoshのアンプのフィーリングか?
(4)絶縁性が音に影響有るのか? 私は結果的にはアナログ信号は全部グランドを繋いでいる
だからグランドの絶縁性は関係ないはずだ。ライントランスを入れた方がノイズが少ない
ような気もするが、正直これは気のせいかもしれない。
TD-2はエージングに200時間以上かかったので、気長に付き合ってください。
- 2012/06/10(日) 21:43:13|
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不思議な音の類似がある。下図以外にも
YAMAHAのアンプ <----> ONKYOのアンプ
もそうだ。私はこの図で言うと左寄りの音が好みだ。システムの完成度が低いうちは右寄りの方が良く聞こえるのだが、完成度が高くなってくると左寄りの方がバランスが良いことに気がついてくる。
例えば、OPアンプではLME49990、パワーアンプで言うとYAMAHAのB-5、抵抗はAMTRANSが好みだ。
恐らく音響信号の波形の変形の仕方に何か共通点があるんでしょう。それが解ったら音作りが自由に出来るね。
去年11月の記事より

抵抗をNS-2Bに変えて、だいぶ聞き込んだけれど、あれっ?て言う感じがしてきた。
凄くきれいな音で、臨場感や音の広がりが素晴らしいんだけど、少しそれがくどい感じがしてきた。
この感じはどこかで覚えがあると思って考えてみると、FET系のオペアンプを聞いた時の印象に酷似している。さらに言うならMOS-FETのパワーアンプの音にも近い感じ。
いずれも最初は良い音だと感じて感動するのだけれど、段々にもう少しオンな感じの音の方が良い感じがしてくる。結局私はオペアンプもパワーアンプもトランジスタの音が好みだ。
なんだか不思議な共通点だ。
さて、良い感じの金属皮膜抵抗を探す必要がありそうだ。
- 2012/06/10(日) 00:32:34|
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これ結構いけてると思います。スピーカーケーブルの音の違いを、静かな夜中に大音量で確認できるので、はっきり聞き分けられます。
(シンコーのTAF抵抗は音は最高ですが、耐久性の点でこの用途にはあまりお勧めできない感じです。)
今年3月の記事より。


ケーブル終端モニター法の接続図です。
我が家ではスピーカー接続にはバナナプラグをベースにしているので、こういったケーブル接続アダプタを使っています。
注意点として
(1)終端抵抗はトータル5Ωで、4:1に分圧するのが良いです。(一般的パワーアンプの場合)
(2)終端抵抗はモニター的な高忠実度の音質のものを使ってください。
例えば、シンコーのTAF(海神無線扱い)やアムトランス製ARMAなど。
詳しくはこちらを見てください。
抵抗の音質評価 DALEの無誘導巻き線抵抗などは向きません。一般の金属皮膜抵抗などは論外です。
(3)パワーアンプも音質の差が判りやすいように、モニター的な音質のものを選んでください。
お勧めは、YAMAHAのB-5です。穏やかな音質のものは向きません。
ケーブルを経由して終端抵抗を繋いで聞いた場合と、直接終端抵抗をアンプに繋いだ場合で聞き比べてください。差が歴然と判るはずです。この方法だと夜中でも大音量で評価できるので、評価がしやすいと思います。(昼間でもあまり大音量が出せないご家庭が多いでしょうから。。。)
ケーブルの先端で信号をグランドにショートしないようくれぐれも気をつけてください。アンプが壊れます。。。
- 2012/06/07(木) 01:04:10|
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ピュアPCクロスオーバーを実現するには、音の良い純ASIO対応のオーディオインターフェースが必要だ。
FireFace UCX
これが安ければよいんだけどねー。15万円は無理だなー。UCでもいいけどね。
いまの我が家のシステムより良い音でないと意味が無いから、そう簡単には良い案が見つからない。困ったねー。
- 2012/06/06(水) 00:28:10|
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USB_PAL の評価記事が少しありましたね。
良さそうなのかな?
ピンアサインや電源に関する記述が見つからない。。。資料だけだとちょっと不安を感じるなー。
買えばくれるらしいけど、買う前に知りたいよね。メールするしかないか。。。
USB_PAL1USB_PAL2USB_PAL3
- 2012/06/04(月) 23:34:24|
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こんなのもあるんだね。評価ボードで$250は結構安いかな。スイス製かー。。。
USB_PALこれがあれば、MultiのI2S接続のASIO対応D/Aコンバーターが作れるから、スピーカープロセッサとHiface Evo が要らなくなる。
今後のPCオーディオの方向性としてはこっちですよね。
段々にこれがやりたくなって来た。
- 2012/06/04(月) 01:32:59|
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今思うと、HiFace Evoから I2SでD/Aコンバーターチップに接続できたのが良かったナー。音が画期的に良くなった。これ以降、本当に無駄な物を排除できて真の良い音が確認出来たと思う。D/Dコンバーターの重要性を再認識した時でもあった。
2010年11月の記事
hiFace EvoのI2Sについて、海外のWebを調べてみたら、すでにD/Aコンバーター機器に接続している人がいた。接続上の注意点も書いてあった。さすがUSA!それに勇気付けられて私もトライして見た。hiFace EvoとD/Aコンバーターチップ:PCM1796のマニュアルを良く読んでみると、どうもそのまま繋げば動きそうな気がしてきた。さっそく接続ケーブル(RJ45)を作ってやってみた。

写真のように大変シンプルな構成。hiFace EvoとD/Aコンバーター基板のみ(もちろん電源基板はあるが)。 I2S信号は直接(バッファすら通さず)D/Aコンバーターチップ(PCM1796)に入力される。I2S信号は25mAまで駆動できると書いてあるので、距離が短ければ問題ないでしょう。
結果的にはあっさり繋がった。音はどうか?
これがすごい!SPDIF接続では若干おとなしく、音の背景の静かさが足りない感じだったが、それも完全に無くなり、すばらしくクリアで深みがあり、ダイナミックで、且つ弦の音などもきれいな音に変身。シンバルの音はクリアな”ツーン"という音に、パーカッションやブラスは綺麗な破裂音に、生ギターの音は色気のある響きに。言う事なし。こんな音を聴くのは初めてだ。
念のため、PCオーディオFANにおまけで付いていた176.4KHzのソースも聴いてみたが、問題なく再生される。この音もすごい!こんな音だったのね。。。
D/Aコンバーターチップに直接hiFace EvoのI2S信号を繋いだ人は他にはまだいないかもね。:-)
これで判ったのは、世間一般で "D/Aコンバーターの音の質"といわれている場合の、音の良し悪しの要素はD/Dコンバーターの質と、その出力をD/Aコンバーターチップへ渡すまでの伝送(SPDIF)で決まっているという事。SPDIFという信号がいかに音を汚しているかがわかる。それと、この小さなD/Aコンバーター基板の音が素晴らしいという事。(SPDIFという非同期の汚い信号を使わなければ、ΔΣでデジタルフィルタ式のD/Aコンバーターでも素晴らしい音が出せるという事)
I2S信号での接続はビットクロックとデータ信号、LR信号による完全クロック同期だから業務用機器で行われているワードクロック同期より確実だと思います。ただし、I2S信号での接続は10cm程度にする必要があると思われます(きちんとバッファで受ければもうちょっと延ばせるでしょうが)。 一般の人には向かないね。マニアだけの楽しみ。:-)


I2S用のRJ45ケーブルは被服を剥くとこうなってます。このケーブルの場合は1番ピンは茶色で、2番ピンはそれとツイストペアになった白、3番ピンは緑、5番ピンは青、7番ピンが橙色でした。
- 2012/06/04(月) 00:12:26|
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いままで色々実験して色々なノウハウを得てきたが、一番の発見はこれだと思う。一番長時間悩んだ課題だったので、解決できてうれしかった。
スピーカーユニット間の音の繋がりが悪くてお悩みの方はぜひお試しください。いままでの切って繋ぐやり方よりこれの方が良い事はすぐに分かるでしょう。もちろん中音と高音をクロスオーバーする場合でもやり方は同じです。
従来のチャンネルデバイダーでは切って繋ぐやり方でしかクロスオーバーできなかった。これは、新しいデジタルチャンネルデバイダー(スピーカプロセッサ)になって初めて出来るやり方だ。技術が変わった事で初めて出来るやりかたで、これこそデジタルの勝利だ!

スピーカープロセッサ:WZ-DM35(音は最高!定価は30万円近いが、オークションなどでは3万円程度で売られていてお買い得)

色々クロスオーバーを実験した結果、一番良かった方法がこれだった。
”ノンカットクロスオーバー法” 低音用スピーカーと中高音スピーカーをクロスオーバーするには2つの方法がある!
(2つに切った紙を、セロテープで繋ぐにはどうするべきか考えてみてください。)
(1)切った部分をピッタリ合わせて繋ぐ方法
(2)重ね合わせて繋ぐ方法
今までのクロスオーバーは(1)だ。
今回の提案は(2)。
HiFiオーディオにおいてはマルチスピーカーを実現する場合、いかに2つのスピーカーの音を馴染ませながら繋いでいくかが大事であることは異論が無いと思う。にもかかわらず、従来は2つのスピーカーの音をバッサリ切って(1)の方法でチャンネルデバイダーで繋いでいた。
今回の提案は、切らずに重ね合わせて繋ぐべきだというもの。こうすれば重ねた部分は2つのスピーカーの音が50%ずつ均等に混ざり合う。そのままだと音圧が高くなりすぎるので、その分をグラフィックイコライザーで音圧を下げる。
実際、我が家のスピーカで色々悩みながら実験したが、これ以外にうまく繋がる方法は無かった。これが私のクロスオーバーに関する結論です。デジタル式のチャンデバ(スピーカープロセッサ)があれば簡単に実現できる。
スピーカーの音のつながりでお悩みの方はぜひお試しください。ビックリすると思います。
”カットオフして繋ぐ”という考え自体が間違いだったのだ。 ”重ね合わせて繋ぐ" が正しい。
- 2012/06/03(日) 01:16:55|
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このところ、上図のシステムで安定している。いままで色々やってきたけど、結局のところ
”良い物をなるべくシンプルに正しく使うのが良い”
というのが結論かと思っている。このシンプルさを実現するために不要な物を排除するプロセスだったように思う。
スピーカーを鳴らす場合、どうしてもスピーカープロセッサ(チャンネルデバイダー)のお世話にならなくてはならないので、WZ-DM35のD/A機能を使った方がシンプルで音が良いが、ヘッドホンで聞くなら自作完全ツインモノD/Aの方がわずかだが音が良い。音の広がりと空間表現がほんのわずかだが良い。電源の物量差が出ているのだと思う。TAMURAのライントランス:TD-2はコストパフォーマンス抜群だ。Plitronと区別が付かないレベルだ。
一段落してしまっているが、さて次に何をするかなー。。。
- 2012/06/01(金) 23:31:10|
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